大石まどか デビュー30周年記念曲『茜の炎』をリリース ボーナストラックにダンディ坂野とデュエットも

2021.8.4

女心をしっとり聞かせる“艶歌演歌”の世界を確立し、30周年記念曲『茜の炎』ではドラマティックな本格歌謡で勝負する大石まどか
自身がライフワークとするアコースティックライブ「生ラ!」から、コロナ禍をきっかけに始めたSNSやYouTubeチャンネルの活動まで、大石まどかの「今」と「これから」を聞いた。

大石まどかがデビュー30周年記念曲『茜の炎』をリリースする。作詞に『残酷な天使のテーゼ』などで知られる及川眠子、作曲には前作『京都みれん』に引き続きヒットメーカー・幸耕平と、節目にふさわしい豪華な布陣でさらなる飛躍を目指す。

女心をしっとり聞かせる“艶歌演歌”を歌ってきた大石だが、本作はドラマティックな展開も印象的な本格歌謡。「もう恋なんてしない」と思っていた大人の女が、再び恋に落ちていく模様を描く大人の純愛歌だ。

「演歌は詞先で作られるものが多いですが、今回はまず幸先生が曲を完成させ、歌い出しの2行と歌詞のコンセプトを及川先生にお渡しし、ストーリーを描いていただくというポップスに近い作り方でした。コンセプトは大人の胸キュンソングです(笑)。私たちの世代の女性には仕事も家庭もがむしゃらに頑張ってきて、気づいたらこの年齢になっていたという方も多いと思います。恋することも忘れてね。そんな忙しい日々の中で、ふと目の前に現れた男性に心を奪われてしまった──。『その気持ちって、もしかしたら初恋よりも純粋なものかもしれないよね』と先生はおっしゃっていました」

 

幸耕平は市川由紀乃、田川寿美らといった女性歌手を愛弟子として指導してきた。大石と同様に歌に邁進しながら年齢を重ねてきた彼女たちを見つめながら、思うところもあったのだろうか。

「本当に女心をわかっていらっしゃっていて。ただ1つだけ、始めに幸先生に提示された歌い出しは『今さら恋なんて 似合わないと思ってた』という歌詞でしたが、僭越ながら意見をさせていただいたのです。『先生、女性は自分に恋が似合わないなんて思うことはないです。どんな年齢になっても』と(笑)。先生もその思いを汲んでくださって、完成形では『今さら恋なんていらないと思ってた』という歌い出しになりました」

繊細な心の機微に思い至ることができるのは、艶歌演歌に一心に取り組んできたキャリアゆえと言えるだろう。一方で自身がライフワークとするアコースティックライブ「生ラ!」では、ポップスやボサノヴァ、ジャズなど幅広いカバー曲を歌ってきた。
生ラ!は普段のコンサートに比べて女性客が多く、カップリング収録の『シングル・アゲイン』も、そのステージで好評を博してきた1曲だ。

「こちらは終わった恋を引きずっている歌ですけど、『茜の炎』と同じく今の年齢だからこそ素直に歌えると感じますね。生ラ!では自分の持ち歌も含めて演歌はほとんど歌わないのですが、むしろそのほうが肩に力が入らないんです。やはり演歌は“本業”ですので、他の方の歌を歌うにしても『ここはしっかりこぶしを効かせて』とか『声を張りながらも感情を乗せて』など、いろいろ思い巡らせることも多くて。そういう意味ではポップスや歌謡曲のほうが純粋に歌を楽しめているのかもしれません。実は『茜の炎』も生ラ!に足を運んでくださった幸先生が、『歌謡テイストで30周年を踏み切ってみたら?』と提案してくださって実現した曲でした」

さらにボーナストラックには、お笑い芸人・ダンディ坂野をパートナーに迎え、不朽のデュエットナンバー『愛が生まれた日』(藤谷美和子・大内義昭)を収録。

「ダンディさんは同じ事務所のサンミュージック所属。私の30周年を事務所をあげて盛り上げていこうということで、駆けつけてくださいました。ダンディさんはご自身のYouTubeチャンネルでもたびたび歌を披露されているのですが、今回はボイトレを受けてデュエットに臨んでくださったそうで、もともと歌がとても上手な方なのですが、その真摯なお気持ちが本当にうれしかったですね」

ダンディ坂野といえば黄色いスーツでおなじみだが、今回2人で並んだスペシャルビジュアルでは、大石も鮮やかなイエローのドレスをまとっている。

「私もダンディ色に染まってみました(笑)。実は私がデビューしたときのキャッチフレーズが『檸檬のこぶし』というもので、イメージカラーが黄色だったので、原点回帰みたいな気持ちにもなりました。この30年は決して一本道ではなく、プライベートでは結婚と離婚を経験して──。歌をやめようと迷ったこともなかったわけではありません。だけど、寸前まで楽屋でぐったりしていても、ステージに立つと不思議と気力がみなぎってくるんです。お客さまからいただくパワーの大きさ、これだけは30年間変わらず私を突き動かしてきたものでした」

 

しかし御多分にもれず、昨年はほとんどステージに立つことはできず、誕生日に開催された生ラ!も、初の生配信という形で行われた。

「だけど悪いことばかりではなかったです。昨年はキャンペーンなどもできなかった分、今年はできることをしようとSNSやYouTubeチャンネルにも挑戦しています。おかげさまで、初めて私を知ってくださった方がたくさんいました。びっくりすることに、10代の女の子でよくコメントをくれる子がいるんですよ。『中間テストが終わりました』とか、とても可愛らしい感じで。この30年間、なかなか出会えなかった方たちと交流できるのが新鮮です」

YouTubeチャンネルでは都はるみ、桜田淳子、松田聖子など、かつてサンミュージックに所属してきたレジェンドたちの秘話を会社設立からの役員と語りつつ、ヒット曲のカバーを披露する企画も好評だ。

一方で生のステージを披露する機会も徐々に戻ってきており、30周年を記念するコンサートも楽しみにしたいところだが──。

「先のことは、まだ状況を見ながらではないと決められないところもありますが、個人的には生ラ!の全国ツアーをしてみたいですね。そんなに大きな会場でなくてもいいです。4、5人くらいのアコースティック編成の生演奏で、親密な雰囲気の歌をお客さまに届けられたら。実は、時期はまだ発表できませんが、ダンディさんと一緒に歌うステージも企画しているので、楽しみにしていただけるとうれしいですね」

大石まどか デビュー30周年記念曲『茜の炎』

2021年8月4日(水)発売
COCA-17904 ¥1,350(税込)

【収録曲】

茜の炎
シングル・アゲイン
愛が生まれた日(大石まどか×ダンディ坂野)※ボーナストラック

【配信イベント】山野楽器「大石まどか『茜の炎』発売記念配信ミニライブ&インターネットサイン会」

日時:2021/08/25(水)14:00~
配信ミニライブの観覧は無料。
大石まどかの新曲『茜の炎』のCDの予約・購入特典として、ミニライブ終了後に生配信する「インターネットサイン会」にて、お宛名を読み上げながらサインをする様子をリアルタイムで閲覧可能。

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【オンライン配信について】

■配信はYouTube(山野楽器 演歌・歌謡曲チャンネル)で生配信となります。
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■配信ミニライブ&インターネットサイン会の模様は、期間限定でアーカイブを配信します。
アーカイブ配信期間:2021年9月1日(水)18:00まで

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