“ロマンティック歌謡”歌手・竹島宏、都内で開催のプレ25周年コンサートの取材会と本編を独自レポート! 「30周年までに日本武道館でコンサートを」と意欲

歌手の竹島宏が10月3日の昼2回、東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで「竹島 宏 コンサート25周年の入り口~エメラルド~」を開催した。
今年1月・2月にミュージカル「プラハの橋」の初出演を果たし、4月には大阪・新歌舞伎座での単独初公演を行った竹島宏。さらに花好きが高じて自身のフラワーショップ「Life Like A Flower」を7月20日に限定オープン。着実に活躍の場を広げる中で、6月に発売してからロングヒット中の最新曲『小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い』の新装盤Cタイプを10月1日に発売した。
今回のコンサートは、来年に控えるデビュー25周年に向けた記念すべき第一歩として開催されたもの。会場のロビーには、サブタイトル「エメラルド」にちなんでジュエルボックスを設置。ファンから届いた温かいメッセージを展示し、一つのジュエルボックスを完成させるというイベントも同時開催された。
新カップリング曲『薔薇のしずく』をステージ初歌唱
この日は昼2回公演で、全国各地から計1400人の大勢のファンが詰めかけた。オープニングでは、新曲『小夜啼鳥の片思い』新装盤のカップリング曲『薔薇のしずく』を歌唱。1980年台後半に世界的に流行したランバダのリズムに乗って華々しくコンサートが幕を開けると、『幻フラメンコ』を情熱たっぷりに歌唱した。
竹島は「今日は皆さんにお越しいただいてとても幸せです。コンサートのタイトルに“25周年”とありますが、25周年は正式にいうと再来年です(笑)。ですので、今回の『25周年の入り口』というタイトルは、何かが始まりそうでいいなと思ってつけました」と笑顔であいさつ。
その後、『月枕』『恋町カウンター』などオリジナル人気曲を披露して客席を沸かせたほか、恩師である作曲家の幸耕平が手がけた男と女をテーマにしたオリジナル作品『夜明けのカラス』『ハルジオンの花言葉』『愛の嵐』を客席にいる本人を前に熱唱した。
2020年のコロナ禍にX(旧Twitter)で始めた「花便り」が9月に2000投稿を達成。その2000枚の写真で作られた一枚の写真がスクリーンに映し出された瞬間、客席からは大きな拍手が沸き起こった。竹島は感謝を伝えてから「花の投稿をしないと皆さんに心配されるので、これからも続けていきます」と語った。
さらに英語で名曲『Moon River』、作詞家・松井五郎が手がけた『夢の振り子』を伸びやかに披露し、柔軟な歌唱力で観客を沸かせた。
自身初のキャッチフレーズを観客にサプライズ発表
コンサート中盤には、竹島が「ここで皆さんに発表があります」と切り出し、ステージの頭上に用意されたくす玉を割る場面も。中から飛び出したのは、自身初のキャッチフレーズ「ロマンティック歌謡」と書かれた本人直筆の書だった。竹島は「ロマンティック歌謡歌手の竹島宏です!」と声高らかに発表した。
会場から大きな拍手と歓声を浴びた竹島は、「ロマンティック歌謡」を象徴する“恋物語”を歌ったオリジナル作品から『プラハの橋』『サンタマリアの鐘』を熱唱し、観客を魅了した。
本編のフィナーレを飾ったのは、今年6月の発売以降、オリコン週間演歌・歌謡ランキングで20位以内にランクインを続けている最新曲『小夜啼鳥の片思い』。純粋な愛を歌った同曲をドラマティックに歌唱した。
アンコールでは『君は永遠の薔薇だから』を熱唱。最新曲『小夜啼鳥の片思い』をはじめ、ファンに愛され続けるオリジナル曲など22曲を披露した同コンサートは、竹島宏が歩んできた軌跡とさらなる飛躍を予感させる約2時間半のステージとなった。
「僕の歌を表すのは『ロマンティック』という言葉でした」
開演前には公開リハーサルが行われ、報道陣の前で最新曲『小夜啼鳥の片思い』を披露。その後、取材会が行われた。
この日は、25周年を前に自身初のキャッチフレーズを発表。報道陣の前でくす玉を割った竹島は「デビュー24年目にしてどなたも考えてくださらなかったので、自分でキャッチフレーズを考えました(笑)。ロマンティック歌謡歌手の竹島宏です! そうあいさつしながら頑張っていきたいと思います。
竹島宏ってどんな人かと言われたときにすぐに理解していただけないみたいなので、寝ずに、というのは嘘ですが、寝ずに考えました。
