岩佐美咲ソロデビュー10年目は新曲『アキラ』でスタート! 「岩佐美咲を応援しているとワクワクすることにたくさん出会えると思ってほしい」

2021.10.6

2016年にAKB48を卒業し、演歌歌手の道をまい進する岩佐美咲が、ソロデビュー10周年を迎えた今年、秋元康プロデュースの10枚目のシングル『アキラ』をリリースした。
昭和歌謡の香りをまとった新曲は、タイトルのインパクトも相まって話題を集めそうだ。ソロデビュー作から9作連続、オリコン演歌チャート初登場1位を続ける岩佐に10作目にかける意気込みを聞いた。

『順子』(長渕剛)、『SACHIKO』(ばんばひろふみ)、『ゆうこ』(村下孝蔵)など、昭和のヒットソングには人名をタイトルにした名曲が多々あるが、その多くは女性の名前。男性の名前がそのままタイトルになった曲は珍しい。
岩佐美咲の新曲は、タイトルのインパクトに加え、“アキラ”を繰り返すサビも印象的だ。

「この曲をいただいたとき、まずタイトルで驚きました。え、どういう曲?って思いながら聴いてみたら、サビでも“アキラ”を繰り返していて、アキラ推しなんだと思いました(笑)。
メロディーは前作の『右手と左手のブルース』、前々作の『恋の終わり三軒茶屋』の路線を踏襲して、今回も歌謡曲テイストで、歌っていて楽しい曲です」

 

タイトル、メロディー、そして詞の世界も、全編を通じて昭和歌謡のエッセンスが散りばめられている。

「アキラは、悪い男です(笑)。女性から「1から9まで嘘でいいから」なんて言われて、女たらしというイメージ。主人公の女性は悪い男に騙されちゃったのでしょうね。でも女の人も半年しか一緒に住んでいないのに、別れた後、一年に何度か函館まで来ちゃうという、すごい人。
すごい男とすごい女の組み合わせで、ストーリーにインパクトがありますし、タイトルも目を引く、メロディーも一度聞くと耳に残る曲で、たくさんの方に楽しんでいただけるのではないかと思っています」

 

曲の舞台は、北海道の函館。ミュージックビデオの撮影で訪れたという函館の印象を尋ねると、
「いろいろな場所にお邪魔することはあっても、なかなか街中を歩く機会はないのですが、今回はミュージックビデオやCDのジャケットを函館の街で撮影したので、いろんな場所を見て回りました。ジャケットは赤煉瓦の倉庫街のところでも撮影したんですよ。
せっかくロープウェイで函館山に上ったのに、霧が出てしまって夜景は見られませんでした。でも、きっとミュージックビデオには私がいないところで撮影されたきれいな夜景が収録されているはずです(笑)。
函館で印象に残ったのは、坂道と、ほかにはラッキーピエロ(笑)。ラッキーピエロは函館にあるハンバーガーショップで、街中のあちこちにあるんです。空き時間に行ってポテトを食べたんですが、チーズソースやデミグラスソースみたいなのがかかっていて、めちゃくちゃ美味しかったです!」

 

『アキラ』は、初回限定盤と通常盤の2種類をリリースするが、カップリング曲がそれぞれで異なっている。初回限定盤には、いきものがかりの『ありがとう』通常盤には森口博子の『ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~』のカバーが収録されている。
「『ありがとう』は、タイトルどおり、ストレートに“ありがとう”っていう気持ちが伝わってくる曲で、大好きな一曲です。コロナ禍になって、皆さんとお会いする機会は減りましたけれど、離れていてもファンの方々から暖かい言葉をかけていただくことが多くて。それがすごく支えになって頑張れたので、私も歌で感謝の気持ちを伝えようと思い、『ありがとう』を選びました」

通常盤に収められた『ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~』は1991年に森口博子がリリースした、アニメ『機動戦士ガンダムF91』のテーマソングだ。
「この曲も、普段からよく聴いていて、カラオケでも歌う曲です。以前、ライブで森口さんの『水の星へ愛をこめて』を歌わせていただいたときに、お客様から「あの曲、すごく良かったよ」って言っていただいたことがあったんです。それで、今回も森口さんの曲を歌わせていただこうということになりました。
2曲とも、普段から好きで歌っているので、曲の雰囲気も分かるし、こんな感じで歌いたいというイメージもしやすくて、レコーディングをしていても楽しかったです」

