松原健之が東京・浅草で開催のデビュー20周年記念ツアー東京公演を独自レポート! 20年の感謝を込めて新曲『愛が泣く 日本海』など全24曲熱唱

松原健之
2025.9.24

歌手の松原健之が9月23日、東京・台東区の浅草公会堂「松原健之 20周年コンサートツアー 2025」東京公演を開催した。

2005年9月21日に『金沢望郷歌』でデビューした松原健之。以来“奇跡のクリスタルボイス”と称される、優しく透明感あふれる歌声で多くの人たちを魅了してきた。デビュー20周年を記念して開催されている「松原健之 20周年コンサートツアー 2025」は、地元・静岡を皮切りに全国5カ所を回るもので、構成・演出を手がけたのは演出家・音楽プロデューサーとして第一線で活躍する福家菊雄。そして、ステージを盛り上げるバックバンドに、塩入俊哉(ピアノ)、曽根未宇司(ドラム)、齋藤順(ベース)、渡辺格(ギター)、徳永希和子(ヴァイオリン)という豪華ミュージシャン勢を迎えた。

幼少期から人生を彩った昭和の名曲をカバー

松原健之

コンサートの第1部では、静岡・袋井市で生まれ育った松原健之の原点にスポットが当てられた。幼い頃から歌を愛し、テレビやラジオから流れる歌謡曲を夢中で口ずさんでいた少年時代。歌の才能は早くから頭角を現し、中学生になる頃には数々の歌謡コンテストで入賞。その時代を鮮やかに彩ってきたという当時の名曲『いい日旅立ち』『ホテル』『夢一夜』をしっとりと披露した。

第1部の最後に披露されたのは、「歌で生きていきたい」という決意を胸に抱いていた松原の運命を変えたデビュー曲『金沢望郷歌』。ピアノとバイオリンの哀愁ただようアレンジにのせて、一つひとつの言葉をつむぐように情感豊かな歌声を響かせる。そのステージは、松原を照らすひとすじのスポットライトのみ。光と影のコントラストが、松原健之の歩んできた道のりと、これから始まる未来への一歩を浮かび上がらせていた。

松原健之

思いやりと愛を込めて歌っていきたい

休憩を挟んで始まった第2部は、昨年再レコーディング盤を発売したことで話題を集めたデビュー曲『金沢望郷歌』を再び披露して華やかに幕を開けた。バックバンドの軽快な演奏にあわせて伸びやかに歌う松原に、観客もコール&レスポンスで応え、会場は一体感に包まれた。

松原健之

松原は「こんなにも多くの方が足を運んでくださいまして本当にありがとうございます。私は真面目で話にオチをつけるのが苦手ですが、前半は台本の助けもあってデビューまでの経緯を皆さんに知っていただくことができたんじゃないかなと思います。9月21日でデビューから丸20年が経ちました」とあいさつ。

20年間の活動を振り返り、松原は「枕を涙でぬらして次の日まで眠れなかったこと……はなかったかもしれませんが(笑)、それ以上に楽しい思いもいっぱいさせていただきました。時には、1964年東京オリンピックの50周年記念祝賀会で吉武大地さんと、当時皇太子だった天皇陛下の前で歌唱させていただくという貴重な経験もさせていただきました」と感謝を伝えた。

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第2部はオリジナル曲が中心の構成。6月に発売された20周年記念シングル第1弾の新曲で、日本音楽著作家連合主催の「第39回 藤田まさと記念・新作歌謡作品コンクール」で最優秀賞に選ばれた作品の『愛になるふたり』をはじめ、2011年発売の『歌の旅びと』の陽気なタンゴアレンジバージョン、“雪歌の貴公子”とも称されるきっかけになった『雪風』『雪』『北陸本線』など幅広く熱唱した。

松原は「マイペースで20年やってきましたが、ここからペースを上げて、大ヒット曲を出せるように頑張ってみようかなと思います。これからも人の心に寄り添っていく歌を歌っていきたいですね。僕は本当に幸せです」と想いを伝え、ファンに届けたい一曲として『あなたに花を』を披露した。

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アンコールでは、10月15日に発売される20周年記念シングル第2弾の新曲『愛が泣く 日本海』を熱唱。思いやりと愛を歌に込めて、歌手生活20年の軌跡をたどった同コンサートは、昭和の名曲メドレーからオリジナル人気曲まで全24曲を披露し、万雷の拍手に包まれて幕を下ろした。

デビューから20年、歌と人々の心に真摯に向き合い続けてきた松原健之。やがて迎える25年、30年の節目に向けて、その歩みに注目していきたい。

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松原健之 20周年コンサートツアー 2025

9月28日(日)石川
石川県立音楽堂邦楽ホール

15:00開場/15:30開演

(問)エンタメスタイル
076-256-5538

10月12日(日)兵庫
神戸新聞松方ホール

15:00開場/15:30開演

(問)ナウウエストワン
075-252-5150

松原健之『愛になるふたり』

発売中

品番:TECA-25028
価格:¥1,550(税込)

【収録曲】

1.愛になるふたり(作詞:いのうえ佳世/作曲:江口隆法/編曲:佐藤 準)
2.時にはあなたの…(作詞:城山正志/作曲:西尾澄気/編曲:佐藤 準)
3.愛になるふたり(オリジナル・カラオケ)
4.時にはあなたの…(オリジナル・カラオケ)

松原健之『愛が泣く 日本海』

2025年10月15日(水)発売

品番:TECA-25052
価格:¥1,550(税込)

【収録曲】

1.愛が泣く 日本海(作詞:田久保真見/作曲:弦 哲也/編曲:塩入俊哉)
2.見返り美人(作詞:石原信一/作曲:弦 哲也/編曲:鈴木 豪)
3.愛が泣く 日本海(オリジナル・カラオケ)
4.見返り美人(オリジナル・カラオケ)

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