川上大輔がMCを務める番組『Artist』の公開収録が教会にて開催 豪華ゲストらとともに極上の音楽を響かせる

2019.12.24

自身10枚目のシングル『永遠(とわ)に覚めない夢』のリリースを2020年1月29日に控えて、精力的に活動を続けている川上大輔がMCを務める『Artist』(BS日テレ/毎週月曜朝5時~)の公開収録が東京・品川にあるキリスト品川教会グローリア・チャペルで行われた。収録は、5人のゲストを迎えたスペシャルライブとして行われ、多くのファンを集めて大いに盛り上がった。

ライブはピアノの弾き語りで、川上のオリジナル曲、『雪に包まれて』で幕開け。チャペルに響く川上のプラチナボイスに詩情を掻き立てられる。

こうして始まった公開録音ライブ。最初のゲストは『桜』などのヒット曲で知られる河口恭吾

2019年5月にリリースされた最新曲『GROW OLD GROW GOLD』をギターの弾き語りで歌った後、2曲目はピアノとパーカッションの異色のユニット「227」をサポートメンバーに加えて『ただいま』を披露。

「おかえり」「ただいま」と言葉を交わす、何気ない日常を歌ったバラードは、ちょっと鼻にかかった河口の甘い声、飾り気のない人柄にぴったりの曲。聴く側をホッコリとした気持ちにさせてくれた。

最後の曲は川上とのデュエットで代表曲『桜』。主旋律を河口、上のパートを得意のハイトーンを活かして川上が担当、見事なハーモニーを聴かせてくれた。川上からは「僕がまだ若いころ、スーパーマーケットでアルバイトをしていた時に、よくこの『桜』が店内に流れていました」とニッチなエピソードも飛び出した。

2人目のゲストはR&Bを得意とする本格派シンガーの村上智里

モデルとしてスカウトされるも、個性的な声とパワフルな声量でブルーススタイルのシンガーとして才能を見出され、歌手デビューを果たしたというユニークな経歴を持つシンガーだ。1曲目はデビューシングル『毎日がバースデイ』。外見からは想像のつかないハードヴォイス。

中低音の響きに注目して聴いて」と紹介した川上の言葉通り、抜群の存在感を誇る歌声でチャペルに集まった観客を圧倒。「スカウトされたときスタッフとカラオケに行って、森(進一)さんの『襟裳岬』を歌ったんです」というエピソードから『襟裳岬』の一節を歌うサービスも。川上曰く「これリリースしたらいいんじゃない」。村上の2曲目はライブでファンから多くの支持を集めているという『エンジェル』。ピアノの演奏をバックにバラードをダイナミックに歌い上げた。

ステージはここで村上の歌声に刺激された(!?)川上が「僕も一曲、うたいたくなっちゃった」と登場。ピアノの弾き語りで『旅の終わりに』を熱唱した。

そして前半最後のゲスト、シンガー・ソングライターの馬場俊英は、『ロードショーのあのメロディ』でステージをスタート。青春時代の思い出を切々と歌ったこの曲は、馬場の温か味のある声と相まって切ない気持ちにさせる。

ギター2本の構成で、フォークソングテイストが懐かしい曲だ。2曲目は『スタートライン』。“チャンスはいつだってきみの近くにある”と歌う馬場のメッセージが温かく伝わった。

後半は川上のMCアシスタントを務める、ほのかりんごの自作曲『大丈夫』からスタート。にごりのないキレイな歌声を披露した。

ほのかの後を受けて登場したのは、河口恭吾のサポートを務めた227。

前述したとおり、広田圭美のピアノと山下由紀子のパーカッションのユニット。ユニット名は二人がともに2月27日生まれだったからだそう。演奏したのは「いくつになってもチャレンジする心を忘れない人に向けた曲」(広田)と紹介された『闘う者たちへ』。

彼女たちが手掛けた「美の巨人たち」(テレビ東京)エンディング曲『Stars』にも共通する聴く人に勇気を与えるインスト曲で会場の空気が十分暖められた後登場したのは、後半最初のゲスト、川嶋あい

1曲目は中学3年で地元・福岡を後に上京する時に作った卒業ソング『旅立ちの日に』。

東日本大震災で被災した南三陸町の小学生たちが、本当は卒業式で歌うはずだった同曲を後日、一緒に歌った」というエピソードも披露してくれた。2曲目は『天使たちのメロディー』。上京後、所属事務所もない中、渋谷のハチ公前でのストリートライブ1000回、CD手売り500枚を達成したその思いの強さそのままに、飾らない真っすぐな歌声で観客を魅了した。

『Artist』公開収録ライブも、いよいよ最後のゲスト。登場したのはポップス界のレジェンド、南佳考

ピアノのサポートを受け、最初の曲は、かつて石川セリのために書き下ろした『Midnight Love Call(ミッドナイト・ラブ・コール)』。

まだ携帯やスマホがなかった時代の曲です。10円玉を握りしめて公衆電話で電話してた。でも、なんで公衆電話でなくちゃならなかったんだろうね(笑)」とトークで会場を盛り上げる。

南のサービス精神はトークだけにとどまらずこの日のステージの選曲にも表れていた。続く2曲目は片岡義男の小説を原作にした映画『スローなブギにしてくれ』(角川映画)の同名の主題歌。浅野温子の小悪魔的な演技と共に話題を集めたヒット曲だ。

そして最後は川上とデュエットで、南の代表曲のひとつ『モンロー・ウォーク』を披露。南のギターとピアノ、パーカッションのみの編成だったが、往年の“佳考節”そのままに楽しませてくれた。

3時間に及ぶ公開収録のエンディングは、「チャペル」「12月」とくればクリスマスということで『赤鼻のトナカイ』を会場全員で合唱して幕。さまざまな個性を持つ5人のゲストを迎えたこの日のライブ、観客は大満足だったはずだ。

放送情報

番組名:「Artist」

放送局:BS日テレ

放送日時:毎週(月)朝5:00~5:29
キリスト品川教会グローリア・チャペルで行われたこの公開収録の模様は2020年1月6日(月)より4週にわたって放送
番組公式ページ⇒https://www.bs4.jp/artist/

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