ソロデビュー10周年、10作目のシングルに加え、オリコン演歌チャート初登場1位の10作連続がかかるとあって、『アキラ』に対しての意気込みは、これまで以上。
「やっぱり10年目で10作目というのは節目の数字だと思います。10年目をいいスタートで飾りたいという気持ちが強くて、特別な1年にできるように頑張りたいです。そのためには『アキラ』をたくさんの方に聴いていただくことが大事だと思いますので、一人でも多くの方にCDを手に取っていただけるように、たとえコロナ禍であってもできる限りのことはしていきたいと思います。ファンの皆さんにも力を貸していただいて、一緒に盛り上がっていけたらうれしいです」

 

ところで、AKB48から演歌歌手としてソロデビューしたのは岩佐が初めてにしてただひとり。そもそもどういった経緯で演歌歌手へと舵を切ったのだろう。
「小さいころ、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいて、演歌はわりと身近なものでした。カラオケに行ったときに演歌を歌うと、喜んでもらえるのがうれしかったですね。でもまさか、自分が演歌歌手になるとは思ってもみませんでした。
AKB48に所属していたころ、AKB 48 のカラオケ大会で演歌を歌って優勝したことがきっかけで、ある日、当時の事務所のスタッフから事務所を移籍して演歌を歌わないかという話が来ていると言われて、私、実はその日のうちに「やります!」って返事したんです。
AKB48のような大人数のグループになると、自分をアピールするだけでも大変で、ソロデビューなんて夢のまた夢。デビューするためにはここで頑張るしかないと思って。16歳のときで、若いから怖いもの知らずだったから決断でしたのかもしれませんね。若いってすごい(笑)」

 

AKB48を卒業し、演歌歌手一本で勝負しようと決断した日から5年。ここからさらに10年経った2031年には、どんな自分になっていたいかを尋ねた。
「えー、想像できないです(笑)! でもやっぱり歌ってはいると思います。
私、物心ついたときから歌手になりたいと思ってきて、それ以外の夢を持ったことがないんです。なので、どんな形であれ、10年後の私も歌っていてほしいですね。
それから、今、テレビ東京の『ひるソン!』という番組でナレーションのお仕事をさせていただいているんですけれど、ゆくゆくは声優のお仕事などもできたらいいなと思っています。アニメの可愛い妹キャラなんてやりたいです(笑)。後は、映画好きなので、難しそうだとは思いますが、吹き替えにも挑戦したいです」

さらに、ファンには聞き逃せないこんな目標も披露してくれた。
「事務所の先輩の水森かおりさんの舞台に出させていただいたとき、私のセリフで笑いが起きるシーンがあって、そのときにどういうテンションで話せば、お客さんがどれくらい笑ってくれるのかというようなことが理解できて、すごく勉強になったんです。
私自身、お芝居やミュージカルを観るのが好きでよく行くのですが、生の舞台だからこそ伝わるものがあるのだと思います。だから出演させていただける機会があれば、積極的に挑戦したいです。
演歌を歌ってミュージカルも出てなんて、すごくかっこいいと思うし、あまり人がやっていないことにもチャレンジしていって、岩佐美咲を応援しているとワクワクすることにたくさん出会えると思っていただければと思います」

最後にファンへのメッセージをお願いすると、
「コロナ禍になって改めて音楽の力を感じています。音楽は、自分を違う世界、行ったことのない世界に連れて行ってくれて、前向きな気持ちにさせてくれます。なので、私も、もっとたくさんの方に音楽の力で元気や希望を届けられる歌手になりたいと思うようになりました。これからも精一杯、歌っていきますので、よろしくお願いします!」

 

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岩佐美咲『アキラ』

2021年10月06日(水)発売

【初回生産限定盤】[MAXI+DVD]
品番:TKCA-74991
価格:¥1,800(税込)

収録曲
1. アキラ
2. ありがとう
3. アキラ(オリジナルカラオケ)
4. ありがとう(オリジナルカラオケ)

DVD
1. アキラ MUSIC VIDEO
2. アキラ MAKING VIDEO

【通常盤】[MAXI]
品番:TKCA-74992
価格:¥1,350

収録曲
1. アキラ
2. ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~
3. アキラ(オリジナルカラオケ)
4. ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~(オリジナルカラオケ)

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