【夜のキャンペーンに密着】スナックの女王KANAが夜キャン100回達成 玉袋筋太郎もお祝いに駆けつける
女性デュオ「Rose(ロゼ)」で歌手デビュー以降、五木ひろしや石川さゆり、長渕剛など様々な歌手のバックコーラスとして活動したのち2009年にソロデビューし、今年ソロデビュー12周年を迎えた本格派歌手KANA。
彼女は「KANAの夜キャン~レディース応援隊100人できるKANA?!」と称した歌唱キャンペーンを1年強かけて行ってきており、14日「スナック玉ちゃん 赤坂本店」にて行ったキャンペーンでついに実施100回を達成した。
この歌唱キャンペーン企画はJOYSOUNDとテイチクレコードの合同企画として2018年5月より始まり、JOYSOUNDで歌えるスナックを100店舗めぐって、夜のキャンペーン、いわゆる「夜キャン」を実施するというもの。当初は東京を中心に関東圏内のスナックで行ってきたが2019年2月に発売した『ドライな貴方を飲みほして』がJOYSOUNDのCMソングに決定したことでこの企画に拍車がかかり、北は北海道、南は長崎まで全国各地のスナックで夜キャンを実施してきた。
100回目の店舗は「人生酒場」(TOKYO MX、名古屋テレビ、テレビ大阪)でもお世話になっていて、一般社団法人全日本スナック連盟会長でもある玉袋筋太郎のお店「スナック玉ちゃん 赤坂本店」で実施された。
この日、キャンペーン開始前に関係者らによる取材に応じたKANA。大のお酒好きで知られる彼女の手もとにはもちろんビール。全国各地のスナックで「夜キャン」を実施してきたが、どの店舗でもキャンペーン前に訪れて、マスターやママさんと一杯交わし、お店の”色”を確かめてきたそう。
「夜のキャンペーンはかつて名だたる歌手の方々が行われてきてますけれども、酔っ払いに絡まれたりするイメージが強かった。ただ私自身も酔っ払いなので(笑)」と当初から、「仕事だから」と構えるのではなく、普段の自分の延長として楽しむ姿勢を忘れずに行ってきたと話す。
22:00に始まったキャンペーンは平日にも関わらず、駆け付けたファンのほか、居合わせた客でお店は超満員。
そんな中、勢いよく自己紹介をして、趣旨を説明する。
「皆さまお酒は足りてますか~!」
「どっから来たの~?」
100回目の夜キャンということで、夜のお客の扱いもお手の物。会場は大盛り上がりだ。
皆、お酒が入っていることもあり、レコード店などで行われるキャンペーンとはまた違った光景が目の前に広がっていた。
元々、歌手活動の中でキャンペーン自体をあまり行ってきていなかったKANAがデビューして20年以上経った今、キャンペーンを、しかもあまり見ることも多くなくなってきた「夜キャン」を行っているのだ。葛藤もあったはずだ。
「(この企画が始まる前は)正直あんまり手売りのようなことはしたくなかった。この企画では、通常営業のスナックで歌うので空気のような存在になることもあった。そんな中、一人でも振り向いてもらえるように歌ってきた。若い頃は大きな場所でお客さんがたくさんいるところで歌う時にテンションが上がったりしていたが、(この企画を通して)どんな場所でもお客さんが聴いていてもいなくても同じテンションで歌うことが大事だと改めて気付いたし、メンタルが鍛えられましたね」
ソロデビュー直後のコンサートではファン50人を集めることも難しかったことを思い出したとも話し、「自分からどんどん出向いて、聴いてもらって楽しませるというサービス精神は自分の原点。歌手とはこうゆうものだと改めて気付いた」と、歌手としての原点に立返ることができた企画だったようだ。
『ドライな貴方を飲みほして』と最新曲『再会の街』を歌い終えると、ここで玉袋筋太郎が登場。
100人目の「姉御烈伝 レディース応援隊」メンバーとして認定書を進呈した。
この企画で訪れたスナックのマスターやママ100人からなる「姉御烈伝 レディース応援隊」に「KANAにカラオケで歌ってほしい曲」のアンケートをとり、そのアンケートに基づいた選曲により4月15日にカバーアルバムを発売する。(タイトル未定)
玉袋は「地上戦で地道にやってきた歌手は活躍し続けられる。色々な人との出会いは財産。”KANA”ちゃんの夢も叶う”カナ”?」と笑いも挟みつつ、夜キャン100回を達成したKANAを労った。
ちなみに「『人生酒場』で最初から飲み続けるのはKANAちゃんだけ(笑)」だそうだ。
『再会の街』のカップリング曲『そんじょそこらの女』を歌い終えるとすぐにアンコールの声が。楽曲リクエストにすぐに応えられるのは「夜キャン」ならではだ。そしてソロデビュー曲『ナイアガラ~マリリン・モンローの伝説~』で大盛り上がりの中、歌唱は終了した。
最後は各席に回ってCDを手売りする。これで「夜キャン」は終了。
1年8カ月かけてこの「夜キャン」を100回も行ったのだ、「またやりますか?」という問いには「それは……ちょっと……(笑)」と言葉を濁すように、相当大変な修行に近いものだったに違いない。
この企画を通して、先述の通りメンタルが鍛えられたほか、今後は「KANAというジャンルを確立しながら、歌謡曲の良さをさらに広めていきたい」と話す。
2月からはレーベルメイトのHANZOとツーマンで全国8か所をまわるツアー「KANA & HANZO 2020 LIVE TOUR 人生なんて・・・シャバダバだ。」が始まる。
「夜キャン」100回を乗り越えたいま、より大きなステージで今まで以上に熱いライブを観られるだろう。
KANA & HANZO 2020 LIVE TOUR 人生なんて・・・シャバダバだ。
作品情報
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KANA『再会の街』
作詞:冬弓ちひろ 作曲:小林宏和 編曲:佐藤和豊 2019年11月13日(水)発売/TECA-13972/1,204円(税別)/カップリング:そんじょそこらの女