2019年度(第56回)・日本クラウンヒット賞贈呈式に北島三郎、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈、中澤卓也らが参加

2020.2.21

毎年恒例となっている日本クラウンヒット賞贈呈式が21日、霞山会館にて今年も開催され、北島三郎を始め、鳥羽一郎や三山ひろし、純烈、中澤卓也、BiS、predia、など日本クラウンに所属するアーティストたちが出席した。

 

同贈呈式は同社が設立された年(1963年)から行われているもので、その年の同社の売り上げに大きく貢献した作品のアーティスト、作詞家、作曲家、編曲家に賞が贈られる。

同社代表取締約社長の和田康孝氏による挨拶で贈呈式は幕を開ける。

このヒット賞は昭和39年から59年間連続して行われているものです。いままでシングルのヒット賞だけでも1000を超える曲が表彰されたことになります。最近思うのは、長い間歌い継がれる名曲をこれからもずっと残していきたいということです。歌手の皆さま、作家の皆さまのおかげでレコード会社も頑張ってこられましたのでどうぞこれからもよろしくお願いします

と、受賞者らに最大の敬意を払いながら各受賞者一人一人に表彰楯を社長自ら手渡していき、最後には受賞者を代表して北島三郎が挨拶した。

受賞されました作詞、作曲、アレンジの先生方、そして歌い手仲間の皆さん本当におめでとうございます。作詞をしてくださった先生は既になんとなく曲のイメージがあって、作曲家の先生はその画を感じ取って作曲されているのではと感じます。それをアレンジャーの方が一層磨いて頂きます。そしてそれを演じていく私たちも素晴らしいと思いますが、やはり気持ちよく歌える歌をもらって『いい歌だな、宝物だな』という思いでうたを歌う時は歌い手にとって最高にうれしいものです。

私の師匠・船村徹が私に最後に書いてくれた手紙があります。その一節を読ませて頂きます。『俺たちは一生懸命歩き続けて参った。大事にしてきた心の歌、魂の歌を絶やさないでくれ。できるならこの火を消さないでくれ。いつまでも守ってくれ。歳は歳だといっても歳をとってから花が咲くこともあるんだ』といって旅立っていきました。この言葉は胸にしみます。ですから、いつもサインするときは『演歌一筋』という言葉を使います。私は一筋にやってまいりました。ですが今日日、世の中や音楽の世界がどんどん変わりました。ここでお願いです。作詞の先生方、作曲家の先生方、みなさんが喜んでくれる、皆さんが歌ってくれる、そんな歌を作って下さい。そして歌い手はその歌を大事に皆さんに歌ってもらえるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います

と、締めくくり盛大な拍手が会場に鳴り響いた。

 

その後、海蔵亮太とともに囲み取材に応じた北島三郎は、毎年この場所に立つことについての思いを聞かれると

皆さんのご支援のおかげでこの場に立つことが出来ている。本当にありがとうございます

「魂のある歌(歌魂)を聴いて下さるかたに放ることが大事」

とファンへ感謝の意を表し、海蔵亮太について聞かれると

歌魂ある。感謝の気持ちで(さらに)歌を磨いていけばまた新たなステップが(開ける)」と絶賛した。

「アルバムヒット賞」、「シングルヒット賞」(4作品)を受賞した北島三郎

「音楽配信ヒット賞」、「アルバムヒット賞」、「シングルヒット賞」を受賞した海蔵亮太

『須磨の雨』で「シングルヒット賞」と20年の永きにわたる功労・功績に対する「功労章」を受章した瀬口侑希

昨年他界した中村典正氏に代わり各表彰楯を受け取る松前ひろ子

「映像ヒット賞」、「アルバムヒット賞」(2作品)、「シングルヒット賞」を受賞した三山ひろし

『十国峠』で「シングルヒット賞」を受賞した鳥羽一郎

「映像ヒット賞」、「アルバムヒット賞」そして、「ゴールドヒット賞」を受賞した純烈

『茜色の恋』で「シングルヒット賞」を受賞した中澤卓也

「音楽配信ヒット賞」、「アルバムヒット賞」、「シングルヒット賞」、「ゴールドヒット賞」を受賞したBiS

「アルバムヒット賞」、「シングルヒット賞」を受賞したpredia

受賞者たちの懇親会にて乾杯の音頭をとる純烈

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