東京力車スペシャル座談会「東京力車は仲間（ファン）の皆さんに◯◯◯を公約します！」歌詞にまつわるエピソードでメンバーの素顔を調査！

2021.10.13

インタビュー

人力車を引く現役俥夫から結成された伊達男4人組、東京力車。
彼らのニューシングル『ニビイロトーキョー〜チャンチキおけさ〜』は、三波春夫の名曲を、ヒャダインがアレンジ。
今回は、時代を超越した楽曲の歌詞にフォーカス。
あんなフレーズ、こんなフレーズをもとに、メンバーの素顔に徹底的に迫る。

――三波春夫の『チャンチキおけさ』は1957年リリースの楽曲で、故郷から上京した東京の空色を歌った一曲ですよね。今回は歌詞の世界に着目しつつ、皆さんにインタビューをしていきたいと思っています。最初のお題は、この曲のテーマでもある「ふるさと」。
　　　故郷(くに)を出る時もって来た　大きな夢を盃に
――ということで、ふるさと自慢をお願いします！
石橋　ふるさとは静岡県でして、自慢はなんといっても富士山ですかね。自宅から富士山が見えるんですよ。観光客の人がたくさん来るけれど、あまりにも当たり前にあるから、良さは地元の人間としては少しわかりませんでした。でも、4年半前に上京してから、富士山いいな、実家に帰りたいなって思うようになりましたね。
白上　僕のふるさとは滋賀県の栗東市というところなんですが、自然が豊かで馬のトレーニングセンターがあり、馬の街として有名で。……なんですけど、ふるさと自慢だったら、祖母ですかね。関西コンビのたいちゃん(田井)とe-radio(エフエム滋賀)に出演したとき、祖母が見学に来たんですよ。気付いたら、自然な流れで打ち合わせに参加して、うなずいたりしていて。最終的にはブースの中にもいたんです(笑)。
田井　僕の家族は転勤族で、香川県から兵庫県の西宮市に引っ越してきました。近くに甲子園球場があって、巨人阪神戦の翌朝は、道路が荒れてるんですよねぇ(笑)。でも、数駅離れるだけで閑静な住宅街になる、不思議な街です。観光と言っても、そんな目立ったことはないんですけど、ひとつあげるなら摩耶山っていう山かな。関西の人は知ってると思うんですけど、夜景がめちゃくちゃキレイで、神戸の夜景が一望できる。数メートル間隔でカップル50組くらいびっしりいるんです。まぁ、同じ関西ですけど、（白上の故郷の）滋賀よりもこっちの方が住みたくなると思いますよ！神戸牛もありますし。
白上　こっちには近江牛あるよ(笑)。
渡邉　僕は埼玉県のさいたま市です。埼玉県って、何もないって結構言われるんですけど、大宮駅は住みたい街ランキングで上位にくるし、狭山茶や深谷ねぎもありますし、あとは、全国で1番頭が良い県だと聞いたことありますね。
石橋　それ、ちゃんと調べといた方がいいぞ。間違ってたら恥ずかしいって(笑)。

石橋拓也

渡邉善央

　　　故郷(くに)を出る時もって来た　大きな夢を盃に
――上京した際のエピソードを教えてください。
石橋　大人になるまで東京の思い出って修学旅行くらいだったんですよね。だけど、あるとき3万円ポッキリで上京してきたんですよ。物件は浅草で、家賃は5万5千円、いきなり足りなくて。人力車の研修期間は給料が出ないっていうのも忘れていて、冬でめちゃくちゃ寒くて、布団もなくて……。カップラーメンを仕送りで送ってもらったときの段ボールを敷いて寝てましたね。少しだけ送ってもらったお金で、なんとか食いつなぎました。空いている時間は浅草のお寺行ったり、試験に向けた勉強をしたりしてました。いやぁ、上京は計画的にしないとですね(笑)。おにぎり1個を2日に分けて食べたり、もう出来ないなぁ。
白上　僕は大学時代に一人暮らしをしてたんですけど、学校が関西圏だったのですぐ帰れたんですよ。でも、東京にきたら誰も知らないし友達もいない。つい実家に電話しちゃいましたね。寂しすぎちゃって。
石橋　その頃、かず（白上）といること多かったよね。2個年下だから、初対面で“ばっしーさん”って呼ばれて。「さん付けとかいいよ、そういうの気にしないで」って言ったら「いや、スポーツやってたんで」って。なのに、1週間したら“ばっしー”って呼ばれてたんだよな(笑)。
渡邉　僕は埼玉なので上京はまだしてなくて、実家なんです。力車に入ったのをきっかけに浅草を訪れて、こんな街があるんだってびっくりしたんですよね。いやぁ、2人の一人暮らしエピソード聞いたら、親に恩返ししないとって思いますね。
田井　僕は3年半くらい前に出てきてました。それまでは奈良県で社会人として少し働いたり、テレビ番組の企画で海外で暮らしたり。かずとは真反対で、早く一人で暮らしたい、邪魔されたくないという気持ちの方が大きかったかな。最初は家族とも連絡を取らなかったです。そんな家族も今では活動を応援してくれていて、家族のグループLINEもあります。新曲を聴いてもらったり、「テレビに出るよー」って連絡したり。親からは「オススメの無料LINEスタンプがあるよ」と連絡が来る(笑)。

