【竹島宏 人気の理由】歌って踊れるイケメン歌手の魅力とは

2021.6.30

音楽ジャンルが多様化するなか、演歌・歌謡界では新しいスターが誕生しています。今年デビュー20周年を迎える竹島宏は、ミディアムバラードを得意とする歌って踊れるイケメン歌手。2021年リリースのシングル『向かい風 純情』はオリコン週間演歌・歌謡シングルランキング初登場1位を記録し、週間シングルランキングでも過去最高の5位を獲得するなど、今なお存在感を示しています。ファンを魅了してやまない人気の秘密とは何なのか、歌手・竹島宏の経歴と魅力に迫ります。

歌手デビューするまで

竹島はどのように歌手としてデビューを果たしたのでしょうか?デビューまでの経緯をご紹介します。

坂本冬美のコンサートに感動

竹島が歌手になるキッカケとなったのは、小学5年生の時、ひいおばあちゃんと一緒に観に行った坂本冬美のコンサートでした。これに感動して衝撃を覚えた竹島は、以降さまざまな音楽に触れるようになります。次第に「歌手になること」を夢見るようになった竹島は、中学校の進路相談では「人と違うことがしたい」という思いから演歌歌手と回答。この当時の竹島は、テスト中も答案用紙の裏に演歌の歌詞を書いていたそうです。

歌手を目指して上京

中学3年で歌手になることを決めた竹島は、高校には進学せず歌手を目指そうとしました。しかし、演歌歌手にはオーディションがなく、いろいろ調べた末、学校の先生の助言に従ってまずは高校への進学を決意。推薦で明治大学にも進学し、歌手への道を模索し続けます。

転機は、大学3年になる春に訪れます。出場したカラオケの審査会で、審査員を担当していた作詞家・久仁京介と出会ったのです。声を掛けられスカウトされた竹島は、ついに歌手への一歩を踏み出したのでした。

アルバイトでTV番組に出演

久仁に現事務所を紹介された竹島は、もらった名刺をたよりにアポ無しで事務所を訪ねるという驚きの行動に出ます。その勢いでバイトとして使ってほしいとお願いしたところ、社長は快くOKしてくれました。

こうして所属事務所の電話番のアルバイトとして通うようになった竹島は、それから約1年後、あるチャンスを掴みます。それは、事務所が制作することになったというテレビ番組「歌謡サロン・演歌がええじゃん」のアシスタントへの抜擢でした。最初はただ出演しているだけだったものの、次第にナツメロのリクエストコーナー、チャレンジコーナーなどで歌を披露する機会が増加。そしてこのころ、ようやく久仁のレッスンを受けられるようになりました。

作詞家・久仁京介のもとで修業

その後、竹島は本格的に久仁から歌のレッスンを受けるようになります。久仁は、日吉ミミ『男と女のお話』や新沼謙治『津軽恋女』などの作詞で知られる作詞家で、竹島についても多くの楽曲で携わりました。

長い付き合いとなった師匠・久仁ですが、指導は厳しく、当初は改めて別日にレコーディングしなおすこともあったそうです。ディレクターがOKを出しても久仁が納得いかなければNGとなるという徹底ぶりでしたが、竹島はこの指導によりだいぶ鍛えられたといいます。

デビュー後の活躍

歌手を目指して上京した竹島は、やがて念願だったデビューを手にします。ここではデビュー後の竹島の活躍についてご紹介します。

『いいもんだ いいもんだ』でデビュー

デビュー当時の竹島宏(浅草花やしきでのデビューイベント)

厳しいレッスンを経た竹島は、2002年7月24日、『いいもんだ いいもんだ』でついにデビューを果たします。これはテレビ番組開始から約2年後のことで、竹島は当時24歳でした。幼いころからの夢がようやく叶った竹島は、その後さまざまな活躍をしていきます。
歌手として順調にシングルリリースを重ね、2016年の『陽が昇る』は伊勢志摩サミット・イメージソングに、2019年の『夢の振り子』と2021年の『向かい風 純情』は、それぞれNHK BS時代劇『大富豪同心』『大富豪同心2』の主題歌に抜擢。ポップスのヒット曲を多数手がけてきたゴールデンコンビである、作詞家:松井五郎・作曲家:都志見隆による通算20枚目のシングル『月枕』は、日本作曲家協会音楽祭2020でロングヒット賞も受賞しました。

また、デビュー前から出演していたテレビ番組「歌謡サロン・演歌がええじゃん」は、2016年5月8日から「竹島宏の歌MAX」としてリニューアルされ、竹島の冠番組となっています。

そのほかにも、2008年には「NHK歌謡コンサート」の企画で、北川大介、山内惠介とともに若手演歌歌手トリオ「イケメン3」を結成したり、NHK「新・BS日本のうた」では「五ツ星演歌男子」などのグループも結成したりするなど、さまざまな活動を行っています。

竹島宏の魅力とは?

デビュー当時の竹島宏(浅草花やしきでのデビューイベント)

2021年にデビュー20周年を迎え、ファンを虜にし続ける歌手・竹島宏ならではの魅力をご紹介します。

演歌を含むさまざまな楽曲を歌いこなす

竹島はいわゆる「こぶしをまわす」歌い方をしないことが特徴です。そのため、今までのシングル曲についても、従来の演歌よりもポップスの印象が強い楽曲となっています。時代とともに演歌という音楽ジャンルの分類が変化したことから、わかりやすく「演歌歌手」といわれることもある竹島ですが、実際には歌謡歌手・流行歌歌手といったほうが近いでしょう。演歌を含むさまざまなジャンルの音楽を歌うことから、竹島自身は「歌手です」と言うようにしているのだとか。いずれにしても、新しいスタイルの歌謡曲の歌い手といえそうです。

踊らされちゃう歌謡曲で新境地

ファンと一緒にできることがあればという取り組みから、21枚目のシングル『恋町カウンター』では振り付けをつけてダンスも披露しました。もともとはサビだけという話だったのが、振り付け担当のダンサーが1曲通して振り付けを考えてくれたとのことで、竹島はせっかくだからと練習に励んだといいます。初めてファンの前で踊ったときは大爆笑だったといいますが、やがてこの踊りがクセになったファンからは好評を得ることとなりました。

その後のシングルでも偶然が重なり踊ることになると、やがて『恋町カウンター』『噂のふたり』『夢の振り子』の3曲は「踊らされちゃう歌謡曲シリーズ3部作」となり話題を呼びます。その後、2021年1月にリリースされたアルバム『Stories』に収録されている『棘』や、25枚目のシングル『向かい風 純情』でも振り付けを入れており、竹島は踊れる歌謡曲という新境地を開きました。

おしゃべりも魅力の1つ

竹島の魅力は歌だけではありません。実は、彼のトークもファンを引き込む魅力の一つとなっています。コンサートでのおしゃべりはファンにとっても楽しみな時間となっており、あらかじめトーク時間は長めにとっているそうです。また、昨年のステイホーム期間中には自宅からのライブ配信も行い、ファンから好評を得ました。

進化し続ける歌謡歌手・竹島宏

幼いころから歌手を目指していた竹島は、その夢を叶え、現在でも歌い続けています。従来の演歌とは違うポップス路線の楽曲や踊れる歌謡曲で進化をし続ける竹島。今後はさらに、彼らしい新たな世界を見せてくれることでしょう。まだその歌声を聞いたことがないという方は、この機会に竹島の歌に触れてみてはいかがでしょうか?

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