MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]レポート【後編】 授賞式・豪華ステージの模様をお届け!

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]
2025.5.22

5月19日(月)に京都・ロームシアター京都・サウスホールで開催された「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]」で、山内惠介『紅の蝶』最優秀演歌・歌謡曲 楽曲賞に輝いた。本稿では授賞式の本編および、演歌・歌謡曲界の豪華アーティストが多数出演したコンサートの模様をお届けする。

なお、授賞式・コンサートに先駆けて開催されたノミネート歌手の取材会の模様についてはぜひ【前編】をご覧いただきたい。

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]レポート【前編】 ノミネート歌手の取材会の模様をお届け!

いよいよ「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]」本編へ!

会場には授賞式の模様を一目見ようと、京都をはじめ全国各地から450名の観覧者が集まった。

ステージの幕が開くと、奈良を拠点に活動する和太鼓集団・舞太鼓あすか組による「百花の乱〜打打打」と題した力強いオープニングパフォーマンスがスタート。そのまま篠笛・尺八など和楽器の演奏、連獅子の舞踊とともに細川たかしがステージに登場し、北島三郎『まつり』を披露した。曲中にはこの日の出演者全員がステージに登場して全員で歌唱し「日本の伝統的なカルチャーを世界へ発信する」という本授賞式・ライブにふさわしい「和」を強く感じさせるオープニングとなった。

細川たかし

この日の司会進行はフリーアナウンサーの松丸友紀。ともにMCを務めたのはミャンマーヤンゴン出身の森崎ウィンと、オーストラリアシドニー出身で元「わらべ」のメンバー・倉沢淳美を母に持つケイナの2人。日本語と並行して、海外に向けての英語での進行を務めた。

冒頭のMCで日本の演歌・歌謡曲の印象を尋ねられた森崎は「僕は10歳で日本に来て、その時に日本語を覚えたので、歌謡曲や演歌を通して、日本語の美しい表現や深み、ならではの本音と建前や奥ゆかしさを学ばせていただいた」、ケイナは「私の祖父や祖母の影響で小さい頃から演歌・歌謡曲をよく聴いていて、演歌は海外ではジャパニーズ・オペラ。日本のトラディショナル・ミュージックとして注目されているイメージ」と語った。

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]

オープニングに続いて、日本の四季を描いた名曲を披露するコーナーに。森崎が日本語、ケイナが英語の朗読で春夏秋冬それぞれを描き、それに導かれてまず真田ナオキ森進一『襟裳岬』、続いて新浜レオン井上陽水の『少年時代』、丘みどり山口百恵『秋桜』、そして長山洋子石川さゆり『津軽海峡・冬景色』を披露。続けて、季節に育まれた日本の風土を描く名曲を紹介するコーナーとして、全国45都道府県・164曲のご当地ソングを歌う水森かおりが2003年リリースの代表曲『鳥取砂丘』を歌唱、その後細川たかし井沢八郎『北海の満月』を高らかに歌い上げた。

水森かおり

続いては、日本を代表するアニメを彩る歌を紹介。はいだしょうこが地元の小中学生からなる合唱団とともに「天空の城ラピュタ」(1986年)の主題歌『君をのせて』を歌唱した。歌唱後には合唱団のメンバーから「舞台に立つ前はとても緊張していましたが、みんなと一緒に歌えて楽しかった」「一生の思い出になった」といったコメントが聞かれた。また丘みどりは、オタ芸パフォーマンス集団・Fly-Nとともに『千本桜』を華やかに披露した。

その後「昭和100年・戦後80年の節目の年」として、細川たかしがMCに登場し、昭和を振り返るコーナーに。昭和50年デビューの細川にとって今年は50周年でもあり、「50年、歌を歌わせていただいてありがたい。北海道の真狩村で育ち、子供の頃は昭和の大先輩の演歌を聴いて、人生、希望、夢がありました。力強い歌が大変多かった。三橋美智也さん、村田英雄さん、三波春夫さん、春日八郎さん、田端義夫さん……たくさんの方がいらっしゃいましたから。我々昭和に生まれた人間は、昭和の演歌に勇気づけられました」と語った。

