歌手・三山ひろしがファン限定バースデーイベントで新たなチャレンジ! 寄席で古典落語の演目「金明竹」を披露

2021.9.21

2021年9月17日(金)、演歌歌手の三山ひろしが東京・両国でファン限定のバースデーイベントを開催、初の寄席に出演し古典落語の演目「金明竹」を披露した。

歌謡浪曲やNHK紅白歌合戦で披露したけん玉、カブトムシの飼育など、本業の演歌歌手以外にも果敢にチャレンジし多才さを見せる三山。自身41回目の誕生日となるこの日は古典落語に初挑戦、東京・両国の寄席、お江戸両国亭に初出演した。コロナ禍により、舞台で人前に立つのは8月中旬の北海道公演以来。

もともと公演間の移動中などに聴いており好きだったという落語とは、2021年1月に東京・明治座で行った座長公演の演目として、立川志の春が天才棋士を描く新作落語「阪田三吉物語」を舞台化し演じたことから縁が生まれた。その後テレビ番組の企画で「日本の話芸に挑む」という、一ヶ月でひとつの落語を仕上げて番組で披露するというチャレンジで落語への取り組みが具体化。その際立川志の春より稽古をつけてもらい覚えた古典落語の演目「金明竹」を、観客の前で披露したいとの思いで今回の高座が実現、志の春より「三山家とさ春」と命名され、抽選で選ばれた約100名のファンの前に立った。

この日演じられた古典落語の「金明竹」は、骨董屋を舞台に主人と小僧、そしてそこに訪れる客のやりとりからなる前半と、主人が家を留守にした間に店を訪れる上方者に、小僧と女房が振り回される後半からなる滑稽噺。特に後半に4回繰り返される上方者の口上は長く複雑で、「寿限無」と並んで前座の修行の題材としてよく用いられる演目だ。三山はこの複雑な長口上を見事に演じきり、客席からは大きな喝采が上がった。

志の春は「そのまま覚えてと言っても実際は難しいんです。笑いを求めるとオーバーになったりします。でもとさ春さんの落語は素直にやっているのにちゃんと色がある。登場人物がみんな愛らしいんですよね」とコメントを贈り、その通り人物の自然な魅力が描かれた高座となった。

演じた後はファンサービスとして、フォトセッションやファンからの質問に答えるなど、盛りだくさんな内容となった本公演。ファンからさまざまな物事にチャレンジする姿勢について質問された三山は「暇を作ったり、じっとしているのが苦手で、いつも何かやっていたい。ただ極めるとなると大変。ひとつひとつ長い目で取り組んでいって、豊かな人生を過ごしたい」と語った。

41歳を迎えますます幅を広げる三山の今後の歌手活動、そして多彩なチャレンジに注目したい。

 

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三山ひろし『浮世傘』

発売中
品番:CRCN-8417
価格:¥1,350(税込)
発売元:日本クラウン(株)

【収録曲】

1. 浮世傘
2. 風の旅人
3. せられん
4. 浮世傘(オリジナル・カラオケ)
5. 風の旅人(オリジナル・カラオケ)
6. せられん(オリジナル・カラオケ)

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