藤あや子 新曲『夢のまにまに』で魅せる華やかな夢の世界 今後の目標は「マルオレフェス」開催!

2021.5.26

愛猫マルとオレオのママとしてSNSでバズり中の藤あや子が、46枚目となる待望のシングル『夢のまにまに』を5月26日にリリースする。南こうせつがプロデュース・作曲を担当し、売野雅勇に作詩を南こうせつ自身が直々にオファーして誕生した華やかで艶やかな新曲について、また自身のSNSの取り組みについて、藤あや子に直撃した。

 

――5月26日発売の新曲『夢のまにまに』は、コロナ禍での制作となりましたが、そもそも新型コロナウイルスによって、藤さんの生活はどのように変わりましたか?

よくわからない新しい病気で、怖いなと思いました。しかもその影響でお仕事がどんどんキャンセルになっていって、「どうしよう?」とは思ったのですが、無くなってしまったものは仕方がないので、まずはメンタルをキープしようと気を取り直しました。こんな状況では暗い気持ちになる人も多いと思ったので、SNSに取り組んで私自身が発信することに努めたのです。自分の生き方を発信することで、気分が落ち込みがちな方が「自分もやってみようかな」「こんなふうに明るく生きよう」と思ってもらえたらと考えたんです。今ではすっかりブロガーで、何かあるとすぐに写真を撮っています(笑)。

 

――生活はずいぶん変わりましたか?

保護猫で双子のマルとオレオを飼うようになったことも重なって、ずいぶん変わりましたね。マルオレちゃんを撮影したり、お料理を作ったり、それをSNSで発信したりしているのが実はすごく楽しくて、ステイホームがこれほど自分に合っているとは思いませんでした。これほど自分のためだけに時間を使ったことはなかったので、逆に仕事がそろそろ再開するとなった時に、長期休み明けの学生さんみたいな気持ちになってしまって(笑)。

 

――ツイッターやインスタグラムでも、マルオレちゃんは人気ですね。

ウチの猫ちゃんたちは、私より人気者ですから(笑)。先日も「コロナで仕事が減って不安になった時にマルオレちゃんを見て、すごく救われました」というDMをいただいて、あの子たちはこうやって世の中に貢献しているんだと思ったら、この1年半の間SNSに取り組んできたのは正解だったなと感じました。あの子たちを通して発信することが、少しは皆さんのためになっているのかなと思うとうれしいですね。

 

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――そんなコロナ禍の中で制作したシングルが発売になります。今回は南こうせつさんのプロデュースですね。

もともとは4年ぐらい前に、音楽番組でご一緒した時にお話していて、こうせつさんに「作ってください」とお願いしたのがきっかけです。その後、歌手生活30周年記念曲の『たそがれ綺麗』を作っていただいたのですが、コロナ禍がひどくなる少し前に「やっぱり着物の藤あや子の歌もいいと思うんだよね」とご連絡をいただいて、「こういう時期だから、じっくり作りましょう」と言っていただいていました。

 

――最初に完成した曲を聴いた時の感想は?

こうせつさんらしさもあれば、懐かしい歌謡曲調でもあり、フォーク調もあれば、サビの部分では日本調があって。最後の「抱いて」というフレーズがすごく色っぽくて、和とも洋とも言えないなんとも不思議な作品だなぁと思いましたね。

 

――レコーディングの時の様子を教えてください。

こうせつさんご自身が歌手の大先輩ですから、歌唱指導という意味も込めて、私が歌う前に「歌ってみてください」とお願いしたんです。こうせつさんは私のキーで歌ってくださったのですが、とても色っぽく歌われていたので、それを自分の中にインプットして歌わせていただきました。
レコーディングが始まるとこうせつさんが、「僕はいないと思って、まずは好きに歌ってみて」とおっしゃったんです。「それだけ存在感があるのに、いないと思うなんて無理です」と思ったりもしましたが(笑)、私も歌手生活30年を超える職人ですから、こうせつさんにご指導いただきつつ順調にレコーディングを終えました。実はこうせつさんは次の日に地方でお仕事があったため、レコーディング後にすぐに出てしまわれて、その日はゆっくりお話できなかったんです。でも次の日にわざわざご連絡をいただき、「昨日からずっと聴いていたんだけど、いいよ! あやちゃん」と言ってくださって、すごくうれしかったですね。

――新曲はどんな人に届けたいですか?

コロナ禍もずいぶん長くなって、皆さん疲れきっておられると思います。そんな皆さんに、この歌で華やかで夢のような世界を味わってほしい。がんばることは大事ですが、がんばるばかりでは疲れてしまいますから、一瞬でも心の栄養になるような歌の世界を提供できればと思っています。ジャケットは花と着物でメロディも明るいので、艶っぽい花街の世界を覗いたような華やかな夢の世界を味わっていただいて、コロナ終息後に楽しみが待っていることを思い出してほしいですね。がむしゃらにただ『がんばろう!』ではなく、少し心に余裕を持つきっかけになってくれればうれしいですね。

 

――ジャケットのビジュアルもすごく華やかですね。

髪につけているのは生のお花なんです。私がメイクしている間に、花結い師のTAKAYA先生が髪に生花を挿していって、どんどん大きくなるんですよ。髪に花を活けていただいたのは初めての経験で、衝撃的でしたね。もともとはTAKAYA先生は海外でも活躍されているアーティストなのですが、コロナ禍で海外に出られなかったのでスケジュールを調整していただき、今回お願いすることができたんです。これもご縁だなと思いましたね。

――カップリングに『閉ざされた恋』を選んだ理由は?

