二見颯一 デビュー曲「哀愁峠」の2万枚突破を記念したコンベンションで“やまびこボイス”を披露

2019.9.5

伸びやかで清涼感のある“やまびこボイス”の持ち主、二見颯一(20)〈ふたみ そういち〉。

今年3月のデビューからわずか半年で、デビュー・シングル「哀愁峠」(詞・たきのえいじ、曲・水森英夫)=日本クラウン=のセールスが2万枚を突破。それを記念したコンベンションが9月4日に開催され、集まったメディア関係者の前で、高音から低音まで耳に心地よく響く歌声を披露した。

ステージでは、「哀愁峠」とカップリング曲「望郷ギター」をはじめ、尺八奏者の辻本好美をゲストに迎えてコラボした民謡など全6曲を歌い上げた。

二見颯一と辻本好美(右)

短期間での2万枚の売り上げに本人も「より多くの方に『哀愁峠』と“二見颯一”という名前を知っていただくという目標がかなってうれしいです」と笑顔。

 

日本大学法学部に在学中の現役大学生だが、プロデビューした今年は一年間の休学を選択して、全国各地をキャンペーンなどで飛び回っている。宮﨑県国富町出身の南国育ちだけに「北海道に行ったときは、たまたま猛吹雪の日だったのですが、雪が珍しくてはしゃいでしまいました」と、20歳らしいエピソードも。

 

全国を回る中で「僕をまだ知らない方も多いと思うのですが、どこの土地でも『よく来たね!』と言ってくださる方も多くて。本当にうれしい半年間でした」と人の温かさも実感しているよう。

 

「哀愁峠」は、故郷への思いを歌う望郷演歌だが、プロとして半年間、歌い重ねてきたことで新たに見えてきたこともあるという。「歌詞には宮﨑の地名がたくさん出てくるのですが、県外の多くの方からも“故郷を思い出した”と言ってくださるので、自分自身、宮崎の中で収める曲ではいけないと強い覚悟ができました。聴いてくださるみなさんがそれぞれの故郷を思い浮かべていただけるように大切に歌っていきたいです」

 

5歳から民謡を習い始め、尊敬する三橋美智也のように「民謡、演歌、歌謡曲といろいろなジャンルに挑戦していきたい」と語る。同世代の若い歌手のデビューが相次ぐが「僕ら若い歌い手の力で、演歌、歌謡曲、民謡を“聴く”若い世代も増やしたい」との抱負も。

 

デビュー当初は2万枚という数字は、想像すらできなかったというが、「年内に、3、4、5万枚にしていきたい」

(左から)作曲家・水森英夫、二見爽一、作詞家・たきのえいじ

師の水森英夫からはこの半年間で「胸を張るようになったね」と言われたことが、ちょっぴり成長した証しかもとはにかむ。成長を続ける新時代のホープが目指すのは、将来のNHK紅白歌合戦への出場。今年最大の目標として「日本レコード大賞新人賞を目標にがんばっていきます」と力強く締めくくった。

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