白上一成

田井裕一

　　　すまぬすまぬと詫びて今夜もチャンチキおけさ
――メンバーによく怒られることは何ですか？
石橋　僕、一応リーダーなんですけど、飽き性なことですかね。最初は強い気持ちを持っているんですが、途中で疲れちゃうんですよね。で、そういう時は一番しっかりしてるたいちゃんに投げちゃいます(笑)。よく忘れ物もするし、みんなに怒られてます……。
白上　リーダーあるあるですねぇ。そういう僕もケアレスミスが多くて、忘れ物もするし、集合場所も間違えるし。そういう時は全体のLINEに連絡するんですけど、リーダーだけですね、返信くるの。他の2人はスルー。
石橋　うん、僕はすごく気持ちがわかるからね(笑)。
渡邉　僕は……すぐ落ち込むところですかね。メンバーで一番おとなしくて、思ったこともはっきり言わないので、メンバーからはもっと自信持ちなさいって言われます。反省会でも真っ先に僕の名前出るんですよね。
田井　怒られてる時、叱られた子どもみたいな顔してるもんね。
石橋　もっと自信持っていこうぜ！　今日はお悩み相談会じゃないんだから。これじゃ、またあとで反省会だよ(笑)。
田井　ばっしーがリーダーなんで先陣を切ってくれて、さっきばっしーも言っていたように、僕にもボールくるんです。でも、僕も気まぐれなもんで、やらないで返したくなるんですよね。それで、「一度引き受けたんだからやれよー」って言われてますね。
石橋　でもさ、ケンカは本当にしないよね。
白上　そうかもね。意見がはっきりしてるのがたいちゃんとリーダー。それを聞いて、僕とぜお(渡邉)が意見をいう、ということが多いかな。それでなんとなーく、まとまる。
田井　配信(※7月1日から32日にわたり開催してきた生配信ライブ)でもそうだったよね。最初は毎日やるなんてびっくりしたけど。全部自分たちで準備しないとだから、それぞれの得意分野が明確になってきた。構成はばっしー。配信のメカニック機材はぜお。かずはクオリティーチェック。スケジュールとか場所決めは僕って感じだったよね。
石橋　トラブルも勿論あったけれど、徐々に課題が見えてきて、今思えば本当にやって良かったと思う。
渡邉　やってみて、人とのつながり、浅草という街とのつながりをすごい感じた。目標にしていた視聴者人数にはいかなかったんです。でも、目標があったからこそ苦手なことを補いあうようになりましたし、過程が大事だなって思いました。新曲への想いも強くなりましたね。

　　　月明かり二人きり指切りした約束は「夢叶えること」
――楽しいお話をありがとうございました。改めて『ニビイロトーキョー〜チャンチキおけさ〜』のPRをお願いします。そして最後に「指切りした約束」という歌詞に絡めて、東京力車の皆さんからファンの皆さんに公約したいことを発表してください！
石橋　『ニビイロトーキョー〜チャンチキおけさ〜』は所属レーベルの大大先輩でもある三波春夫さんの名曲をヒャダインさんの手によって現代版にアレンジした1曲です。今までの東京力車はお祭りソングが多かったんですけれど、今回は故郷から上京した男の悲恋ソング。決意や覚悟が詰まっています。ぜひ声の表情に注目してください。……そして公約ですよね。人力車も音楽も浅草から始まった僕たちです。なので、東京力車は浅草公会堂でいつか必ずライブを開催することをお約束します！
白上・田井・渡邉　頑張ります！