伍代夏子が都内で開催の「和心祭」本編と取材会を独自レポート! 東京力車がゲスト出演、彩り豊かな和の演出で観客魅了

伍代夏子
2025.7.28

歌手の伍代夏子が7月25日、東京・千代田区のホテルニューオータニ「和心祭〜和気愛愛〜」を開催した。

一般社団法人日本記念日協会が2023年、「歌を通して和文化に親しむ日」として、7月25日(ナツコ)を「伍代夏子の日」に認定。以来、伍代が日本伝統の和文化の継承と、被災地や動物愛護施設への支援を目的として、チャリティーコンサート「和心祭」を開催。伍代夏子によるショーの前には、琴や尺八、三味線の生演奏をはじめ、太神楽曲芸、古今亭雛菊による落語などが披露され、多彩な和文化で観客を楽しませた。

伍代夏子

今年で2回目を迎えた同コンサートは、伍代が東京力車の人力車に乗って客席から登場する演出で幕を開けた。美空ひばり『車屋さん』を歌いながら客席をラウンドし会場を沸かせ、続く『お祭りマンボ』では、東京力車花柳糸之社中が舞い踊る中、伸びやかに歌声を響かせた。

伍代夏子

観客の声援を浴びながら、伍代は「今日はチャリティーでもありますが、皆さんにとって日本の文化の魅力を再発見する場になればと思います。今日は会場に高島礼子さんに来ていただいています。今日が誕生日なのに『和心祭の方が大事よ!』と言ってくださいました。ありがとうございます」と笑顔であいさつ。

この日は和楽器のバックバンドを迎え、夏の風情を感じさせる楽曲を披露。お祭りムード満点の『お江戸チョイチョイ節』を歌い上げると、BEGIN比嘉栄昇「渋谷の盆踊りの新しい定番曲」として制作し、渋谷出身の伍代がカバーして話題を集めた『渋谷百年総踊り』を朗らかに歌唱した。

伍代夏子

ゲストの東京力車が『俺らしく…』を披露

コンサートの途中には、古き良き時代の日本の伝統文化を令和の今に伝えることをモットーに、現役俥夫から結成されたユニット・東京力車がステージに登場。

リーダーの石橋拓也「僕たちも日本のいいものをもっと残していけるように魂を込めて頑張りたい」と話してから、テイチクレコードの大先輩・山本譲二が作詞を手がけた最新曲『俺らしく…』を、客席の手拍子に合わせて力強く披露した。

東京力車

現代和歌謡の新曲『しゃんしゃん牡丹』を歌唱

この日大きく注目を集めたのは、今年の「伍代夏子の日」に合わせて発売された新曲『しゃんしゃん牡丹』の披露だ。紫色の華やかな着物姿に着替えた伍代が、現代と古風を織り交ぜた現代和歌謡に仕上がった『しゃんしゃん牡丹』を表現力豊かに歌唱すると、会場から大きな拍手を浴びた。

伍代夏子

その後、犬や猫の動物愛護活動に力を入れる伍代が、尺八奏者の前田健志との共演で、“命”をテーマにした『いのちの砂時計』をしっとりと歌い上げ、和心祭ならではのスペシャルコラボで観客を魅了。侍パフォーマーの岡武蔵らが迫力満点の殺陣を披露して会場を沸かせた後には、伍代夏子の真骨頂といえる“演歌”の世界へ。琴によるアレンジで『恋ざんげ』をはじめ、『忍ぶ雨』『鳴門海峡』『肱川あらし』などの代表曲を情感たっぷりに歌い上げた。

伍代は観客に感謝を伝えてから、「今日はとても新鮮な気持ちで歌わせていただきました。継いでいきたい日本の文化がたくさんあります。私たちがもっと頑張って、若い人たちに『和文化っていいね』って思ってもらえるように、これからも和心祭を続けていきたいですね」と熱意を込めると、会場は大きな拍手で包まれた。

締めには、伍代が『夏子音頭』を歌いながら客席をラウンド。にぎやかで和やかな雰囲気の中、コンサートは幕を下ろした。

伍代夏子

「歌手だからこそできることをやっていきたい」

伍代夏子

終演後の取材会で、伍代は「今日も本当に盛り上がりました。和文化っていいねって思っていただいて、楽しんでいただくことをコンセプトにしたコンサートですので、舞踊や和楽器などの日本伝統の和文化に目を向けてもらう機会として、和心祭を続けられるだけ続けていきたいです」とにこやかに語った。

第3回和心祭の開催に向けて「今朝起きた時から来年の構想が出てきています。実現させるためにも、集客などで頑張らないといけないですね」と明かした。

日本文化の魅力については「和というのは、平和の和、調和の和、日本人の精神のベースになっているもの。単に妥協して人に合わせるとかではなく、自分の考えがあって話し合った上で妥協点や落とし所を見つけるというのが和だと思います。それが出来ている日本人ってすごいですよね。そういうゆとりのある民族だと思っています」と語った。

伍代夏子

夫で歌手・俳優の杉良太郎と共にチャリティー活動に注力する伍代は「今までの被災地支援で感じたのは、お金や物資があるところにはすごく行ってしまうけども、ないところには全然行き渡らないんですよね。それをどうにかして止めたいので、自分たちでそれを集めて、必要とされている人たちのところに振り分けられればと思っています」と意気込んだ。

歌手として今後の目標を聞かれると、伍代は「歌手であるからこそできることをやっていこうと思っています。和楽器や伝統芸能をされている方の応援も歌手だからできること。それも役目なんじゃないかな」と意欲を見せた。

日本が誇る和文化の魅力を華やかな演出で届けたチャリティーイベント「和心祭」。多方面で精力的に活動を続ける伍代夏子の今後の動向からますます目が離せない。

伍代夏子

セットリスト

M1 車屋さん
M2 お祭りマンボ
M3 お江戸チョイチョイ節
M4 渋谷百年総踊り
M5 俺らしく…(歌唱:東京力車)
M6 しゃんしゃん牡丹
M7 いのちの砂時計
M8 恋ざんげ
M9 忍ぶ雨
M10 鳴門海峡
M11 肱川あらし
M12 海峡の宿
M13 夏子音頭

伍代夏子『しゃんしゃん牡丹』

伍代夏子『しゃんしゃん牡丹』

発売中

品番:MHCL-3139
価格:¥1.600(税込)

【収録曲】

1.しゃんしゃん牡丹(作詞:林あまり/作・編曲:若草 恵)
2.千年万葉の恋歌(作詞:朝倉 翔/作・編曲:手使海ユトロ)
3.しゃんしゃん牡丹(オリジナル・カラオケ)
4.千年万葉の恋歌(オリジナル・カラオケ)

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伍代夏子の新曲『しゃんしゃん牡丹』は、林あまり作詞の現代和歌謡 「非現実的な世界を思い切り楽しんでいただける歌です」

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