芸能生活55周年を迎える美川憲一がシャンソンを歌う 「ドラマチックシャンソン2019」を開催
今年で芸能生活55周年を迎える美川憲一が、よみうり大手町ホールで「ドラマチックシャンソン2019」を開催(6日まで)。「ドラマチックシャンソン」は自身のライフワークともいえる毎年恒例のコンサートで、今年は第20回の記念公演だ。
「お客様に酔いしれていただくゴージャスなシャンソンの公演を、定着させるのに20年かかったのよ。これから何年生きるのかしら……私はしぶといから長生きすると思うけど!」と記者を笑わせるサービス精神も健在。今回は記念公演ということで、初めて公演に芝居を取り入れ、港町のはすっぱな娼婦を演じるという。
「お芝居でセリフを言うのも大変だけど、私、歌詞のカンペを置かないのよ。カンペを置いたら目線が下になって、お客様にわかっちゃうから。だから今、死に物狂いで歌詞を覚えています。昔と違って物覚えが悪いのよ! あれだけ歌った歌詞がポンと抜けちゃったりするから。自分との戦いだから気が抜けませんが、やり遂げます!」と、高いプロ意識とますます元気な様子をアピールした。
公開リハーサルで歌ったのは『朝日のあたる家』『生きる』の2曲。堂々としながらも情感あふれる歌唱で、その場にいた記者たちを魅了。また、美川憲一といえばゴージャスな衣装ということで、この日もファーやラメをふんだんに取り入れた贅沢なドレスやパンツスーツを計3着披露した。ステージ上の美川の動きに合わせて優雅に揺れるドレープが美しい衣装や、孔雀をイメージした羽のついた衣装など、それぞれに趣向を凝らした豪奢な衣装は、本番では計5パターン披露するという。「今回の衣装は総額いくらですか?」との記者の質問に、「5着合わせて億ションくらいするわよ。いくらコンサートしても元が取れないのよ!」と笑わせた。
最後に、1日から値上げされた消費税についての質問が飛ぶと、
「エレガントなシャンソンの取材で消費税の話をするの? 国の借金もあるし安倍さんは大変だと思うけど、お年寄りはキャッシュレスとかポイント還元とかわかんないって。もうちょっとお年寄りにわかりやすくして欲しいわ」と、芸能界のご意見番としても相変わらずの切れ味。
コンサートでは『愛の讃歌』や『カスバの女』などおなじみの曲も含め、全18曲を披露。公開リハーサルでも歌った『生きる』は毎年ラストソングとして歌い続けており、シングル化もされている特別な曲だ。エレガントで豪奢な衣装とともに、日常のあれこれを一瞬忘れることができるスペシャルな時間を体験できそうだ。
「デヴィ夫人など有名な芸能人がたくさん見に来てくれるの。緊張するわ。セリフを間違えないように気をつけて、歌詞を見ないで歌うのも大変だけど、20回を迎える記念公演だから、気合いを入れて頑張ります。よろしくお願いします!」