日舞パフォーマー・花園直道が7月以来の有観客ライブを開催! ゲストの川上大輔との初共演に「呼吸もぴったり、相性抜群だと思います」

2021.10.28

日本舞踊とヴォーカルなどを融合をさせたユニークなパフォーマンスで話題を集める「スーパー日舞」の花園直道が、10月26日、東京・千代田区の内幸町ホールで和のエンタメLIVE『花園城inTOKYO』を開催した。7月以来、約3ヶ月ぶりに行われたこの日のライブは、ゲストに人気アーティストの川上大輔を招き、歌、踊り、寸劇と盛りだくさんな内容でエンターテインメントショーが繰り広げられた。


当日、東京では緊急事態宣言が解除されたばかりだったが、会場では、お客さんはソーシャルディスタンスをとり、声援は自粛して拍手で応援するなど、厳重な感染予防措置の下で行われた。

ステージは踊りでスタート。花園が提唱する、日本舞踊とダンスを融合させたパフォーマンスを展開するグループ「JPN dance」のメンバーと花園によるスーパー日舞『大地』、舞踊劇『竹取物語』、そして花園の歌で『古の花』と一気に“花園ワールド”が全開!
冒頭のMCでは、「緊急事態宣言も解除されて、エンターテインメント業界も、やっと苦しい苦しいトンネルから抜け出せそうな所まで来ました。今日はまだ声援をいただくことはできませんが、そのぶん大きな拍手で盛り上げていただきたいと思います」と挨拶すると観客も精一杯の拍手で応えていた。

続いての演目は、花園と「JPN dance」の香月寿々也、ASUNA、舞子による舞踊『EDO-NO-HANA』、花園の『FUKAGAWA』、そしてアップテンポにアレンジされた『東京音頭〜東京五輪音頭』と踊りが続き、前半を締めくくったのは花園が2015にシングルとしてリリースした『東京・ア・ゴーゴー』。1966年に高木たかしがスパイダースをバックに歌ったリズム歌謡の名曲で、会場も大いに盛り上がった。

ここでステージはこれまでの音楽や踊りの世界とは一変、寸劇『竹取物語』の開幕。「皆さん、ハンカチの用意を」と言い残し舞台袖に去った花園に、シリアスなかぐや姫の物語を想像したが、実際は完全なコメディ。
花園、「JPN dance」メンバーに加え、ゲストの川上大輔も登場して繰り広げられるドタバタ劇に、会場は大爆笑。大いに楽しませてくれた。

ここからは、寸劇で意外にもコメディアンとしての素質を見せてくれた川上大輔のソロ。電子ピアノの弾き語りで『べサメムーチョ』『アモーレ・アモーレ』などを披露。ハスキーでありながら高音がよく伸びるハイトーンボイスで観客を魅了した。

そしてお楽しみの花園と川上のコラボレーション。「僕の配信ライブには一度出てくれた事があるんだけど、生で共演は初めて」と川上が紹介した通り、意外にもこの日、ライブ初共演となった二人、川上が2020年にリリースしたバラード曲『永遠に覚めない夢』を熱唱し、花園が曲に合わせて舞踊を披露した。

その後もステージ上では万華鏡のように様々な演目が次々と繰り広げられる。
バックに流れる音楽はジャスからロックへ、そして何やら英語曲が聞こえてきたと思ったら、なんとここからはマイケル・ジャクソンのメドレー、その名も『Hanazono Jackson』。黒の袴姿に黒いハットでムーンウォークも披露しつつ、マイケルのヒット曲『BAD』などをバックに華麗なダンスを披露した。

「JPN  dance」メンバーの、あずみ、ASUNA、舞子、ken兄☆、藤陰善次朗による舞踊『サンバ・ジャ・ネイヨ・ネプタ・ダヨ』を挟んで、花園が宮路オサムのヒット曲『根室の辰』をバックに踊りを披露すると、直後、突然ステージに現れたのは、なんと当の宮路!
花園と川上を従えて1974年に年間シングル1位に輝いた昭和の大ヒット曲『なみだの操』など2曲を歌い、サプライズ出演で会場を沸かせた。

そして2時間にわたって行われたエンターテインメントショーも大団円。
最後は4月にリリースした角田信朗とのコラボ曲『希望の詩〜立ち上がれニッポン』をソロで熱唱。久しぶりのライブにファンの興奮も最高潮、熱気に包まれたフィナーレとなった。
花園と「JP N  dance」メンバーの踊り『Haruka Kanata』、アンコールでの恒例のタオルパフォーマンスを含め、盛りだくさんの内容に、ファンも満足した表情で会場を後にした。

 

ライブ後、報道陣のインタビューに答えた花園は、「今日は川上さんと共演できて楽しかった。『永遠に覚めない夢』などは、ほぼぶっつけ本番に近かったのですが、呼吸もぴったり、僕たちは相性も抜群だと思いました。来年1月には、渋谷の伝承ホールで川上さんと一緒に『IT’S SHOWTIME‼︎ワールドツアーオペレッタ』と題したショーを上演するのですが、今からとても楽しみにしています。日本放送作家協会理事長でもある劇作家のさらだたまこ先生に脚本を作っていただいていて、世界の音楽を歌い、踊るというミュージカル仕立ての内容になると思います。今日のステージより、さらに本格的なものになると思うので楽しみにしていてください」
川上も「花園さんは日本舞踊をこれまでと違った形で表現しています。僕も演歌・歌謡曲のジャンルでデビューしましたが、これからは新しい分野を開拓していって、ジャンルレスでやっていきたと思っています。そういう意味でも1月の舞台はお互い、いい発信ができるといいなと思います」と意気込みを語った。
「来年は新しい一歩を踏み出す年にしたい」と声を合わせる二人のステージに期待が膨らむ。

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