愛につつまれて~松前ひろ子、三山ひろし、中村仁美が”いい夫婦の日”に恒例のディナーショー

2019.12.2

今年で歌手人生50周年を迎えた松前ひろ子と、5回目の紅白歌合戦出場を決めた三山ひろしが11月22日(金)の“いい夫婦の日”に、毎年恒例となったディナーショーをグランドプリンスホテル新高輪で開催した。

満席となった会場は、約500人の観客たちのドレスや着物の鮮やかな装いで、ショー前から華やかな雰囲気に。豪華ディナーが終わるといよいよ、“いい夫婦の日”11月22日に因んだ「あなたのみなと~いい夫婦~」からショーはスタート。松前と三山がデュエットしながらステージに登場すると会場は大きな拍手に包まれた。

最初のソロコーナーは三山から。ブルーの布地にゴールドのあしらいが入ったこれまた華やかな衣装にチェンジして再びステージに現れると、昨年の紅白歌合戦で見事けん玉ギネスのリベンジにも成功した「いごっそ魂」に続いて、「おまえの故郷」、「四万十川」とオリジナル曲を披露した。

夫婦草」から始まった松前のソロコーナーは、つづいて故郷・北海道を舞台にした「北のおんな物語り」へ。「昭和49年にようやくデビューできて、たった2年で交通事故に遭い、8年お休みをすることになりました。それでも苦しいことがあったから今の幸せを何十倍にも感じられる。今日は50年のお祝いなので、涙を流さずに頑張りたい」と語った松前は、その宣言通り、最新シングルに収録されている「おめでとさん」を江戸芸かっぽれとのコラボレーションで披露、ステージを明るく賑やかにした。

ゲスト出演の中村仁美は、松前との縁が深まったきっかけとなった「松前半島」をまず披露し、「松前先生のお名前が入っているこの歌がきっかけでご縁が深まり、なんとドレスを2着もいただいたんです(笑)今日も全身先生のトータルコーディネートです」と松前とのエピソードを明かした。また「音楽は一人ではなく皆で楽しむものだと思っています。松前先生や三山さんのように、人の子ことにそっと寄り添えるような歌い手になれるように頑張ります」と話し、「冬紅葉」、最新シングル「恋の川」を歌唱した。

今年8月に惜しまれつつも亡くなった作曲家であり、松前が47年間連れ添った最愛の夫である中村典生氏を偲ぶコーナーでは、松前と三山がそろって登場。中村氏と松前の出会いのきっかけとなった北島三郎の「勝負師」をはじめ、松前が11/20に発売したアルバム「全曲集~女一代 演歌船」にもカバー収録している「居酒屋『藤乃』」など、中村典生氏が作曲した名曲の数々を歌った。


三山は「師匠は無口で多くを語らなかったので、何を考えていらっしゃるかわからないことも多かったが、だからこそこちらの心が磨かれるようだった」と中村氏の思い出を語った。

松前は「今日はこんなコーナーを作ってもらって、この会場のどこかにいる主人が一番喜んでいると思います」と感謝の気持ちを口にしたが、コンサート開始時に「今日は泣かないで頑張る」と宣言した通りしんみりすることなく、「あさうたワイド(BS日テレ木曜朝5時~)」でもおなじみとなった三山との軽妙なコンビトークを終始繰り広げ、会場を盛り上げた。

 

後半のソロコーナーで、三山は「ダンチョネ港町」「お岩木山」、そして三山の真骨頂ともいえる長編歌謡浪曲「松の廊下」と圧巻のステージを披露。

つづいて松前が「人生勝負」、50周年記念曲となる「女一代 演歌船」と「夫婦鶴」、「感謝~私が愛したすべてに」を披露した。

そして最後に松前、三山、中村の3人で「貴方にありがとう」を歌唱。三山が「皆さんに応援していただけるから、光をあてていただけるからこそ、こうやって歌うことができます。本当にありがとうございます」と、松前が「私の人生はのろまですが、それを乗り越えたから“三山ひろし”という幸運の星と出会うことができました。これからも三山と中村と3人で主人が残してくれた曲を歌っていきます」と語り、大盛況のショーは幕を閉じた。
今回のショータイトル「~愛につつまれて~」にふさわしい、家族愛、夫婦愛、師弟愛、そして応援してくれるファンへの愛がたっぷりの温かいステージだった。


<最新情報>
■松前ひろ子
【発売中!】「松前ひろ子 全曲集~女一代 演歌船」
徳間ジャパンコミュニケーションズ(TKCA-74846 定価\2,818+税)
オリジナル新曲「感謝~私が愛したすべてに」、新録音カバー曲「夫婦絶唱」、「居酒屋『藤乃』」収録。松前ひろ子最新編集の全曲集!

■三山ひろし
【1月8日発売】「北のおんな町」
日本クラウン
~聴いて快感、歌って爽快~。三山ひろし久しぶりの女唄を来年リリース!北海道を舞台に港町をさまよう未練な女ごころを歌う。今までにはないイントロのテナーサックスが新鮮な一曲。

■中村仁美
【発売中!】「恋の川」
日本クラウン(CRCN-8246 定価\1,204+税)
戸川よし乃から改名後の第2弾作品。恋愛の辛さ、悲しさ、添い遂げたい思いを恋の川が阻む、情熱的な恋演歌。

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