松前ひろ子、東京・青山で新曲『居酒屋 夢あかり』の発売記念イベントを開催! 「55周年は全国ツアーをやり遂げたい」と意気込み語る

松前ひろ子
2023.5.11

歌手の松前ひろ子が5月10日、東京・港区のLiveレストラン青山で新曲『居酒屋 夢あかり』の発売記念イベントを行った。

今年、歌手生活54年目を迎えた松前ひろ子。新曲『居酒屋 夢あかり』は、夫婦二人で苦労して営んできた店を、夫亡き後も一人で切り盛りする女性の姿を描く。おしどり夫婦として知られた松前本人と、亡き夫で作曲家の中村典正との、二人を歌ったような楽曲に仕上がった。

この日、松前がプロデュースを手がけるLiveレストラン青山で、メディア向けに新曲発売記念イベントが開催された。着物を身にまとった松前は、杖をつきながらステージに登場。新曲『居酒屋 夢あかり』をはじめ、1990年発売のヒット曲『祝いしぐれ』、新曲のカップリング『待雪草』を情感たっぷりに熱唱した。

松前ひろ子

松前は「新曲の発売日なのに杖をついている自分が情けないという思いと、それでも頑張りたいという思いがありました。こんなにたくさんの皆さんにお越しいただいて、始まる前から胸がいっぱいになりました」と涙ながらにあいさつ。

続けて松前は、腰椎のすべり症の治療・手術のため、7月から約1カ月間の休養に入ることを報告。「三山ひろしの座長公演が新歌舞伎座で行われました。そのリハーサルで花道の段差に気づかず転倒いたしました。肩と膝を怪我しましたが、顔だけは守っておりました(笑)。骨折もしてなくてよかったのですが、NHKの音楽番組の収録中に突然フラフラして立てなくなりました。NHKの方は『大丈夫ですよ。杖を持っている方たちに元気と勇気を与えるには、松前さんが歌ってくれたらそれだけでいいんです』と優しい言葉をかけていただきました」と経緯を明かした。

来年55周年を迎える歌手生活を振り返って、「皆さんの力のおかげで今があって、53年が過ぎていこうとしています。一言では言えぬほど苦しい涙が多かったです。でも、今があるのは皆さんのおかげで、感謝の気持ちでいっぱいです。サブちゃん(北島三郎)には手術をすれば歩けると報告したら『大丈夫か、大丈夫か』と心配してくれています。『ひろ子、気を付けて頑張れ。俺の歌ではないけど頑張れ』と言ってくれました(笑)」と語った。

松前ひろ子 弦哲也

その後、新曲『居酒屋 夢あかり』の作曲を手がけた弦哲也から、サプライズでビデオメッセージが届き、「松前さんは歌手として紆余曲折しながら、歌に対して情熱を常に持ち続けている方です。居酒屋の女将が主人公ですが、まさに松前さんの人生にぴったりの歌になり、僕もとても気に入っています。僕も松前さんのような女将さんがいる居酒屋があったら、毎晩通っちゃうな(笑)。ぜひこれからもお身体を大事に、演歌への情熱を忘れずに、ますます頑張っていただきたい」とエールがおくられた。松前は「いま誰もいなかったら、思い切り泣いていたかもしれません」と感無量の様子だった。

そして新曲『居酒屋 夢あかり』の作詞を手がけたかず翼と、カップリング曲『待雪草』の作詞を手がけたさくらちさとがステージに登場し、作品に込めた想いを語った。

松前ひろ子 かず翼 さくらちさと

さくらは「『待雪草』は男唄で、『居酒屋 夢あかり』と同様に夫婦愛を歌った作品です。2番で、朝帰りをする男性を寝ずに待っているというシーンがありますが、レコーディングの時に松前さんに『どうして?こんなことうちでは一度もなかったわ。こんな男性いるの?』と言われました(笑)。私でもたぶんこんな男性とは離婚すると思いますが(笑)、男性だったら共感していただけるところがあるのではないかなと思います」と語った。

かずは「ディレクターの方に作詞のオファーを頂いた時に、典正先生がお空の上から、いつも松前さんや三山さんのことを見守っているようなイメージがわきました。レコーディングの時から、『こんな店があったら行きたいな』と言っていました。皆さんに愛唱していただけたら幸いです」と明かした。

イベントの終盤、松前は改めて新曲『居酒屋 夢あかり』をフルコーラスで熱唱。今年デビュー15周年を迎えた弟子・三山ひろしについて「三山くんは私のことをお義母さんと呼んだことはありませんが、とても心配してくれています。三山くんには『日本一になれる演歌歌手になりなさい。そこにいくまでは私は死なないから』と言うと『残る演歌歌手になれるよう頑張りたい』と答えてくれます。三山くんは6月2日にLINE CUBE SHIBUYAで15周年リサイタルを控えています。今までにない素晴らしさを披露します。6月には梅沢富美男さんの舞台にゲスト出演、そして朝ドラ『らんまん』への出演が決定しています」と熱烈PR。

松前ひろ子 工藤宏二郎

また松前は、自身が代表を務めるミイガンプロダクションに所属する俳優の工藤宏二郎を紹介。ステージに登場した工藤は「いつも松前ひろ子先輩と三山ひろし先輩の背中を追いかけながら、時には背中を貸していただき、そして僕の夢も少し明かりが見えてきたなと思います。今はNHK大河ドラマ『どうする家康』で、武田信玄の部下である武田青年団として出演しています。工藤宏二郎もよろしくお願いいたします」とあいさつした。

最後に松前は「来年の55周年は全国ツアーをやり遂げたいです。お医者さんが『歩けるようにする』と言ってくれているので、その言葉を信じて頑張りたい」と熱意を込めた。

歌手生活55周年に向けてさらなる飛躍を誓った松前ひろ子。今後の活躍に期待したい!

松前ひろ子

松前ひろ子『居酒屋 夢あかり』

発売中

品番:TKCA-91515
価格:¥1,400(税込)

【収録曲】

1.居酒屋 夢あかり(作詞:かず翼/作曲:弦哲也/編曲:竹内弘一)
2.待雪草(作詞:さくらちさと/作曲:弦哲也/編曲:竹内弘一)
3.居酒屋 夢あかり(オリジナル・カラオケ)
4.待雪草(オリジナル・カラオケ)

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