この曲を編曲してくださった榊原大さんが、たまたまインスタグラムのDMで、十数年ぶりにご連絡くださったんです。私はちょうどカップリング曲を選んでいる時だったのですが、候補曲の中に『閉ざされた恋』が入っていて、ご縁を感じて選ばせていただきました。20年前のアルバムに収録させていただいた作品が新曲のカップリングになるわけで、この作品自体がすごく「持っている」んだと思います(笑)。

 

――新曲は5月26日に発売ですが、その後のスケジュールは?

キャンペーンなどの予定はコロナ禍でどうなるかはわかりませんが、11月24日に開催予定の『「徹子の部屋」コンサート』に出演させていただく予定です。こうせつさんも出演されるということなので、一緒にステージに立てるのを楽しみにしています。
それとプロモーション・ビデオを作っているのですが、全編アニメーションなんです。『夢のまにまに』はサビの部分がドラマチックな仕上がりになっているので、『MVをアニメーションで作ったらを面白いかな』と思っていたら、偶然にもこうせつさんもそうおっしゃったんです。監督は映画監督の小松莊一良さんで、若手のクリエイターの方を何人か起用して作っていただいていますので、完成がとても楽しみです。

――MVに藤さんのセリフは入らないのですか?
セリフは入らないです。でもいつか声優はやってみたいと思っているんですよ。家でマルオレちゃんと猫語で会話しながら、「私に猫役をやらせたら完璧なのにな」と自画自賛しています。マルくんの鳴き声なんて、そっくりにできますよ。SNSでもまだ披露していない、とっておきのバズりネタです(笑)。

 

――新曲に対するSNSの反響も楽しみですね。

マルオレちゃんのフォロワーさんたちの中には、演歌を知らない方もたくさんいると思います。私は自分のネタをたまにしか出さないので、今回の新曲の話を出させていただいたらどういった反応があるか、ちょっと楽しみにしています。
マルオレちゃんがウチに来てくれたことで、それまで繋がることのなかった人たちとも繋がるようになりました。まだ直接お会いする機会はないので、コロナが収束した暁には「マルオレフェス」を開いて、フォロワーの皆さんとお会いする機会がもてたらうれしいですね。演歌界はもちろんですが、いろいろなジャンルのアーティストの方にもご協力いただいて、チャリティの一環として「マルオレフェス」を開くのを当面の目標に、がんばっていきたいと思っています。

 

――最近ギターを始められたと聞きました。

もともとロックが好きで、17歳くらいの時にギターを始めて挫折したんです。それをまた始めてみようと思って、猫友でOfficial髭男dismのギタリストの小笹大輔さんにどんなギターがいいか相談したんです。そうしたら楽器屋さんに連れて行ってくれて、ギブソンのハミングバードというギターを買いました。その時に大輔さんが「ギターレッスンを始めるなら先生を紹介しますよ」と言ってくれて、大輔さんの師匠をご紹介いただいたんです。今、週一でマンツーマンのレッスンに通っています。いずれはライブやSNSなどで披露したいと思ってがんばっています。まだいつになるか、道のりは遠そうですが(笑)。


ギターもSNSも、コロナ禍になってから始めたんです。時間がないと、なかなかできないですからね。始めたばかりの頃は、ブログもツイッターもフォロワーがすごく少なかったのですが、マルオレちゃんを見せたい一心で発信していくうちにたくさんの人に見てもらえるようになりました。
でもうれしいことに、「マルオレちゃんのおかげで救われました」なんていうメッセージをいただくこともあって、あの子たちも世の中に貢献しているんだと感じます。それって大事な事だと思うんです。私はもともと表現者ですから、歌でもSNSでも世の中に貢献できるようにがんばっていきたいですね。

藤あや子『夢のまにまに』

南こうせつと売野雅勇という時代を築いた巨匠よる初コラボ作品。女の愛と色香の世界を藤あや子が歌い上げる注目作。カップリングにはアルバム『愛しい人へ』収録のバラード『閉ざされた恋』のシングルバージョンを収録。

発売日:2021年5月26日
品番:CD/MHCL-2903 カセットMHSL-42
価格:各1,300円(税込)
発売元:ソニーミュージック・ダイレクト

【収録曲】

1.夢のまにまに
2.閉ざされた恋(Single Version)
3.夢のまにまに(オリジナル・カラオケ)
4.閉ざされた恋(Single Version)(オリジナル・カラオケ)

配信リンクhttps://VA.lnk.to/nPJ1FM

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