元々は演歌に憧れて芸能界に入りましたが、こぶしが回るタイプの歌手ではないので、堂々と演歌歌手を名乗るのはおこがましさがありました。でも歌謡曲歌手というと広すぎるなと思って。竹島宏が歌わせていただいている“純愛の恋物語”を表すのは、『ロマンティック』という言葉がぴったりだと思い、“ロマンティック歌謡”にしました」と明かしていた。
「コロナ禍に出会ったお花が輝いて見えて皆さんに伝えたくなった」
また、2020年にX(旧Twitter)で始めた、ファンへの恋文「花便り」が2000ポストを達成。この取り組みは、花の写真に花言葉などを添えてXに毎日投稿するというもの。
竹島は「コロナ禍に入って活動ができない状況になって、ファンの皆さんと全くお会いする機会がなくなっていた時にたまたま花屋さんの前を通りかかって。コロナ禍に出会ったお花というのは、キラキラ輝いているように見えました。それから1日1枚ずつ花の写真と花言葉と、ちょっとしたメッセージを添えて投稿し始めました。緊急事態宣言が明けたら正直やめようと思ってたんですけれども、ファンの皆さんが『毎日楽しみにしてます』とコメントを寄せてくださるようになり、1000日を超えると『本当に楽しみにしてます』と言われるようになって(笑)。やめずに続けていたら2000日になっていました。今まで歌以外で頑張って続けたことがなかったので、人生で初めて自分で自分を褒めてあげられることだと思います」と語った。
恩師・幸耕平から温かいエールも
またこの日は、リハーサルから見に来ていた作曲家の幸耕平がステージに登壇。幸は、竹島と北川大介、そして山内惠介が組んでいたユニット「イケメン3」のオリジナル曲を手がけたことをきっかけに、竹島に数々の楽曲を提供するようになった。
幸は「歌手としては珍しいくらいに、毎日のように僕の事務所にレッスンに来てくれています。皆さんに応援していただいて、やはり最終的には年末の舞台を目指して歌ってくれるといいなと思いながら、僕も頑張って歌を作っています」とエール。
その言葉を受けて、竹島は「僕は恋愛経験が少ないものですから、恋の歌を歌うときに先生にはとても参考になるような貴重なお話を聞かせていただきました。それを歌に生かしてまいりますので、これからもよろしくお願いします」とはにかんでいた。
「30周年までに日本武道館でコンサートをやりたい」
これまでの歌手生活を振り返った竹島は「たくさんの皆さんとの出会いがあったし、とても悲しい永遠の別れもありました。皆さんと過ごせた一瞬一瞬がかけがえのない時間です。その積み重ねがあって今があります。これからも1音1音を大切に、美しく歌えるような歌手を目指していきたい」と熱意を明かした。
最後に、竹島は今後の目標について「来年、オリジナルアルバムを出したいですね。あといつかは武道館でピアノ1本によるコンサートを開催してみたいです。大学の入学式と卒業式も武道館だったので、ものすごく憧れがあります。名だたるアーティストがライブをされる会場なので、いつかそこに立てたらなという思いです。無謀とも思える目標ですが、はっきりと目標を持った方が頑張っていけそうな気がします。デビュー30周年までに武道館でコンサートをやりたいです!」と力強く宣言していた。
持ち前の優美な歌声で観客を魅了し、“ロマンティック歌謡”歌手の新章を迎えた竹島宏。今後のさらなる飛躍にますます期待が高まるばかりだ。
竹島 宏『小夜啼鳥の片思い』
Cタイプ
発売中
品番:TECA-25045
価格:¥1,550(税込)
【収録曲】
1.小夜啼鳥の片思い(作詞:松井五郎/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
2.薔薇のしずく(作詞:松井五郎/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
3.小夜啼鳥の片思い(オリジナル・カラオケ)
4.薔薇のしずく(オリジナル・カラオケ)
「竹島 宏 コンサート25周年の入り口~オパール~」
日時:
2025年10月13日(月・祝)
1回目
12:15開場/13:00開演
2回目
15:45開場/16:30開演
会場:
福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい
大ホール
(福井県福井市今市町40-1-1)
料金:
1回目・全席指定
S席 ¥8,000
A席¥6,500
当日はプラス¥500
2回目・全席指定
S席 ¥7,000
当日はプラス¥500
(オフィスKのみ取り扱い)
※未就学児のご入場はご遠慮下さい。
※チケットご予約後の変更・キャンセルは出来ません。
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