吉備麿が入院先から駆けつけ、病身ながら熱唱 地元・岡山で開催の「吉備麿 歌謡祭」にて

2019.11.27

今年でデビュー17年目を迎え、最新シングル『おとこのグラス』(詞・きびまろ、曲・京極あきら、発売・徳間ジャパンコミュニケーションズ)がロングセラー中の演歌歌手・吉備麿(きびまろ、62)がこのほど、地元、岡山県総社市のサントピア岡山総社マスカットホールで開催の「吉備麿 歌謡祭」に出演した。

 

この日は、大勢の歌手と共演し、自らも7曲を歌唱する予定だったが、開催日の2日前に急に体調を崩し、当日は出演が危ぶまれた。

 

会場には約300人のファンが詰めかける中、吉備麿はなんと市内の入院先から駆けつけ、予定されていた7曲の歌唱は体力的に無理ながらも新曲『おとこのグラス』と前作『白いカラス』の2曲を披露。ふだんと同じように低音の魅力たっぷりのボーカルで見事に歌い上げたのだ。

当初、彼の出演が難しいと聞いていたファンたちはがっかりしていたが、ステージに上がった彼の姿を見た途端、一様に心配しながらも全員で手を取り合って喜び合い、いつもと変わらぬ声量のある歌声とプロ根性に客席から割れんばかりの拍手が送られた。

 

吉備麿といえば、1999年に転落事故に遭って大きな障害を負い、一時は歩行困難となったが、腹式呼吸を使うカラオケをリハビリに取り入れるという懸命な訓練によって奇跡的に体力が回復、周囲を驚かせた。その後、2年間にわたるボイストレーニングを経て、2003年にメジャーデビューした努力家だ。

 

その新曲『おとこのグラス』は、彼の持ち味である低音のきいた甘いボーカルでしっとりと歌い上げた作品で、「今回、初めて自分で詞を書かせていただきました。お酒は弱いのですが、飲むのは大好きでして、そんなお酒をモチーフにして自分の人生を詞に託してみました。ぜひ皆さんに覚えていただいて、カラオケで歌っていただけたらうれしいですね。そして、この新曲を大ヒットさせ、自分の代表曲にしたい」と話していた。

 

(提供:サンニュース)

関連キーワード