神野美伽が2年ぶりの東京公演を中野サンプラザで開催 6月8日に江利チエミの『旅立つ朝』を51年ぶりにカバーし、ニューシングルとして発売!

2022.6.8

演歌歌手の神野美伽が7日、東京・中野区のサンプラザホールで「神野美伽コンサート2022『さあ、歌いましょう!』」と銘打ったコンサートを開いた。

今回のコンサートは、2020年6月に同所で開催を予定していた振替公演となる。今年3月、神野は腰椎椎間板ヘルニアによる右足急性まひのため緊急手術、入院という困難に見舞われ、退院を経ての本格的なコンサートリスタートでもあるステージだ。

そんな2年ぶりのコンサートホールでの東京公演リハーサル終了後、神野は多くの取材陣を前にして「最近は、ご心配かけることばかり続いていて、関係者の皆さまやファンの皆さまに本当に申し訳ないと思っています。コロナ禍で丸2年、コンサートが空いてしまった中、私自身、いろんな格闘をしながらここにいられることが、ただただうれしいです」と笑顔を見せた。

この日は2部構成のステージで、「第1部は、過去に歌ったものを含めて、いま歌いたいものを全部やってみようと…。コロナ禍で演歌のスタンダードなコンサートはほとんど中止。だけど、私がラッキーだったのは、ラテンやジャズは、縮小してでもお客さまを入れてライブやコンサートをやっていたので、そこでいろんな音楽を勉強させていただきました。大阪からは、アロージャズオーケストラがジャズ&スタンダード、東京からは、東京キューバンボーイズがラテンと、音楽でやり合う中でゲストボーカルとして歌えるというすごくいい経験もさせていただきましたが、それは、コロナ禍でなければできなかったことです」と話した。

会場には約2,000人の熱烈なファンが詰めかける中、「待ちに待った2年ぶりのやっと会えました~。会えることがこんなにうれしいのか。歌えることがこんなに幸せなのか。体中で感じながら舞台に立っています」と挨拶。第1部は、神野のバンド「神野組」東京キューバンボーイズ ホーンセクションズのダイナミックな演奏をバックに、笠置シヅ子『ヘイヘイブギ』をはじめ、江利チエミ『テネシー・ワルツ』『踊りあかそう』、マンボメドレーから『お祭りマンボ』『MAMBO ITALIANO』西城秀樹の最後のシングル『めぐり逢い』和田アキ子『あの鐘を鳴らすのはあなた』などを歌唱。その中で、翌8日発売のニューシングルで、江利チエミのカバー曲『旅立つ朝(あした)』を披露した。

続く第2部は、オリジナルナンバーから『日本の男』をはじめ、『千年の恋歌』『海の伝説(レジェンド)』『男船』『あんたの大阪』、それにアンコールで『Amazing Grace』など、1部と合わせて全24曲を熱唱し、最後まで元気いっぱいのステージで客席を楽しませた。

新曲『旅立つ朝』をカバーすることになったのは「江利チエミさんが51年前(1971年)にロサンゼルスでレコーディングされた曲を私がカバーさせていただくことになったのですが、江利さんは私が心から尊敬している方です。あの時代にアメリカに渡って、ルイ・アームストロングやエラ・フィッツジェラルドと対等に歌ったのですからもう尊敬しかないです。その江利さんや笠置シヅ子さんの時代は、当たり前に世界中の音楽を日本の中に取り入れて、日本独自のものを作った。それが、自分がいま一番やりたい音楽だと気づいたとき、キングレコードさんから『江利チエミさんの歌っていた曲を再リリースしませんか』と声をかけていただき、リリースが決まりました」という。

神野は現在も治療・リハビリ中だそうだが、「これから自分の肉体と向き合ってどこまで変化していけるか。行けるところまでいってみようという楽な気持ちでいます」と話していた。なおこの日、新曲『旅立つ朝』のミュージックビデオが公開された。

【ミュージックビデオ】神野美伽『旅立つ朝(あした)』

神野美伽『旅立つ朝(あした)』

発売中

品番:KICM-31066
価格:¥1,500

【収録曲】

1.旅立つ朝(作詞:保富康午/作曲:村井邦彦/編曲:鈴木 豪)
2.明日に生きる女(作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦/編曲:鈴木 豪)
3.テネシー・ワルツ(作詞・作曲:Pee Wee King, Redd Stewart/編曲:鈴木 豪)
4.旅立つ朝(オリジナル・カラオケ)
5.明日に生きる女(オリジナル・カラオケ)
6.テネシー・ワルツ(オリジナル・カラオケ)

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