「氷川きよし衣裳展」が17日までWITH HARAJUKU HALLにて開催 「自分にとって、衣裳は鎧だし歌は武器」

2020.12.14

今年デビュー満20年を迎えた歌手・氷川きよし(43)の、コンサートやTV番組などで着用した衣裳を集めた「氷川きよし衣裳展」が13日より東京都・WITH HARAJUKU HALLにてスタートした。初日には多くのファンが訪れ、こだわりのつまった衣裳を間近で観覧し、氷川きよしワールドを楽しんだ。

 

今回の衣裳展は前回行われた2014年のデビュー15周年から20周年を迎えた2019年までの衣裳を中心に展示。来場者にはマスク着用のうえ、検温・手指消毒に徹底など、感染症対策も万全に実施されているが、そこにもひと工夫が。入場の際にまず現れるのが、昨年のNHK白歌合戦で氷川が『限界突破×サバイバー』歌唱の際に乗っていた神龍を模した2体の龍が描かれたパネル。この龍の口に手を入れると自動的に消毒液が噴射され、手指消毒ができるのだ。

入場するとまずはディスコグラフィーのコーナーが登場。その冒頭には、現在の所属事務所のオーディションを受けた際、故・長良じゅん会長と初めて出会った時に着用していたという青のセーターが。氷川いわく「初めて自分でプロデュースした衣裳」という記念すべき一着。デビューした2000年から2020年までにリリースされたCDのジャケット写真が展示される合間に、シングル『ときめきのルンバ』やシングル『大丈夫』の水玉模様の着物などCDジャケット写真で着用した衣裳が展示されている。

 

展示会場に入場するとまず目に飛び込んでくるのが、2014年の「デビュー15周年記念コンサート in 日本武道館」オープニングで日本武道館の天井から舞い降りる演出で観客の度肝を抜いた、ペガサスと当時の着用衣裳だ。真っ白なペガサスは当時コンサートで実際に使用されたもの。その横を通り過ぎると5年ごとに開催されてきた日本武道館公演のコーナー。2014年のデビュー15周年記念コンサートと、昨年のデビュー20周年記念コンサートの衣裳を中心に展示されているが、中には5周年コンサートや10周年コンサートの際に着用した貴重な衣装も一部展示。

一番思い入れのあるペガサス衣裳と氷川きよし

続いては毎年12月に開催される、「氷川きよしスペシャルコンサート~きよしこの夜~」のコーナーへ。2014年~2019年までの衣裳の数々が展示。2015年のオープニングで『男花』や『御免』を歌唱した連獅子は当時使用したかつらやお面も一緒に展示されており必見。その中には『限界突破×サバイバー』歌唱時の衣裳を集めたコーナーも。2017年に初めて出演したアニソンイベント「Animelo Summer Live 2017 –the Card-」で着用した赤レザーの衣裳や、2019年の日本レコード大賞で着用した青の衣裳は、着用回数が少なく近年の衣裳の中では貴重なものとなっている。

 

その後は、NHK紅白歌合戦で着用した衣裳のコーナー。デビュー年2000年から今年まで21回連続出場中の氷川だが、歴代の衣裳の一部を展示。展示会場の最後には、写真撮影OKのコーナーが。ここには毎日展示衣裳が変わる「日替わり衣裳コーナー」や、手指消毒の神龍のボードと写真撮影ができたり、インスタグラムならぬ“Kiistagram”風ボードでインスタ映え間違いなしの写真撮影ポイントがあったりと、来場記念にぴったりな撮影スポットとなっている。

今回の衣裳展を事前に視察した氷川は、一番印象深い衣裳に、2014年の「デビュー15周年記念コンサート in 日本武道館」のペガサス衣裳を挙げた。当時は声が上手く出ず、精神的にも一番つらい時期だったが、この衣裳とペガサスが自分を鼓舞してくれて、頑張ることができたという。「自分にとって、衣裳は鎧だし歌は武器」という氷川。「みんなが必死になってベストをつくして制作して、自分もその服を着て(その曲の)主人公になりきってやってきました。本当に汗と涙と努力の結晶」という。「プライドを持って作ってます!」という衣裳の数々。「服飾関係の学生さんとか、お洋服に関するお仕事を目指す方にも観てほしいです!」と語った。

