市川由紀乃「歌は人生そのもの」、東京国際フォーラム ホールCで毎年恒例のリサイタル開催! 命の尊さ歌う楽曲披露&台湾で開催の「日本祭2026」出演決定
演歌歌手の市川由紀乃が10月1日、東京国際フォーラム ホールCで「市川由紀乃リサイタル2026 爛漫」を開催した。
毎年秋恒例となっている同リサイタルは、市川が現在のすべてを懸け、新たな表現へと挑み続ける特別な舞台。今回のテーマとして「爛漫」を掲げ、「どんな逆境にも負けず、これからの歌手人生を美しく豊かに咲かせたい」という揺るぎない決意を込めた。
恩師の教えを胸に『海峡氷雨』や命を輝かせる歌を披露

この日のリサイタルは、卵巣がんによる活動休止を経て、復帰後に発売した『朧』で幕開け。大人の歌謡曲『ノクターン』から、コンサートでは外せないヒット曲『心かさねて』『命咲かせて』まで、持ち前の圧巻の歌声を惜しみなく披露した。
2026年は、市川由紀乃の恩師で作曲家・市川昭介の没後20年という節目の年。市川は恩師への感謝を述べ「先生からは多くのことを教わりました。特に、“悲しい歌を歌う時こそ微笑んでごらん。そうすることで深い悲しみがお客さまに届くんだよ”という教えは、今も大事にしています」と思いを語った。その言葉通り、聴き手の心に深く染み入る表現の礎となっているのは、恩師から受け継いだ教えにほかならない。
市川は「先生から最初にいただいた作品の思い出は、そのときにデモテープを聴かせていただいた先生の声がテープレコーダーから届いた瞬間で、誰の作品かをディレクターさんも事務所の社長も内緒にしていました。デビューして7年が経ち、先生の歌をようやくいただくことができてとてもうれしかったです」と話してから、市川昭介が初めて授けてくれたオリジナル曲『海峡氷雨』や、尊敬する都はるみの『涙の連絡船』を情感たっぷりに歌唱した。

続けて、「人はなぜ、生まれてきて出会い、なぜ苦難に立ち向かいながらも生きていこうとするのか」。その切実な問いをなぞるように、命の尊さをテーマにした『いのちの理由』(さだまさし)、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる『時代』(中島みゆき)を歌い上げた。
そして、第1部のラストを飾ったのは『サンサーラ』(竹原ピストル)。市川の生い立ちや、母の支えとともに乗り越えた闘病の歩みを捉えた写真や映像もスクリーンに映し出され、その力強い歌声が会場を温かく包み込んだ。

しっとりとした雰囲気から一転して、第2部の幕開けを飾ったのは、新たなアレンジで生まれ変わったオリジナル曲の数々。「和の素晴らしさを世界へ広めていきたい」という思いを込め、ノリの良いロックテイストにアレンジされた股旅演歌の『昭和生まれの渡り鳥』や、アジアン・オリエンタル調の『横笛物語』『秘桜』を軽やかに響かせた。市川も観客と一緒にペンライトを大きく振りながら満面の笑みを浮かべ、ファンと心温まる楽しいひとときを分かち合った。

ここから、アコースティック編成によるカバーセッションへ。市川が選曲したのは、チューリップの『サボテンの花』とスターダスト☆レビューの『木蘭の涙』の2曲。どちらの楽曲も、街に花が咲き誇り、本来であれば心躍る季節である春に、愛する人との別れを描いた名曲だ。アコギの柔らかな音色に乗せて、切なさが真っ直ぐに胸に響く歌声を披露した。
コンサートの終盤には、大きな見どころである「歌絵巻“演歌万華鏡”」を披露。赤城山を背に義理と人情の狭間で生きる、男の不器用な生き様や孤独を描いた『国定忠治』、戦国時代の荒波に翻弄された美しい姫の物語を描いた『千姫』、そして、遊郭を舞台に身分の差から許されぬ恋に苦しむ女性の心情を歌った新曲『ちりぬるを』を熱唱。圧巻の歌声と映像美で、会場中が割れんばかりの拍手に包まれた。
歌絵巻のドラマチックな余韻を残す中、新曲のカップリング曲『こんな夜にはワルツでも』を歌唱したほか、市川の歌手人生に欠かせないオリジナル曲『雪恋華』を力強く披露し、観客から万雷の拍手を浴びた。

