純烈が戦隊・アニソン界のレジェンド二人と行ったライブ『3人の歌仲間』をレポート チャンネル銀河での放送も決定

2021.5.17

毎回、3組のアーティストが出演、生バンドをバックにした歌と楽しいトークで構成されるコンサートシリーズ『3人の歌仲間』。
この日は新曲『君がそばにいるから』も好調の純烈(後上翔太白川裕二郎小田井涼平酒井一圭)とアニソン界のレジェンド・影山ヒロノブ、人気アニソンシンガー・遠藤正明が集結、スペシャルライブを無観客配信で開催した。

今回、3組の顔合わせが実現したのは、9月に公開予定の純烈の主演映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』の主題歌の作曲を純烈が影山に発注したことがきっかけ。作詞は酒井が手掛け、出来上がった『NEW(入浴)YORK』は、この日のステージで初披露。ステージの前に行われた記者会見でリーダーの酒井は「主題歌をお願いするとき、お二人が活動されているユニット「Jam Project」で歌っているようなカッコいい曲にしたかった。今日はその(メンバーの)中でも一番の“迫力声”で歌う遠藤さんにもご参加いただけました。夢のようなコラボが実現できてうれしいです」。後上は「この曲の初披露が、お二人とご一緒なので、今後、純烈だけで歌ったとき、スケールダウンすることは間違いない(笑)」。白川は「お二人ともリハのときから爆音で歌うんです。今日、聴いてくださる“マダム”の方々の心臓が止まっちゃうんじゃないかと心配です(笑)」と笑いをとった。そして小田井は「いつもは大人のファンの皆さんにむけてムード歌謡を歌ってますが、今日は子どもたちにも見てほしい。自分たちの歌は早々に切り上げて客席で楽しみたいです」と、ジョークを交えつつ、アニソン界のレジェンドを迎えてのライブへの意気込みを語った。

 

無観客配信ライブがスタートしたのは18時30分。トップバッターは純烈。幕開けは純烈がブレイクの兆しを見せ始めた2015年に6枚目のシングルとして発表した『今夜はドラマチック』で華やかにスタート。ラメ入りのネクタイに黒を基調にした衣装、雰囲気たっぷりの照明で、一瞬にしてムード歌謡の世界に引き込む。

最初のMCではリーダーが、

今日は無観客ということですが、マスコミの皆さんがたくさんお見えになっていて、僕たちの健康センターでの初期のライブくらいの方が会場にはいらっしゃいます(笑)」と軽く笑いをとった後を受けて、白川が「我々、戦隊もののスーパーヒーローやってたじゃないですか。でも今日は本物のヒーローが来ちゃってますから」と数々の特撮ものやアニメの主題歌を歌ってきた影山、遠藤を紹介すると、「演歌・歌謡曲の世界に例えたら北島三郎さんと五木ひろしさんがいらっしゃっているようものです。でもアニソン界にもお二人のもっと先輩もいらっしゃいますから、そういう意味では氷川きよしさん的な立場かも。なにせ影さん(影山)はアニソン界のプリンスと呼ばれていますから。ただ、マダムの間ではアニソンシンガーのもっと前に、(バンドの)LAZY(レイジー)のボーカル・ミッシェルとして有名かも(酒井)と影山、遠藤を迎えてのライブに興奮気味。

2曲目は昨年の紅白歌合戦で会場を紙吹雪で埋めつくした『愛をください~Don’t you cry~』を、3曲目はメンバー全員「この曲で4年連続の紅白出場をねらってます」と気合が入る新曲『君がそばにいるから』を熱唱。次の出演者・遠藤正明にバトンを渡した。

遠藤は、バンド活動を経て、1997年にテレビアニメ『勇者王ガオガイガー』(テレビ朝日系)の主題歌、『勇者王誕生!』でアニソンシンガーとして再スタートを切った。2000年にはアニソンシンガーのユニット「Jam Project」の旗揚げに参加、影山と共に今もプロジェクトを支えている。そんなアニソンレジェンドの一人、遠藤がこの日披露したのは、『爆竜戦隊アバレンジャー』(テレビ朝日系)の主題歌『爆竜戦隊アバレンジャー』『勇者王誕生!』、そして昨年、テレビ東京系で放映された特撮ドラマ『ウルトラマンZ』の主題歌『ご唱和ください 我の名を!』の3曲。白川が紹介したとおり、アニメや戦隊ものの主題歌らしい激しいリズムの曲を“爆音”で歌い上げる迫力満点のステージを展開した。

アニメや戦隊ヒーローの歌を歌って、もう26年目です。でも我々の業界にはまだまだたくさんの先輩方がいらっしゃって、僕ももういい年なんですが、アニソン界の若獅子と呼ばれて、若手としてやらせていただいてます(笑)」と自己紹介。ロックバンドのライブで思いきりシャウトした後のような爽快感を残して、影山につないだ。

ライブ後半も熱唱は続く。遠藤からバトンを受けた影山が、テレビ東京系で放映されたアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP』の主題歌『GET THE WORLD』を軽快に歌い上げる。曲間のMCでは「純烈はイケイケだし、遠藤はすごい声出すんで、僕出てきて、“何やおじいちゃんや”って言われんように頑張ります」と、謙遜しつつも「今回は、純烈の皆さんから誘っていただいて感激してます。今はイベントも少ないし、皆さんの前で歌う機会もないので、こうして歌わせていただくとやっぱり、気持ちいいーー!」と叫んで、純烈や遠藤に負けない気合の入りようを見せた。