細川たかし

昭和の名曲カバーコーナーとして、木村徹二田端義夫『かえり船』(昭和21年)、彩青村田英雄『無法松の一生』(昭和33年)、青山新西田佐知子『アカシアの雨がやむとき』(昭和35年)、二見颯一城卓矢『骨まで愛して』(昭和41年)、梅谷心愛奥村チヨ『終着駅』(昭和46年)、田中あいみちあきなおみ『喝采』(昭和47年)、はやぶささくらと一郎『昭和枯れすゝき』(昭和49年)を続けて歌唱。その後真田ナオキと二見、青山、木村、田中がステージに揃って、坂本九『明日があるさ』(昭和38年)を披露した。その後MCを挟み、純烈SHOW-WAMATSURIが初共演、スペシャルコラボとして『いい湯だな』を元気に歌い上げた。

スペシャルコラボに続いては、京都といえば「時代劇」ということで、辰巳ゆうと東映京都撮影所東映剣会(とうえいつるぎかい)のコラボによる「殺陣」のコーナーに。殺陣について森崎は、2018年に『レディ・プレイヤー1』スティーブン・スピルバーグ監督と共演した際に「黒澤映画を観て学んだ。三船敏郎のような侍、殺陣をやってほしい」と言われたというエピソードを披露。ケイナ「映画でしか観たことがなく、生で見るのが楽しみ」と期待の笑みを浮かべながら話した。その後ステージには新撰組沖田総司に扮した辰巳ゆうとが登場、大迫力の芝居と殺陣を演じ、続けて自身の2022年リリースの5周年記念曲『雪月花』を披露した。

大迫力のステージに引き続き、日本を代表する歌手として美空ひばりの生涯を紹介するコーナーに。ステージでは女性浪曲師の第一人者・玉川奈々福が三味線とともに『浪曲 美空ひばり物語』と題してその生涯を切々と語り上げ、代表曲の中から杜このみ『悲しき口笛』水森かおり『川の流れのように』を歌唱して、その功績をステージで鮮やかに描き出した。

美空ひばり・水森かおり

最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞のノミネート作品・アーティストがステージに登場、受賞者発表・授賞式へ!

各コーナー終了後は、いよいよMUSIC AWARDS JAPAN 2025 最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞の授賞式がスタート!

最初にノミネート作品として発表されたのは、SHOW-WAの『君の王子様』!
SHOW-WAはステージに登場すると、リーダーの寺田が「結成まもないSHOW-WAですが、このような素晴らしい賞にノミネートいただき、大変光栄です。ここに立てているのも、いつも応援してくださっているファンのみなさん、楽曲を作ってくださった秋元先生、スタッフのみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。平均年齢36歳なんですけれども、これからもたくさんの夢を追いかけていきます。よろしくお願いします!」と感謝を述べ、『君の王子様』を披露した。

SHOW-WA

次に発表されたのは、新浜レオン『全てあげよう』
新浜は「本当に嬉しいですし、デビューして丸6年、演歌・歌謡曲の枠を超えて活動したい、そして大好きなこの演歌・歌謡曲の魅力を日本を超えて海外にも届けたい、そんな思いでやってきました。今日は本当にみなさんの応援のおかげでこのステージに立てる、感謝の気持ちを込めて歌わせていただきたいと思います」と語り、代名詞とも呼べる膝スラとともに『全てあげよう』を力強く歌唱した。

新浜レオン

続いて発表されたのは、MATSURI『アヴァンチュール中目黒』
メンバーを代表して渡辺が「僕らの歌がノミネートに選ばれて、本当に嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。この『アヴァンチュール中目黒』がもっともっとたくさんの方に愛されるように、これからも大切に歌っていきたいと思います。本当にありがとうございます」とコメント、威勢よく『アヴァンチュール中目黒』を披露した。

