美川憲一が東京・中野サンプラザで約2年ぶりのソロコンサート  「こんな時代だからこそ、歌を届け、世の中を勇気づけたい」

2021.9.8

歌手の美川憲一が2021年9月8日、約2年ぶりとなるソロコンサート「美川憲一ソロコンサート2021 〜今だからこそ私は歌う〜」を東京・中野サンプラザホールで開催した。

本来は6月23日に開催予定だった本公演。新型コロナウィルス感染拡大による延期を経て、感染対策を徹底し人数制限や入退場規制などを行った上で、振替公演として開催された。

美川は「私、美川憲一にできることは歌を歌うことで皆様に元気や勇気、希望を与えることだと思ってます。歌の力で少しでも、小さくても、皆様の心に届けば幸いです。今だからこそ、私は歌います。」とメッセージを発表。この日を待ち望んだファン約1000人がその歌声に酔いしれた。

公演は4部構成で、美川は各セット異なる衣装でステージに登場。『さそり座の女』『柳ヶ瀬ブルース』などの昭和の名曲、『火の鳥』『おだまり』など平成のヒット曲、そして2021年8月25日にリリースされた令和の新曲『こころに花を』など各時代の作品を全20曲披露、2時間40分に渡る圧巻のステージとなった。

美川はMCで、会場に詰めかけたファンへの感謝や各楽曲への思いを述べるとともに、「人生100年といわれるこの時代でも、どうなるかはわからない。だから命が尽きるその時まで『しぶとく生きる』というテーマで、前向きに諦めずに強く生きていきたい、皆様にもそうあってほしい」とコメント。2019年に開設したInstagramをはじめとして、2020年に開始したブログ「しぶとく生きる」、そして今年6月に開設したYouTubeチャンネル「美川憲一のおだまりチャンネル」など、70歳を過ぎてなお新しいメディアに果敢にチャレンジするその姿勢を裏づけるメッセージをファンに送った。

またアンコールで披露された新曲『こころに花を』は、作詞・作曲の志村真咲ら若手作家陣とのコラボレーションとなる意欲作。幅広い世代にアピールし、世の中を元気づけたいという思いがつまった1曲だ。

公演後の会見では「コロナ禍で仕事が減る今の状況でも、散歩やストレッチなど健康面やボイストレーニングなど常に気をつかい、いつ仕事が来ても大丈夫なように準備している」とコメント。新たに始めたInstagram、ブログ、YouTubeについては「ポジティブな反響が大きく感謝している。『とにかくやるっきゃない』という思いでやっているので、新しい若いファンの皆さまに、ファッションやおしゃれ、さまざまな美川の一面を知っていただいて、楽しんで笑っていただけたら」と語った。

コンサート前日に購入しステージでも着用したという、鷲をモチーフにした950万円の指輪をつけて取材に応じた美川。今年12月23日(木)には、ザ・プリンス パークタワー東京でのディナーショーが予定されている。

デビュー60周年に向けてますます力強く活動するその今後に注目したい。

セットリスト

M1 今・今・今
M2 おんなの朝
M3 お金をちょうだい
M4 さそり座の女
M5 みれん町
M6 新潟ブルース
M7 釧路の夜
M8 柳ヶ瀬ブルース
M9 生命のブルース
M10 古都情念
M11 北国夜曲
M12 納沙布みれん
M13 東京ホテル
M14 おだまり
M15 夜の花
M16 火の鳥
M17 愛の讃歌
M18 生きる
M19 こころに花を(アンコール)
M20 歌いつづけて(アンコール)

美川憲一『こころに花を』

発売中

CRCN-8422 定価1,350円

【収録曲】

1. こころに花を(作詞・作曲:志村真咲/編曲:矢田部 正)
2. 嘘に抱かれて(作詞:木村徹二/作曲:木村竜蔵/編曲:矢田部 正)
3. こころに花を(オリジナル・カラオケ)
4. 嘘に抱かれて(オリジナル・カラオケ)

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