影山はこの後、『ゲッターロボ』シリーズの最終章で今夏放送のアニメ『ゲッターロボ アーク』のPVで流れる『HEATS 2021』、そして『宇宙戦艦ヤマト2199』(MBS・TBS系)の挿入歌『ヨーソロー ~星の海を越えて~』を披露。『ヨーソロー ~星の海を越えて~』では、これまでの激しい曲から一転、バラードをじっくりと聴かせた。

 

昔ならお客さんがいないのに、自分のテンションをあげるなんて出来なかったと思いますが、最近やっとネットの向こう側で見てくれている皆さんを感じながら歌えるようになってきました」と配信で参加しているファンに挨拶。「さっきリーダーが純烈のファンとLAZYのファンはかなり被っていると言ってましたが、(LAZYは)1970年代に頑張っていたバンドなので、コアなファンの方はもう50代後半くらい。うちも(ファンを)マダムって呼んでます(笑)」。

3組が3曲ずつ歌い終わった後、影山がLAZY時代のヒット曲『赤頭巾ちゃん御用心』を披露したり、白川の“下ネタトーク”が爆発したりという6人での爆笑トークコーナーを挟んで、酒井と影山で、『百獣戦隊ガオレンジャー』(テレビ朝日系)の挿入歌『Dynamic Soul』を披露。『百獣戦隊ガオレンジャー』は、かつて酒井が出演した戦隊ヒーロー番組で、酒井も「この曲はガオレンジャーが戦うときにガンガンかかって、ガオレンジャーのメンバーみんなが大好きだった曲」と当時の思い出を語った。

続いては、白川と遠藤による『忍風戦隊ハリケンジャー』(テレビ朝日系)の挿入歌『ゴウライジャー ~今、ふりかえるとき~』『忍風戦隊ハリケンジャー』に出演した白川も歌うのは初めてという同曲だが遠藤とふたり、息の合ったステージを見せた。

こうして約2時間にわたって繰り広げられた歌と楽しいトークのライブ、『3人の歌仲間43』もあっという間に終わりの時間が近づく。次の曲は先述したとおり、今回のライブ実現のきっかけともなった映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』の主題歌『NEW(入浴 )YORK』を6人で初披露。生バンドをバックに、ノリのいい“ロック歌謡”を6人とも気持ちよさそうに歌い上げた。

 

幸せな時間でした。人生の記念になりました」(後上)。
今日はお二人に元気をいただきました。明日からまた、前を向いて、ファンの皆様にも勇気を与えられるような歌をお届けしたい。また、コンサートでお会いできたら」(白川)と純烈のメンバーが感想を述べると、アニソンレジェンドの二人も「最近は歌う機会が少なくなっていたので、今日は最高に楽しかった」(遠藤)、「自分たちも純烈もスーパー戦隊やアニメという同じ世界で同じ釜の飯を食べてきた仲間。一緒にできて最高でした」と挨拶。

そしていよいよ最後の曲は、1979年にリリースされたLAZYの8枚目のシングル『ベイビー・アイ・メイク・ア・モーション』。純烈のたっての願いで選曲された同曲を6人で歌って幕となった。

 

と、ここで無観客の会場に鳴り響く「アンコール」の声と手拍子。SE(効果音)で流されたアンコールは、出演者には知らされていなかったようで、「まさかアンコールがあると思わなかった」「もう一度スイッチ入れなおさないと」と驚いた様子だったが、「よし!もうひとっ風呂浴びよう!」という掛け声で『NEW(入浴)YORK』を再度、熱唱。アンコールまで、延べ全14曲、約2時間の生配信ライブが今度こそ幕を閉じた。

 

なお、この模様は現在配信期間が終了し、視聴することが出来ないが、7月にCSチャンネル銀河にて放送される(7月11日(日)朝8:00~放送)。
見逃してしまった方、パソコンやスマートフォンで今回の配信を観た方も是非、テレビの大画面でこの大迫力のライブを体感してはいかがだろうか。ご近所の迷惑にならない程度にできる限り大きな音量での視聴がおススメだ。

フォトギャラリー

『3人の歌仲間43』セットリスト

《純烈》

M1『今夜はドラマチック』
MC
M2『愛をください~Don’t you cry~』
MC
M3『君がそばにいるから』

《遠藤正明》

M4『爆竜戦隊アバレンジャー』
MC
M5『勇者王誕生!』
MC
M6『ご唱和ください 我の名を!』

《影山ヒロノブ》

M7『GET THE WORLD』
MC
M8『HEATS 2021』
MC
M9『ヨーソロー ~星の海を越えて~』

《影山ヒロノブ・遠藤正明・純烈》

MC(トークショー)
M10『Dynamic Soul!!』オリジナル:影山ヒロノブ(純烈・酒井一圭出演『百獣戦隊ガオレンジャー』挿入歌)
M11『ゴウライジャー ~今、ふりかえるとき~』オリジナル:遠藤正明(純烈・白川裕二郎出演『忍風戦隊ハリケンジャー』挿入歌)
M12『NEW(入浴)YORK』オリジナル:純烈(『スーパー戦闘 純烈ジャー』主題歌)
MC
M13『ベイビー・アイ・メイク・ア・モーション』オリジナル:LAZY

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