音のヨーロー堂店主・松永好司のこれを聴け!~松原健之~
最近、この連載を「見ました!」と声をかけて頂くことが多くなりました!
先日もキャンペーンの時、「いつも見てますよ!」って!それが!
お客様ではなく歌手の方!
それは松原健之さんなのでした。
松原さんは、うたびとで特集されている五木寛之先生の連載「歌いながら歩いてきた」を欠かさずご覧になっているそうでそのついでに?(笑)私のコラムも見てくださっているそう。
その日も五木先生の「孤独の力」という本をお持ちになっていてステージで色々なエピソードを語ってくださいました。
五木先生と松原さんとのご関係はご存知の方も多いと思いますが、若き頃の松原さんを見出し、デビュー曲「金沢望郷歌」の作詞をされたのが五木先生だったのです。
今回このコラムを書くにあたって改めて「金沢望郷歌」を聴き直しました。
普段何気なく、何十回と聴いたこの歌。
歌詞を見直してみると、なんて深く、そして文学的な要素が詰まった歌なんだろうと思いました。歌詞の所々に綴られている金沢の名所やゆかりの文学者たち。それでいてその難しさを感じさせないスマートな流れの楽曲。
いつ聴いても色あせない作品だと思いました。
ただ作品力が高いだけあってこれを歌いこなせる歌手はなかなかいないのではないでしょうか?
そもそもこの作品は五木先生の小説「金沢望郷歌」が元になっているそう。小説の内容を理解した上で、歌いこなせる人物を探していたんではないか?
それが若き頃の松原さんだったのではなかったのかな?
なんて思いを馳せております。
デビュー曲「金沢望郷歌」は皆様ご存知の通りの大ヒット。
その当時、紅顔の美少年といった風貌の松原健之さん。
コンサートのお手伝いで青山の劇場へ行った時のこと……。
「奇跡のクリスタルボイス」というキャッチフレーズがついていたように、聴いているとひんやりとした清涼感さえ感じさせる透き通った歌声。
終演後の握手会では大パニックが起こり、お客様が入り乱れ、商品もすべて完売。
その時感じたのです!!
「この歌手は!売れるぞ!」
と!
その当時から現在まで数々の現場でCD販売のお手伝いをさせて頂いておりますがいつもその歌声やパフォーマンスに真摯に取り組む姿、真剣で念入りなリハーサルを拝見する度に背筋が伸びる思いです。そしてどのお客様にも聴きやすく楽しめるようにと客席や会場の雰囲気への配慮も欠かしません。
その反面!
最近ではCS歌謡ポップスチャンネルで放送中の番組「演歌男子。」などで見せるオチャメな一面も!
「演歌男子。」メンバーが一同に集結するイベントではいつもその中心でメンバーと絡んだりお客様を笑わせたり!別キャラ?とも思わせる一面もあります!
でもそこにも松原健之さんならではの配慮?というか気遣いがあることを知っております!
他の歌手の方のイベントや当店キャンペーンなどで松原さんとお会いしたり、逆に若手の歌手の方が松原さんのイベントの勉強に来たりと松原さんの周りにはいつも歌手の方々のご縁が廻っている感じがします。
以前、松原さんのライブに勉強に来ていたデビュー前の一条貫太くんがチラシ配りや物販を手伝ってくれました。
すんごく素朴な感じの青年、ライブでも紹介されていて、松原さんが「来年、日本クラウンからデビューするのでその際は応援してあげてくださいね」って紹介されていました。
皆様ご存知のとおり、一条貫太くんは今、立派にデビューを果たし、活躍されておりますね。
松原さんは本当に同業歌手思いで優しいかたなのです。
そんなご縁は歌手の方々に留まりません。
当店2階後方のパネルに富士山のイラストを描いて頂いた双子の画家、岡本優さんと岡本修さんも松原さんのお知り合いで当店キャンペーンにもよく来てくださいます。
そして先日のキャンペーンにも来てくださって、皆でお話していた際に話題にあがった日本舞踊 楳若(うめわか)流・楳若仔一郎先生ともお知合いだそうで、毎年夏になると浴衣をプレゼントしてくださるそう。今回の新曲「最北シネマ」では初の和装ということもあって色々と和装についてのアドバイスを頂いたとのことです。
松原さんのブログでも写真で紹介されていましたが、楳若仔一郎さんの日舞は博多人形のような儚げなスタイルが天下逸品なうえ、いつも素敵な着物姿で着道楽ぶりもハンパないのです。
実は私は仔一郎先生が名取以前の修行中の時からの知り合い。なんか不思議なご縁を感じます。
さて、新曲「最北シネマ」がこのたび新カップリング「宗谷遥かに」を引っさげてのアンコール盤が発売になりました。
日本最北の地・稚内を舞台に描かれる恋物語を松原さんの透明感あふれる歌声が儚さを増して演出しております。
これから暑くなるこの季節にピッタリな1曲です!
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