丘みどり 誕生日当日に「演魅」のサブタイトルで生配信ライブを実施「いつものコンサートのいい所だけをギュッと凝縮した内容」

2020.7.27

演歌歌手の丘みどり(36)が7月26日夜、都内のライブハウスから『丘みどりバースデー生配信ライブ~演魅(えんび)スペシャル~』と題したライブの生配信をおこなった。

 

新型コロナウィルスの影響で、丘もコンサートやイベントが次々と中止になる中、都内会場から無観客形式で行い、その模様をストリーミングで生配信。丘はデビュー15周年を迎えているが、自身の配信ライブでは初となるバンド編成でのライブとなった。

 

なかなかコンサートが開催できない中、なんとか、演歌歌手として皆さんに歌を届ける方法はないかということで、今回初めて、単独での有料生配信ライブにチャレンジさせていただきました。お家にいながら皆さんにコンサート気分を味わっていただきたいです」と挨拶。

 

今年1月29日に発売した最新曲『白山雪舞い』をはじめ、『佐渡の夕笛』や『紙の鶴』などのオリジナル曲、また『紅とんぼ』『for you…』『化粧』などのカバー曲も交え、約70分にわたって全13曲を熱唱。『それは恋』『願・一条戻り橋』『北の蛍』で構成される『幽玄組曲』も。最後は、『花の旅・夢の旅』で締めくくった。ライブ中はリアルタイムで寄せられるコメントを読みながら、視聴者との交流も楽しんだ。

サブタイトルの「演魅(えんび)」とは、「演」じて「魅」せるという意味。今回のライブにもコンサートと同じタイトルを冠した形だ。「丘みどりはこういうコンサートをやっているんだというのを、まだ見てくださっていない方にも知っていただきたくて。いつものコンサートのいい所だけをギュッと凝縮した内容です」と説明。

 

最近は公式YouTubeチャンネル用の動画撮影に力を入れているようで、チャレンジ企画として「ドミノ倒し」と、新曲『白山雪舞い』にちなんで、白山(石川県と岐阜県にまたがる)に登山した様子を公開中。「登山はものすごく大変だったんですけど、そういった大変なことを今やることによって、乗り越えられない壁はない、というメッセージを皆さんに届けたかった」と語った。

この日は丘の誕生日当日で、サプライズでスタッフからのお祝いのバースデーケーキも登場。36歳を迎え、「演歌は30代からだといわれていますし、その後半にさしかかってきたので、もっともっと多くの舞台をやって、さらにいろいろな歌が歌えるような演歌歌手になりたいとあらためて思っています」と抱負を語った。

その上で「コロナ禍でなかなかコンサートが開催できずにいますが、このような生配信ライブで少しでもコンサート気分を味わっていただけたらとてもうれしく思います。皆さんとまた元気に再会できる日を楽しみにしております。それまで元気でいてください!」とファンに呼びかけた。

 

デビュー間もない頃に、母を亡くしている丘。

誕生日を迎えていちばんに思い出すのは、やはりお母さんのことです。私を産んでくれた、大切な日。お母さんとは私が21歳の時にお別れしたんですけど、感謝してもしきれません。最近特に、ステージに立つ時、お母さんが近くで見てくれているような気がしています。笑ったところや、口癖などが、ちょっとずつ似てきているように思いますし、父からも『その言い方、ママにそっくりだね』と言われたり。いろんなことがあった時、ああ、お母さんだったらこういう時どうするんだろうな、どうやって乗り越えるんだろうな、と、いつも母の気持ちになって考えます」と、あらためて母への感謝の気持ちを語った。

 

デビュー15周年を記念し、10月7日には、デビュー曲『おけさ渡り鳥』から最新曲『五島恋椿/白山雪舞い』まで15年の歩みを網羅した、自身初のベストアルバムを発売する。これまでのシングル表題曲の他、カップリング曲やアルバム収録曲の中から、ファン投票によって決定した2曲をプラスした全16曲を収録する。

(取材執筆:寺本高徳)

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