『津軽海峡・冬景色』を大解剖!歌詞の主人公はどこに帰るのか!? BS日テレ「やっぱり、歌が好き 〜にっぽんの名曲 解体新書〜」収録現場独占取材

2025.3.11

演歌の名曲やヒット曲の魅力をさまざまな視点から掘り下げ業界からも注目されているBS日テレの『やっぱり、歌が好き 〜にっぽんの名曲 解体新書〜』。石川さゆり長山洋子らが出演し市川由紀乃がMC復帰して「歌の美学」に迫った2025年4月10日放送回のみどころをお届けする。

出演者はMCの武田真一、同じくMCとして昨年6月から歌手活動を休止し今年3月に活動を再開したばかりの市川由紀乃、そして応援サポーターの辰巳ゆうと。今回は、日本の音楽界を代表する歌手の石川さゆりと、演歌界を代表する民謡と津軽三味線の名手 長山洋子をスペシャルゲストに迎えた。

本番組は、出演者による歌唱やトークを通じて、名曲やヒット曲の魅力をとことん深掘りして紹介。スペシャルゲストの石川さゆり長山洋子、そしてMCの市川由紀乃や応援サポーターの辰巳ゆうとがオリジナル曲を披露するのはもちろん、番組メインコーナー「名曲大解剖」では、石川の代表曲『津軽海峡・冬景色』を徹底解剖。また、「作詞家 吉岡治の世界」と題して、『天城越え』『真赤な太陽』を手がけた名作詞家の吉岡治の詞の魅力に迫る。

石川さゆりと長山洋子が代表曲を熱唱! 辰巳ゆうとによるカバーも

今回の歌唱コーナーは「石川さゆり&長山洋子名曲セレクション」と題して、石川と長山のオリジナル曲を特集。オープニングでは、石川と長山が『能登半島』を歌唱する。長山は自身の代名詞である津軽三味線の立ち弾きスタイルで、代表曲『じょんから女節』と最新曲『白神山地』を披露する。

また石川は、3月5日発売の両A面シングルに収録の新曲『弥栄(イヤサカ)ヤッサイ』『棉の花』を歌唱。そして、居酒屋のママ役を演じて話題を呼んだ映画『PERFECT DAYS』で歌唱した『朝日楼』を披露する。収録に居合わせた誰もが息をのんだ歌唱シーンにぜひご注目いただきたい。

さらに、人気急上昇中の若手歌手 辰巳ゆうとが、長山の再デビュー曲『蜩(ひぐらし)』と石川の『天城越え』をカバーする。

MCの市川由紀乃が番組復帰 思わず涙を流す場面も

卵巣がんの治療で約9ヶ月の休養期間を経て、今回ついに番組復帰を果たした市川由紀乃。この日を待ちわびていたファンも多いことだろう。

スタッフや関係者に温かく迎えられてスタジオ入りした市川由紀乃「皆さん、ご心配をおかけしました。ただいま帰りました。今日も一日よろしくお願いいたします」と元気よくあいさつ。

市川が歌唱した楽曲は『命咲かせて』。一途な女心を歌った一曲で、「♪きっと咲きます 燃えて咲きます この命」の一節が、再出発した今の市川に重なる一作となっている。
その歌唱リハーサルでは、思いがこみ上げたのか、思わず涙を流す場面も。入院も手術も初めての経験だったという彼女にとって、6回の抗がん剤治療を行った過酷なな闘病生活を乗り越え、約9カ月ぶりにステージに立つことができた喜びもひとしおだったはずだ。

静かに呼吸を整えて臨んだ本番収録では、MCの武田真一がモニターでその姿を見守る中、市川が凛としたたたずまいで『命咲かせて』を情感豊かに歌い上げていく。世界をやさしく照らす歌声は一段と輝きが増していた。

『津軽海峡・冬景色』を大解剖! 石川さゆりが「歌い手の在り方」を語る

本番組のメインコーナーでは、誰もが知る名曲『津軽海峡・冬景色』を徹底解剖! “音楽のプロ”である作曲家の宮川彬良が、作曲家・三木たかしが生み出した『津軽海峡・冬景色』のメロディーを解説する。笑いを誘うポップな語り口で、一度聴いたら忘れられない『津軽海峡・冬景色』の魅力を紐解いていく。

また、音楽研究者で明治大学の講師の張佳能『津軽海峡・冬景色』の歌詞を深掘り。その当時の演歌に登場する女性主人公と比較し、1970年代という時代背景を踏まえて、作詞家・阿久悠が描いた歌の主人公はどういう女性だったのか解き明かしていく。

専門家の考察を受けて、石川さゆり阿久悠とのエピソードをまじえ、貴重な制作秘話を明かす場面も。さらには「♪私は帰ります」と言い放った歌の主人公が、一体どこに帰ったのか? 出演者がこの疑問を考察し、主人公の行き先についてトークを繰り広げた。

