清水アキラの秘蔵っ子・美里里美がデビュー。夢は“笑いがとれる演歌歌手”!?

2019.5.22

5月15日に「夕月波止場」でメジャーデビューを果たした演歌歌手・美里里美が、5月20日、三越劇場(東京・日本橋)にて新曲発表会を行った。

 

宮城県出身の美里は、幼い頃から祖母の影響で民謡に親しみ、東北地方の数々の大会で優勝・入賞を経験した実力者。清水アキラの事務所のオーデイションに合格し、2017年に上京。清水のステージでの前唄や毎月10曲ずつ課題曲を歌い込む修業時代を経て、今年2月に地元・仙台でのコンサートを実現。”清水アキラの秘蔵っ子”として、満を持してメジャーデビューを果たした。

デビュー後初の大きなステージとなったこの日は、新曲の「夕月波止場」からスタート。早速、客席から花束を受け取り、「皆さん、こんにちは。美里里美です。山本山みたいな名前ですけど……」と挨拶。

ウェディングドレス風の衣装に着替えて登場すると、「清水アキラさんに買ってもらったドレスです……15,000円で。稼げるようになったら、自分のお金でもっと高い衣装を買いたいです。17,000円くらいの」と話して笑いをとった。

美里は「津軽海峡冬景色」「越冬つばめ」といった演歌の名曲から「愛をこめて花束を」などのポップスまで幅広く歌唱。上京してからこれまでの2年間のエピソードを元に、「ああ上野駅」の替え歌「ああ東京駅」を歌ったり、修業時代に課題曲として出された「俵星玄蕃」(三波春夫の歌謡浪曲)を、スペシャルゲストの清水と一緒に歌ったりする場面も。さらに、太鼓を打ちながら「相馬盆唄」を歌い、3歳から習っていたという民謡の実力も見せた。

新曲のカップリング「つばくろ情話」では、ステージを降りて客席ラウンドへ。地元・仙台から長時間バスに乗って応援に駆け付けたお客さんたちに感謝し、「遠いところをありがとうございます」と、一人ひとりと温かい握手を交わした。

客席から大きなプレゼントを受け取り、最後にもう一度「夕月波止場」を熱唱。さらにアンコールで「岸壁の母」「好きになった人」を歌い、全23曲を締めくくった。

 

終演後の会見では「不思議なくらい緊張感がなく、楽しく歌わせていただきました」と満足げに語った美里。師匠の清水は「歌、しゃべり、ステージングも、10あるうちの6つくらいしかできていなかった。60点かな」と厳しめのコメントだったが、直後に「『岸壁の母』は良かったね。『完璧の母』だね」と優しくフォローしていた。

 

美里に初めて会った時の印象については「こぶしを回せて、高い声がきれいに出るところに魅力を感じた」と清水。美里は「大好きな美空ひばりさんや島倉千代子さんらの名曲を、私たち若い世代が引き継ぎたいです」と正統派を思わせる一方で、「夢は”笑いがとれる演歌歌手”。一生懸命、清水アキラさんについていって、”目指せ、紅白”で頑張りたい」と今後の目標を語った。

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