【体験レポート】「東京力車」が曳く人力車に乗ってみた 気持ちも目線も高まる下町・浅草の特別な景色
浅草で人力車を曳く“男前”現役俥夫のユニット「東京力車」。前回はアーティストとしてインタビューに登場いただいたが、今回は彼らのもうひとつの顔である俥夫の仕事にフォーカスすべく、東京力車の曳く人力車に乗ってみることに。初めての人力車で巡る浅草は、どんな景色を見せてくれるのか――。
人力車初体験のスタート地点は、雷門通りから。慣れた様子でエスコートしてくれたのは、粋な赤い印半纏に身を包んだ「東京力車」のリーダー、石橋拓也さんだ。
石橋さんのおすすめで、この日、目指したのは、１キロほど先の待乳山聖天。金龍山浅草寺の子院のひとつである。雷門界隈から少し距離があるので、人力車で巡るのにもぴったりだ。
「今はちょうど紅葉の見頃です。今日はお天気もいいので、人力車日和ですね。いきますよ！」
威勢のいい声とともに、人力車がふわりと浮いたかと思うと、すたすたと軽快な足取りで駆け始める石橋さん。振動も衝撃もほとんどないそのスムースな走りに驚く。目線が高くなると同時に、気持ちのギアも１段階上がる。歩くのとも、自分で走るのとも違い、流れる景色も感じる風も新鮮。何よりも、自分のためだけに曳いてくれているのが、照れくさくも、ほかにはない特別なおもてなしの心を感じられるのだ。墨色に染め抜かれた「東京力車」の文字を背負った石橋さんの背中がたのもしい。
人力車は軽車両扱いなので、自動車などと同じ交通規則が定められているそうだ。もちろん走る道も車道。交通量の少なくない江戸通りを、まるで背中にも目がついているかのように、巧みに人力車を操って進む石橋さん。
「寒くないですか？ いま、時速160キロで走ってますから（笑）」
道行く車に注意を払いながらも、冗談を飛ばして走る技術と話術に目を丸くしながら、緊張していた心がゆるりとほどけていく。
石橋さんが俥夫を始めたのは、４年前のこと。
「じつは僕はもともとあまり話すのが得意じゃなかったんですよ。でもね、この仕事を始めてから、克服できました。調子に乗ってちょっと失敗しちゃったこともありましたけれどね（笑）。浅草に来てくださる人には、思いっきり楽しんでもらいたい。そして、お客さんが楽しんでくれればくれるほど、僕自身も幸せになれます」
大きな２つの車輪で風をきって進む人力車は、アーティスト活動と現役俥夫の仕事の両輪で、ファンやお客さんに笑顔を届ける「東京力車」の姿そのものだ。軽快なおしゃべりを楽しみながら10分ほどで、目的地の待乳山聖天に到着。手際よく“愛車”を停めた石橋さんに、聖天内も案内していただいた。
「学生時代は歴史が好きじゃなかったんです。でも、俥夫になってから、浅草の歴史や寺社仏閣の縁起を勉強したら、とてもおもしろくて。勉強したことを、僕なりにおもしろおかしくお客さんに伝えて、浅草を好きになってくれる人がひとりでも増えたら、嬉しいです」
待乳山聖天の歴史や由来をうかがいながら境内を進むと、初冬の日差しに輝く黄金色に色づいた大銀杏が迎えてくれた。
「ここは、浅草のパワースポットのひとつなんですよ。どんな願い事も叶えてくれるそうです」
満面の笑顔でそう言われたら、「東京力車」のますますの活躍を願わずにはいられない。
「♪行くべき道を進んでゆけ 迷ったっていいさ 何回でも
この道の先で会おう かならず」
『絆〜仲間へ〜』の歌詞にあるように、行くべき道をひた走る「東京力車」。力強く、しなやかな石橋さんの背中を見ながら、「この道の先」は、夢の浅草公会堂の舞台へと続いていると確信した。
■「東京力車」のメンバーのおすすめ浅草スポット■
石橋：「待乳山聖天」や浅草の地の始まりとなった「浅草神社」など、寺社仏閣です。多くの人は雷門から入って、浅草寺にお参りをして、また雷門から出ていかれますが、魅力的な場所はまだたくさんあります。歴史が苦手な僕も、縁起を知るとぐっと街に親しみを持てるようになりました。
渡邉：浅草は四季によって変わる風景がとてもいいんです。ピンポイントで絞ると、僕は隅田川周辺が好きですね。春は桜、夏は花火が楽しめるし、雪が積もった冬の風景も趣があってとてもおすすめです。
白上：浅草は、とにかく下町人情が感じられる街。人のあったかさに触れられます。観光にいらしたお客さんも、きっとお店の人との会話などを通して、感じていただけると思いますよ。浅草独自の大きな魅力のひとつですね。
田井：僕は無類のスイーツ好きなので、やっぱりスイーツ食べ歩きですね。浅草には、一風変わったスイーツがたくさんあります。テイクアウトができるものも多いので、僕の人力車に乗った時は、ぜひ尋ねてみてください！ １本路地を入ったちょっとわかりにくいお店とか、マニアックなスイーツもご紹介します。
豪華無料配信ライブ開催決定！ 三丘翔太 / 伊達悠太 / 青山 新 / 東京力車 ～伊達男7人衆～ 【伊達男達から贈るクリスマスプレゼント】
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日時：2020年12月23日（水）14:00～16:30
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※アーカイブは、12月27日（日）17:00までとなります。
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※当日は指定のお時間でのライブ配信となります。また、ご購入されない方もご自由にご視聴できます。
詳細：http://www.teichiku.co.jp/artist/tokyo-rickshaw/
東京力車 『天下御免の伊達男 / 絆～仲間へ～』
2020年11月18日発売
【特別限定盤】
TECA-20062 / ¥1,364＋税 / シングルCD＋エムカード1枚封入
＊特別限定盤には、「天下御免の伊達男」のミュージックビデオがご覧いただけるエムカードが封入（当たり機能当選者にはさらに特典映像も） ・絵柄は全10種のうち１枚がランダム封入
【通常盤】
TECA-20063 / 定価： ¥1,091＋税 / シングルCD
－収録楽曲－
１. 天下御免の伊達男 作詞：NOBE / 作曲・編曲：ミヤジマユースケ
２. 絆～仲間へ～ 作詞：Yuki.H / 作曲：宮崎まゆ / 編曲：高橋修平
３. 天下御免の伊達男（オリジナルカラオケ）
４. 絆～仲間へ～ （オリジナルカラオケ）