走裕介 コロナ禍でも変わらぬ音楽漬けの日々 吉幾三書き下ろしの新曲『一期一会』は誰もが共感できる人生歌 

2021.2.10

デビュー12年目を迎え、その歌声にますます磨きのかかる走裕介。16枚目のシングル『一期一会』への意気込みと、コロナ渦で立ち上げたYouTubeチャンネル「裕Tube」の活動について聞いた。

人生の応援歌にしてほしい、前向きな気持ちになる曲です

――新曲『一期一会』を聴かせていただきました。恋愛の曲が多い走さんの持ち歌の中では珍しく、人生そのものを歌った曲です。

そうですね。2015年にリリースした亡き父を偲ぶ曲『昭和縄のれん』に続く、生活感のある歌です。タイトルの『一期一会』もいい言葉ですが、「みんな生かされて生きている」、「どんな人にも生きる意味がある」といった内容の、誰もが共感できる言葉が並んでいます。歌詞がとにかく心に染みて、さすが吉さんだと感じました。

 

――吉さんに楽曲をお願いした経緯を教えてください。

僕はコンサートでギターの弾き語りをしますが、『酒よ』や『津軽平野』などの吉さんの曲を歌うと、お客様が喜んでくださるんです。歌詞もいい、メロディーもいい、何より自分が気持ちよく歌えるので、ひょっとしたら吉さんの歌は自分に合うのではないかと感じました。それでディレクターに相談して、吉さんに曲を書いていただくことになりました。

――吉さんから『こんな風に歌ってほしい』などの注文はありましたか?

基本的には「好きなように歌ってよ」と言ってくださいました。一つだけ注文があったのは、「ああ」という歌詞を「あまり強くなく、でも響くような感じで」と言われたことでしょうか。

 

――吉さんのデモテープは、かなりコブシが回っていたとか。

デモテープは完全に吉さん節でした(笑)。僕も最初は同じようにコブシを入れていましたが、本番のレコーディングではコブシは少なめで、自分らしい歌い方をさせていただきました。

――『一期一会』は、ファンの方にどんな風に聴いてほしいですか?

この曲は人生を歌った「人生歌」なので、ご自身の人生に当てはめてもいいですし、ご自身の未来を投影して、前向きな気持ちになっていただけたらと思います。いいことも悪いことも「一期一会」だと思えば、ポジティブに生きていけますよね。明るいメロディーなので、晴れやかな気分になること請け合いです。『一期一会』が聴いてくれた方の人生の応援歌になってくれたら、この曲も喜ぶんじゃないかと……もちろん僕も嬉しいですが、一番喜ぶのは吉さんじゃないかと思います(笑)。

コロナ渦で引きこもりも、「裕Tube」で手応えアリ!

――昨年からコロナ渦が続いていますが、どのように過ごしていますか?

完全な引きこもりですよね(笑)。コンサートなどはほとんどなくなりました。昨年の2月に『流氷列車』を発売してキャンペーンが始まりましたが、最終週あたりから、東京ではイベントがストップ状態。感染者数がどんどん増えて、3月にはキャンペーンもイベントもほとんどなくなってしまいました。緊急事態宣言が発令されてからは、家を出ない生活です。

 

――デビューから12年、文字通り「走り」続けてきたのに、ですね。

今までは家に帰っても、次のキャンペーン先に出かけるために荷物を入れ替えたり、雑誌の原稿を書いたりと、ゆっくりする時間がなかったんです。だから今回は、音楽を聴いたり、曲を作ったり。パソコンでカラオケを作って歌入れをしてと、毎日がかなり充実しています。結局、家にいても音楽漬けです(笑)。

――そんな中、YouTubeチャンネル「裕Tube」まで立ち上げられましたね。

YouTubeでソフトの扱い方を勉強して、走裕介のYouTubeチャンネル「裕Tube」を立ち上げました。30分番組をアップしたり、ギターの弾き語り動画をアップしたり。凝れば凝るほど時間がかかって、30分番組を作るのに5時間くらいかかりましたね。今も、ギターの弾き語り動画をちょこちょこ上げています。この前、吉さんの『津軽平野』をアップしましたよ。

――ご自身で作詞作曲したオリジナル楽曲も公開されていますね。

緊急事態宣言発令を受けて、今はお家で過ごしてほしいというメッセージソング『おうちでね!』を作って弾き語り動画をアップしました。最初はギターだけ、あとから自分で作ったカラオケを入れて。マイクや機材は録音スタジオには劣りますが、自分のラジオ番組で流すことができる程度のクオリティはあります。歌の内容も今の時期にぴったりだと、皆さんに言っていただきました。

それから昨年の母の日に、お母さんに贈る歌『誕生日…でもそれは』を作りました。誕生日は祝ってもらう日だけど、お母さんに辛い目に合わせた日とも言えるのではないかと思って。出産って、鼻の穴からスイカを出すくらい痛いって言いますよね(笑)。お母さんだけじゃお父さんがかわいそうなので、『おやじのうた』も作りました。こちらも「裕Tube」で聴けます。

 

――新型コロナウイルスの感染状況はまだ先が見えない段階ではありますが、今年の目標をお聞かせください。

まず、早くお客さんの前で歌いたいです。そして、『一期一会』を大ヒットさせたいですね。デビューしてからほぼ毎日歌っていたのに、(インタビュー時)今もかれこれ2週間くらい歌っていないです。日常の生活がどれくらい素晴らしかったのか、それがなくなってみるとよくわかります。お客様の前で歌うと、皆さんが僕のエネルギーを引き出してくれるんです。その感覚を早く取り戻したいと思います。

 

――『一期一会』のキャンペーンでは、コロムビアミュージックショップで新曲を購入してくれたファンの方と、直接お電話をするんですよね?

生電話は昨年初めてやりましたが、ファンの皆さんにご好評をいただきました。ファンの方々とお電話することで皆さんからエネルギーをいただけるので、今からお話するのが楽しみです。是非この機会に僕とお話しましょう!

走裕介『一期一会』

2021年2月10日発売

収録曲
1.一期一会
作詩/吉幾三 作曲/吉幾三 編曲/石倉重信
2.北の浮雲
作詩/秋浩二 作曲/秋浩二 編曲/蔦将包

配信リンク:https://VA.lnk.to/TvjS8n2i

コロムビアミュージックショップにて期間中購入すると、走裕介さんと直接電話で話が出来る『もしもし、裕介です』に参加できる!
詳しくは公式HPにて。

https://columbia.jp/artist-info/hashiri/live/73155.html

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