雪・月・花~新演歌三姉妹~(市川由紀乃、丘みどり、杜このみ)美空ひばりの生誕日にコンサートを開催 満員の会場を熱気で包んだ公演の様子をレポート
市川由紀乃、丘みどり、杜このみからなるユニット雪・月・花~新演歌三姉妹~が5月29日にウェスタ川越(埼玉・川越)にてコンサートを開催した。この日は美空ひばりの生誕日でもある。
開場と同時に多くのファンが入場し、会場はすぐに満席状態。
ファンらは赤(市川由紀乃)、緑(丘みどり)、ピンク(杜このみ)の法被を身にまとい、会場の雰囲気も華やかな熱気に包まれていた。
ファンらが待ちわびる中、ついに幕が上がると、前に手を組み凛と立つ3人が舞台に。
まずは、やはりこの曲、と、美空ひばりの「素敵なランデブー」でコンサートは幕を開けた。
曲が終わると、まずは、駆けつけてくれたファンらにお礼を述べ、あらためて「三女の杜このみです。次女の丘みどりです。長女の市川由紀乃です」とお決まりの挨拶。市川は埼玉県出身ということで、いつもに増して力が入っている様子だ。
続けて、3人組にかけてスパーク3人娘の楽曲をそれぞれ披露。
懐かしい楽曲の数々に観客は大歓喜。そのまま3人のトークコーナーへ。
市川がこの日の開催地である、川越の歴史から現在の人口まで熱弁。あまりの熱意と、矢継ぎ早にでてくる知識の数々に思わず笑ってしまう観客達。
そして、トークコーナーの仕切りを決めようとジャンケンする3人。見事一人勝ちした杜がMCをすることに。
「勝ったはずなんですけど……」と戸惑いながらも、「それでは、好きな男性のタイプを教えてください」と、お題を提示。
市川は「面白い人で笑うタイミングが一緒の人がいい。落語や新喜劇が好きで、すち子さん(お笑いタレントすっちーの新喜劇内でのキャラクター名)がタイプ」と2人を驚かせた。
続いて丘は「自分がよく喋るのであまり喋らない人がいい」、杜は「思いやりのある人がいい。誰にでも優しい人が素敵ですね」とそれぞれタイプの男性について喋り終わると特にまとまることなくトークが終了。なんともいえない空気に笑う3人だが、ファンにとっては貴重な話を聞くことができるまたとない機会となった。
そしてここからは、衣装を変えながら森昌子や山口百恵、松田聖子、南沙織など昭和を代表するアイドル達の名曲を歌い継いでいく。
そして最後は3人で「飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)を熱唱し、熱気に満ち溢れた第一部の幕を閉じた。
第二部は演歌コーナー。
それぞれ衣装を着物へと替え、最新曲含む代表曲を3曲ずつ披露した。
バラエティ番組から8月公開予定の映画「引越し大名」への出演など、幅広く活躍する丘は最新曲「紙の鶴」含む自身の楽曲3曲のほか、幼少期から習う民謡を披露。「会津磐梯山」をアカペラで歌うと会場は大喝采で包まれた。
続いて、杜このみのステージ。
丘と同じく幼少期から民謡を習う杜も「北海タント節」をアカペラで披露。会場で大喝采を浴びた杜は続けて、「三味線わたり鳥」を熱唱。歌唱前にお約束の”このみコール”と振り付けを観客にお願いすると、歌唱中、観客らはそれに応え、振り付けで腕が上がったのち「こ・の・み!」と大コールが起こった。
続いては、市川由紀乃のステージ。
「好きな観光地は”時の鐘”、お風呂行くなら”ゆ~ゆ~ランド”」と、引き続き埼玉愛を見せて会場の笑いを誘う市川。
歌唱が始まると真剣な表情に変わり、会場の雰囲気も緊張に包まれる。
「5年弱、歌から遠ざかっていた分、今歌うことが出来る喜びをより、強く感じることが出来る」といい、最新曲「雪恋華」では女の情念を見事に歌いあげ、会場は大喝采に包まれた。
そして、この日は美空ひばりの生誕日。
美空ひばりの名曲を3人が歌い継ぐ。
そして最後は「人生一路」(美空ひばり)を3人で熱唱し、大盛況のうちにコンサートは幕を下ろした。
終演後の握手会はもちろん大行列。
本コンサートは今後、全国各地で開催される。お近くでの開催の際は是非この熱気と3人の素晴らしい歌声を体感して頂きたい。
今後の公演予定
6月19日(水)@神戸国際会館こくさいホール(兵庫県)
6月26日(水)@ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール(茨城県)
8月7日(水)@日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(愛知県)
以降も全国各地にて開催