松前ひろ子 新曲『春隣り』生配信発表会を開催 カラオケ大会に向けて歌う際のポイントも伝授

2021.4.8

今年でデビュー52年目を迎えた演歌歌手の松前ひろ子が7日(水)に弦哲也作曲、たかたかし作詩というゴールデンコンビによる作品『春隣り』をリリースしたことを記念してYouTubeチャンネル「ミイガンチャンネル」にて新曲発表生配信ライブを開催した。

 

新曲発表時は関係者やファンを招いて、食事を振舞いながら歌唱を披露することが恒例であったが、今回は昨今の情勢を鑑みて生配信での新曲発表会を行うという初めての試み。
初の試みに緊張する面持ちの中、「今日は三山ひろしのコンサート時のスタッフが音響、照明、美術を手掛けてくれて、(ミイガンチャンネルでおなじみの)ちばちゃん、工藤宏二郎も応援に駆けつけてくれた。一人一人の温かいお力を頂いて開催できることに感謝しています」とコメント。

生配信ライブ開催前に開かれた取材会では「今日は泣かないように」ということを強調する場面が目立った。
応援してくれているファンが年を重ねていくにつれて、様々な事情で直接会える機会が少なくなってきている中、そういったファンが配信ライブを観てくれていると想像した時の心強さ、感動、また歌唱する楽曲1曲1曲への思いが開催前からこみ上げているようだった。
特に夫であり作曲家の故・中村典正氏が松前ひろ子歌手人生50周年記念の第一弾として提供した『女一代演歌船』について「8月で3回忌。パパの曲なのでしっかりと心を込めて歌う」と強調した。

 

『春隣り』は冬の間の春になる一歩手前のことで、そんな季節のような気持ちで温かい夫婦の愛をうたった楽曲。
3番の歌詞で ♪かわす盃 鶴が舞う と歌っており、たかたかし氏が歌手人生50周年記念第2弾の『夫婦鶴』を意識して入れたアンサーソングとしての意味合いを持っているというウラ話も。

 

コロナ禍の過ごし方について聞かれると「YouTubeチャンネルをやっていました。最初は、YouTubeが何をするものなのか全く知らなかったのですが皆さんに教えて貰いながらやってみたら楽しくて。コメントもいいものや厳しいものもあって、それを意識しながら歌っています。そのほか、三山君のコンサートなどについては全て立ち会っていたので自分のことのように目が回るような毎日でした。(自身が歌うことについて)昨年の11月22日には三山君とハイブリッドコンサートをやったのですが(ステージショーとして歌うのは)今回それ以来振りです」と話し、久々のステージショーを目前に目を輝かせた。

生配信発表会では新曲『春隣り』、カップリングの『一本の道』、そして歌手生活50周年記念曲第1弾で故・中村典正氏作曲『女一代演歌船』、同じく記念曲第2弾で北島三郎が楽曲提供した『夫婦鶴』を披露。配信開始と同時に歌唱した『春隣り』の一声目から艶やかで張りのある声が思い切り会場に響き渡ったことが印象的で久々の歌謡ショーへの思いが爆発したようにも思えた。

 

配信映像ではそのほか、これまで自宅で育てた野菜の紹介や新たに苗木をする様子、そして『春隣り』のカラオケで歌う際のポイントをたかたかし氏からの指導内容とともに紹介しており、アーカイブが1週間限定でみられるようになっているので必見だ。

特に今回も『春隣り』の発売を記念してカラオケ大会が開催されるのでカラオケのポイントを解説してくれているシーンは必見。グランプリに選ばれるとレコーディング体験ができるという貴重な機会だ。
前回は全3回を予定していたものの、コロナの影響で1回しか開催できなかったため、今回多くの方が参加することを願っていた。

この日、持病の変形性股関節症の手術を19日に受けることを公表した松前ひろ子。舞台などを観て立ち上がろうとして出来ないでいるといつも三山ひろしが飛んできて起こしてくれるそうだが、自分の足で綺麗に歩きたいという思いから手術を決意したそう。5月20日にはリハビリを終えて、復帰する予定とのことで、手術の成功と回復を心より祈り、そしてまた元気な姿で歌唱ステージが観られることを楽しみにしたい。

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