MATSURI

4つ目に発表されたのは、山内惠介『紅の蝶』
山内は北海道ツアー中のためVTRで登場、「僕が歌いました『紅の蝶』、なんと最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞にノミネートしていただきまして、本当にありがとうございます。この楽曲は25周年の今年、新しいことに挑戦したいと、作詞でポップス界から松井五郎先生、作曲・編曲でクラシック界のレジェンド村松崇継先生に作っていただきました。クラシックの音階にジャジーなメロディを取り入れまして、松井先生に男女の色香を妖しく艶やかに書いていただきました。山内惠介が歌えば、これは『ジャズ演歌』になる、と。『紅の蝶』が今日をきっかけにたくさんの方々に聞いていただけますよう頑張ってまいります。ファンのみなさま、ありがとう〜!」とメッセージを伝えた。

最後に発表されたのは、純烈『夢みた果実』
リーダーの酒井は「第1回の栄えある賞に純烈を選んでいただいて、ここまで応援してくださったファンに、恩返しできるワンステージにしたいと思っております。ありがとうございます!」と話し、『夢みた果実』を披露した。

純烈

全てのノミネート作品が発表され、いよいよ最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞の発表へ!

プレゼンターとしてステージに里見浩太朗が登場し、「今回ノミネートされておりますみなさま方、本当におめでとうございます。栄えある第1回のMUSIC AWARDS JAPANの演歌・歌謡曲部門のプレゼンターを仰せつかりまして、こんなに光栄なことはございません」と挨拶。
続いて、手に持った封筒を開き、最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞として、山内惠介『紅の蝶』が選ばれたことを発表した。

山内惠介

ステージには、この日来れなかった山内に代わってビクターエンタテインメント株式会社植田勝教代表取締役社長が登壇、トロフィー「THE RUBY(ザ・ルビー)」を授与された。THE RUBYには「情熱と炎の象徴」「希少性と栄誉」「内なる火、魂の結晶」という意味込められており、MUSIC AWARDS JAPANのトロフィーとして今後も授与されていくという。

賞を受け、山内は急きょ電話で登場。改めて受賞の報せが伝えられると、「嬉しい! ありがとうございます。まずは『紅の蝶』制作にあたりまして、支えてくださった作詞家・作曲家の先生、そしてスタッフのみなさまに感謝いたします。そして、応援してくださったファンの方、おひとりおひとりに心を込めて感謝申し上げます」と、感無量の様子で喜びの声を伝えた。

里見は「若い顔ぶれが多かったですね。これからも若い人たちにどんどんいい演歌・歌謡曲を歌っていただいて、この業界を引っ張っていただきたい」とコメントして授賞式をしめくくった。

彩青・細川たかし

イベントのエンディングには、まず長山洋子が登場し『じょんから女節』を三味線の演奏とともに力強く歌唱。締めには引き続き三味線とともに、細川たかし『望郷じょんから』を披露、細川一門の弟子である彩青も尺八・三味線の演奏で参加して華を添えた。

豪華アーティストたちの熱演と白熱の授賞式の模様に、会場からは惜しみない拍手と歓声が送られ、イベントは大団円のうちにお開きとなった。

本イベント「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE」の模様は、5月25日(日)16:00〜17:15テレビ東京系列で、6月4日(水)19:00〜21:00BSテレ東で放送される。

実際の授賞式の模様や歌唱はもちろん、本稿に収めきれなかった出演陣のMCやエピソードもたっぷり楽しむことができる本放送を、ぜひお楽しみに。

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀 演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE

5月25日(日)
テレビ東京系列

16:00分~17:15

6月4日(水)
BSテレ東

19:00~21:00

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 直前スペシャル レッドカーペットライブ

放送日時:
5月22日(木)
後6:00~7:30

放送局:
NHK BS

スタジオゲスト:
柴 那典、嶋佐和也(ニューヨーク)、ヒコロヒー、ファーストサマーウイカ (五十音順)

スタジオMC:
杉浦友紀アナウンサー

「MAJ」レッドカーペットアンバサダー:
中島健人
※京都中継で出演

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 第1部

放送日時:
5月22日(木)
後7:30~8:45

放送局:
NHK総合

※NHKプラスで同時配信・1週間の見逃し配信あり

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 第2部

放送日時:
5月22日(木)
後10:00~10:45

放送局:
NHK総合

※NHKプラスで同時配信・1週間の見逃し配信あり

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