川野夏美が東京・千代田区で「第4回川野夏美チャレンジライブ」を開催、自身が普段歌わない楽曲にチャレンジ 駆けつけたファンに向けて全18曲を披露!

2022.5.11

歌手の川野夏美が6日、東京・千代田区の内幸町ホールで「第4回川野夏美チャレンジライブ」を開催した。

今回4回目を迎えた「チャレンジライブ」シリーズは、令和の新時代に川野がさらなる飛躍を目指すために始めたもので、J-POPやフォークソングなど、川野が普段なかなか歌わない楽曲にチャレンジする人気企画だ。2021年に開催された第3回チャレンジライブでは、歌手のタブレット純をゲストに迎えてデュエットを披露した。今回は、川野のボイストレーナーである宮本良子をゲストコーラスに迎え、元チューリップのメンバーである丹野義昭を中心に、豪華メンバーで結成されたバンド“THE CRICKETS”が演奏を務めた。

ステージの幕が上がると、白いワンピースドレスに身を包んだ川野が登場し、コロナ禍をきっかけに始めたというアコースティックギターを片手に『悲別〜かなしべつ〜』を披露。ファンからの大きな拍手を浴びると、川野はとても嬉しそうに「皆さまこんにちは!ようこそお越しくださいました!皆さまのおかげでチャレンジライブを開催できることができました。本当にありがとうございます!」と元気よく挨拶した。「演者が緊張していると、お客さんにも伝わっちゃうみたいで……。皆さんは緊張しないでくださいね(笑)」と、最新曲『想い千すじ』をギターの弾き語りで、情感たっぷりに歌唱した。

川野は「緊張した〜!ありがとうございます!と、会場に集まった観客を見つめ、久々の再会に胸がいっぱいの様子を見せた。「ここからはカラオケなので、安心して聴いていただけたらと思います(笑)」と語り、オリジナル曲『九官鳥』『満ち潮』『歌手〜singer〜』を披露した。

会場が温まったところで、川野が「普段ものすごくお世話になっているコーラスの先生」と語るゲストの宮本良子と、バックバンドのTHE CRICKETSをステージに招くと、宮本は「今日は皆さんに、今までの川野夏美じゃない川野夏美を見ていただきたいので、頑張って歌います!」と挨拶した。

チャレンジライブの目玉であるチャレンジ曲のコーナーに突入すると、川野は宮本が選曲したあいみょん『裸の心』をしっとりと歌唱し、椎名恵『LOVE IS ALL』荒井由実松任谷由実)の『やさしさに包まれたなら』杏里『悲しみがとまらない』をはつらつと歌い上げた。そして、川野が自ら選曲したというDREAMS COME TRUE『決戦は金曜日』で会場を盛り上げた。

その後、元気いっぱいのイメージが強い川野が、石嶺聡子『花』を艶っぽく歌唱し、続く吉田拓郎『落陽』では、『花』とは対照的に勇ましく歌い上げ、歌唱力の高さを十分に見せた。川野が衣装チェンジしている間、宮本とTHE CRICKETSが、ピアノ担当の伊藤心太郎が作曲したAKB48『恋するフォーチュンクッキー』を披露。爽やかな青いワンピースに着替えた川野が、曲の途中から登場し、はじける笑顔で『恋するフォーチュンクッキー』を歌唱した。

コンサートの終盤、川野は2021年11月に亡くなった作詞家の喜多條忠との思い出を振り返り、喜多條が川野のために手掛けた『孔雀の純情』を熱唱した。その後、最新シングル『想い千すじ』のカップリング曲『ふるさと行き』、2021年リリースの『勿忘草』を感情豊かに歌った。

川野は「やっぱり、会いたい時に会いたい人には会っておいた方がいいなぁと思いました。今日は皆さんよく来てくださいました。ありがとうございます!」と、改めて観客に感謝の気持ちを伝えたところで、「6月に新曲が出ます!とっても切ない大人のラブソングです。これまでにない私を、皆さんにお届けできるんじゃないかなと思います。本当に大事な一曲になると思います」と語り披露したのは、新曲の『空席』。想いを寄せる男性と新天地への旅立ちの日に、相手が現れないという悲恋歌ながらも、ファンは壮大な曲調に合わせてペンライトを揺らした。

最後に川野が「このような状況ではありますが、ライブやコンサートを予定しております。川野夏美は元気に歌い続けますので、応援のほどどうぞよろしくお願いします!」と元気よく挨拶し、宮本とTHE CRICKETSとともに、三好鉄生『涙を拭いて』を歌唱し、約170人のファンが駆けつけたコンサートは全18曲で幕を閉じた。

川野は、公演後の取材で「今日は、喜びの時間でした。お客さまがこんなに来てくださった光景が本当に久しぶりだったので、皆さんの姿を見ただけで感激しちゃいました!嬉しいひと時でしたね。チャレンジライブも4回目ということで、だいたい私がやってみたいなと思うことは難しいことなんですが(笑)、宮本先生とTHE CRICKETSさんとの共演で、生演奏のグルーヴがこんなにも気持ちいいんだ、ということを経験させていただきました!」と感無量の様子だった。

6月に発売を控える新曲『空席』について、川野は「私のこれまでの作品にはないタイプの歌で、メジャー調の歌が久しぶりでした。ドラマチックでもあり、聞かせるバラード風の始まりでもあります。作曲を手掛けてくださった杉本眞人先生からデモテープを聴かせていただいた時に、私自身がしびれた歌でした。この歌の良さを伝えられるように精進しようと思います!」と熱意を込めた。

川野は「歌でできることは限られているのですが、決して卑下するつもりではなく、ちょっとした気晴らしだったり、心の癒しだったり、ふとした瞬間に心を和ませるための一つの手段になると思います。自分自身が音楽から元気をもらってきたので、もしも気が向いたらライブなどで音楽にたくさん触れていただいて、活力を吸い取ってもらえたらいいなとすごく思います。私はとにかく元気なので、皆さんも元気でいてくださいね!」と笑顔で、ファンにメッセージを語った。

約8カ月振りの新曲『空席』を引っ提げ、全国各地でコンサートの出演を控える川野。今後の活躍に注目したい。

セットリスト

M1 悲別〜かなしべつ〜
M2 想い千すじ
M3 九官鳥
M4 満ち潮
M5 歌手〜singer〜
M6 裸の心(あいみょんカバー)
M7 LOVE IS ALL(椎名恵カバー)
M8 やさしさに包まれたなら(荒井由実/松任谷由実カバー)
M9 悲しみがとまらない(杏里カバー)
M10 決戦は金曜日(DREAMS COME TRUEカバー)
M11 花(石嶺聡子カバー)
M12 落陽(吉田拓郎カバー)
M13 恋するフォーチュンクッキー(AKB48カバー)
M14 孔雀の純情
M15 ふるさと行き
M16 勿忘草
M17 空席
M18 涙を拭いて(三好鉄生カバー)

川野夏美『空席』

2022年6月8日(水)発売

品番:CRCN-8489
価格:¥1,350

【収録曲】

1.空席(作詞:本橋夏蘭/作曲:杉本眞人/編曲:矢野立美)
2.靴音(作詞:円香乃/作曲:杉本眞人/編曲:矢野立美)
3.空席(オリジナル・カラオケ)
4.靴音(オリジナル・カラオケ)
5.空席(一般用カラオケ・半音下げ)
6.靴音(一般用カラオケ・半音下げ)

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