MCでは「歌は人生そのもの。先輩方や歌仲間の歌声に触れることでその方の人生を感じ取れます。デビュー34年目の今、いろいろな経験があったからこそ歌える歌があると信じています。良いことも悪いことも全て自分のこの体の身になっている。だからこそ、演歌は“演じる歌”と書きますが、私が歌を歌う時は自分の人生をより皆さまに感じていただける、そんな歌声を届けられる歌い手になりたい」と決意を語った。
そして「同じ時代を皆さまと一緒に生きられる喜び、皆さまとのご縁をいただけた喜びを噛み締めています。今日はお越しくださいました皆さまに感謝の思いを込めて、この曲を歌わせてください」と話してから、『あなたがそばに』を披露し、リサイタルは温かい空気に包まれる中フィナーレを迎えた。
人生の喜びと苦難は表裏一体。さまざまな経験を糧に表現力豊かな歌声を披露したかと思えば、観客と一緒に楽しんでいる市川の無邪気な姿からも、会場にパッと花が咲いたような、華やかで愛らしい魅力に満ちたステージだった。

「今の自分だから届けられるステージをお見せしたい」

開演前に、市川は「晴れ晴れとした思いと、いい緊張感と喜びでいっぱい。私はけっこう雨女なので、リサイタルの日にちが決まってからはお天気がとても気になっていました。今日も雨の予報だったので、晴れてほしいなとずっと願っていました。皆さんの願いが神様に通じたのか、いいお天気になったのでとてもうれしいです」と心境を明かした。
また、今年の活動を振り返って「今年は昨年以上に地方でキャンペーンを行い、生の歌を多くの人に届けられた1年。今日は、毎年秋に集大成のリサイタルを開催できる喜びを噛みしめ、来てくださったお客さまが『今日も楽しかった。また来年もリサイタルに来たい』と思っていただけるように、今年もさまざまな挑戦があるので、そういう楽曲をいまの自分だから届けられる思いというのがあるので、最後まで精いっぱい駆け抜けていきたい」と語った。
日々の暮らしについては「朝を迎えられる喜び、命をいただいていることに感謝しています。そして日の光を感じて1日をスタートできることが本当に喜び。アーティストの皆さんのコンサートを鑑賞し、人生を感じられる歌声を学び、いい日々を過ごせていると思います。そのような喜びを皆さんにも届けたい」と明かした。

11月に台湾で開催の「日本祭2026」に出演決定!
さらに、市川は11月28日と29日の2日間にわたって台湾・台北市で開催される「日本祭2026」に出演することを発表。6月に東京・中野で行われた「台湾文化祭2026」に出演しスペシャルアンバサダーを務めたのが縁で実現することになったもので、「いつか台湾に行って生で歌を届けたいという夢が叶えられるので、台湾の方々に日本の演歌・歌謡曲を私の生の歌でお届けできるのが楽しみです」と笑顔で話していた。
困難な時も背中を押してくれるファンへの感謝を込め、人生の試練を乗り越える力、そして命の尊さや生きる強さを、歌を通して表現した市川由紀乃。今後のさらなる進化と飛躍から目が離せない。

市川由紀乃『ちりぬるを』
発売中

TYPE-A(CD+DVD)
品番:KIZM-843〜4
価格:¥2,500(税込)
【収録曲】
1.ちりぬるを(作詞:松井五郎/作曲:幸耕平/編曲:佐藤和豊)
2.こんな夜にはワルツでも(作詞:松井五郎/作曲:幸耕平/編曲:佐藤和豊)
3.ちりぬるを(オリジナル・カラオケ)
4.ちりぬるを(一般用・半音下げカラオケ)
5.こんな夜にはワルツでも(オリジナル・カラオケ)
6.こんな夜にはワルツでも(一般用・半音下げカラオケ)
【DVD収録内容】
『ちりぬるを』ミュージックビデオ
『ちりぬるを』ミュージックビデオ メイキング映像
【仕様】
フォトカード全3種のうち1枚ランダムで封入(初回製造分のみ)

TYPE-B
品番:KICM-31195
価格:¥1,700(税込)
【収録曲】
1.ちりぬるを(作詞:松井五郎/作曲:幸耕平/編曲:佐藤和豊)
2.こんな夜にはワルツでも(作詞:松井五郎/作曲:幸耕平/編曲:佐藤和豊)
3.ちりぬるを(オリジナル・カラオケ)
4.ちりぬるを(一般用・半音下げカラオケ)
5.こんな夜にはワルツでも(オリジナル・カラオケ)
6.こんな夜にはワルツでも(一般用・半音下げカラオケ)
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