「氷川きよし衣裳展」は12月13日~17日まで開催。日替わり衣裳も含めると、期間中に合計65着の衣裳が展示される。なお、今回の衣裳展の会場内を氷川きよしが観てまわる様子を撮影した映像が、CNプレイガイドの動画配信サービスにて配信を予定しており、氷川きよしと一緒に衣裳展を観覧しているような映像が楽しめる。配信時期などの詳細は、長良グループ公式ホームページなどで、後日発表。
また12月15日と16日には、東京国際フォーラム・ホールAにて、「氷川きよしスペシャルコンサート2020~きよしこの夜Vol.20~」を開催。今回も歌う楽曲のイメージに合わせて製作された、こだわりの衣裳の数々が登場予定。

氷川きよしコメント

Q.今回の衣裳展、視察していかがでしたか?

A.一口に20年といってもいろんなことを考えながら、いろんな人たちの想いをひとつにして、ひとつの作品になってきたんだなとすごく感じました。それぞれの衣裳に魂が宿っている様に思いました。マネキンに着せているけれど、今にも動きそうな……たくさんの人の思いがすごくつまってて、自分がいなくても(衣裳だけでも)成立しているというか。みんなが必死になってベストをつくして製作して、自分もその服を着て(その曲の)主人公になりきってやってきました。本当に汗と涙と努力の結晶です。自分ひとりじゃなくて、ファンの皆さんやスタッフなど多くの方々の想いが、ひとつひとつの衣裳に宿っているんだなと思いました。

自分にとって、衣裳は鎧だし歌は武器だから、衣裳を見たら歌が出てきて、その当時の自分が出てくる。本当に歌にとって衣裳は重要だと思います。衣裳によって、福岡から出てきた普通の若者が、“氷川きよし”になっていく。デビュー当時、故・長良じゅん会長も「お前はスターなんだ」とおっしゃってくれて、スターになりきるために、マリアッチの恰好だったり普通の人とは違うぶっ飛んだ衣裳を着て、それを続けることで“氷川きよし”の存在を知っていただいて、“氷川きよしブランド”ができていった。これらの衣裳たちが背中を押してくれたんだなと思いました。

今回の衣裳展はぜひ多くの幅広い世代の方に見ていただきたい。服飾関係の学生さんとか、お洋服に関するお仕事を目指す方にも観てほしいです。おこがましいかもしれませんが、それだけのものをプライドを持って作っていますので、刺激になればいいなと思います。

 

Q.展示されている衣裳の中で、一番印象深いものはどれですか?

A.15周年記念コンサートのペガサスですね。ハイトーンが上手く出せず、精神的にも一番つらい時期だった。15周年という記念すべき年の不調だったが、この衣裳とペガサスで自分を鼓舞して頑張ることができました。

氷川きよし デビュー満20年記念 氷川きよし衣裳展

開催 : 2020年12月13日(日)~12月17日(木)

会場
【展示会場】WITH HARAJUKU HALL(ウィズ原宿ホール) ※要入場券

【当日券・グッズ販売】LIFORK原宿(ウィズ原宿ホール向かいのスペース) ※入場無料

チケット料金
【前売り券】※入場日時指定券 2,000円
【当日券】 ※日時指定なし 2,500円
※入場は前売り券を優先。入場締め切り時間は、各入場指定時間の1時間後まで。再入場不可。

チケット販売:CNプレイガイド0570-08-9999(10:00~15:00)/ファミリーマート店頭「Famiポート」ほか

※イベント期間終了後、CNプレイガイドの動画配信サービスにて、今回の衣裳展を氷川きよしと一緒に観覧しているような動画を配信予定。詳細は後日、長良グループ公式ホームページなどで発表。

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