また、その考察から話が広がり、約50年にわたって『津軽海峡・冬景色』を歌い続ける石川さゆりを筆頭に、出演者それぞれが考える「歌い手の在り方」を語り合う場面も。
「歌い手が、寂しいから寂しいと歌うのはどうなんだろう」、日本の音楽界で不動の地位を築いた石川はそう投げかける。その一言一言に、リスナーの歌に対する価値観を一新させるような、第一線で活躍する歌い手の「歌の美学」を垣間見ることができるだろう。

コーナーの締めくくりには、石川と市川が『津軽海峡・冬景色』を披露。一夜限りのスペシャルコラボでどんな歌世界を魅せてくれたのか、ぜひお見逃しなく。

最後に、辰巳ゆうとの新曲『運命の夏』の歌唱シーンも見どころの一つだ。前出のトークコーナーでは、先輩歌手が語る「歌い手の在り方」に触れて感銘を受けた様子を見せていた辰巳。その直後に同曲の歌唱シーン撮影が行われ、「極上のポップスソング」と称される新曲『運命の夏』の魅力をより伝わりやすく、そしてより清々しく歌い上げる姿が印象的だった。その素直さやバランス感覚の良さ、そして年末の大舞台をめざす、辰巳の「本気」が伝わってくる熱唱は必見だ。

にっぽんの歌を愛する人たちにとって見応えのある貴重な放送回になること間違いなし。BS日テレの音楽番組 『やっぱり、歌が好き 〜にっぽんの名曲 解体新書〜』は、2025年4月10日(木)20時〜21時54分に放送される。ぜひご視聴いただきたい。

収録後の石川さゆりに直撃 コメントをお届け!

——今回の収録はいかがでしたか?

まずは、MCの市川由紀乃さんが復帰後初の収録だったということで、ご一緒して元気なお顔を拝見できたのが本当にうれしかったです。「今日、(休養後)初めて着物を着て歌いました」と仰っていた彼女は、本当によく頑張ったなと思いました。だからこそ無理をしないで、と。皆さんは必ずずっと待っていてくださるから、まずは自分の体を元気にしてね、という思いがあります。

歌を歌うというのは、歌を上手に歌うだけではなくて、自分の心もちゃんといろんなことを感じながら養っていかなきゃいけないと思います。大変な病気をなさった市川由紀乃さんも、すごくいろんなことを考えたり思ったりしながら、歌の世界に戻ってこられたと思うので、やはり同じ歌を歌う者として、“歌”っていいよねと一番に思います。聴いてくださるお客さまに対してだけではなく、歌っている自分たちの心を豊かにしたい、成長させなきゃいけない、そして元気でいなければいけないというのをすごく痛感しました。

——『津軽海峡・冬景色』を徹底解剖するコーナーはいかがでしたか?

皆さんのさまざまな意見を聞いて、そういう視点もあるんだなと思いました。とってもうれしかったし、面白く聞かせていただきました。

歌というのは、“たかが歌、されど歌”の行ったり来たり。正直なところ、歌は掘ってみたって何が出るかはその人次第です。歌っている私たち歌い手も、その歌をいただいた時の感情や、皆さんに応援していただいて大きくヒット曲になった時の感情、それが5年、10年と経った時のその歌との向き合い方や距離は全然違うのかもしれないですけれども、くるっと違う角度から歌を感じながら歌っているような気がするんですね。「探る」と一言で言っても探りきれないのが、歌の深さかな。

——『能登半島』をオープニングで歌唱されました。

10代の時に夢中になって歌わせていただいていた歌が、40年を越えた時に皆さんのお力になることができる歌になっているとしたら、歌い手冥利というのはこういうことなんだろうなと心底思います。だからこそ「今歌わずしてどうするの」というのが今思うことです。

——3月5日発売の新曲『弥栄ヤッサイ』の紹介をお願いします。

これは“弥栄ヤッサイ(イヤサカヤッサイ)”というちょっと変わったみこしの掛け声ですが、能登のキリコ祭りで大勢の皆さんが発するかけ声なんですね。日本中の皆さんに、これが能登の祭りなんだと知っていただいて、能登のことを忘れないでいただきたいと思いながら歌っています。「さぁ、みんなで栄えていくぞ」「元気に行くぞ」というかけ声なので、日本中がもっともっともっと元気になってほしい、そんな思いが込められています。

「やっぱり、歌が好き 〜にっぽんの名曲 解体新書〜」放送情報

放送日時:
2025年4月10日(木)20:00〜21:54

放送局:
BS日テレ

出演者:
MC:武田真一市川由紀乃
ゲスト:石川さゆり長山洋子
応援サポーター:辰巳ゆうと

番組ページ:
https://www.bs4.jp/yappariutasuki3/

「やっぱり、歌が好き 〜にっぽんの名曲 解体新書〜」第2回アンコール放送情報

放送日時:
2025年4月3日(木)20:00~21:54

放送局:
BS日テレ

出演者:
MC:武田真一
ゲスト:坂本冬美三山ひろし
応援サポーター:辰巳ゆうと梅谷心愛

番組ページ:
https://www.bs4.jp/yappariutasuki2/

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