新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~北山たけし『さすらいの街』 ※本人コメント動画

2023.3.15

北山たけしさんの新譜『さすらいの街』について、ご本人にお話を伺いました。

チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!

北山さんにはデビュー20周年記念曲『さすらいの街』の制作秘話をはじめ、プロの歌手になるという夢を父から託された幼少期のエピソードや、義父で師匠の北島三郎とのエピソードなどたっぷりと語ってもらいました。

ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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――新曲『さすらいの街』のPRをお願いします。

今作はデビューからたくさん作曲していただきました、弦哲也先生にお願いして、作詞は伊藤美和先生に手がけていただきました。今回はデビュー20周年ということで力強い人生の応援歌、もしくはスケール感の大きい楽曲を、というお話もありましたが、私ももう49歳です。まもなく50歳ということで、哀愁演歌を歌った方がいいんじゃないかという話になりました。

『さすらいの街』は男の哀愁たっぷりの楽曲となりました。北の街を舞台に、愛した、そして愛する女性を忘れられない、男の切ない気持ちを歌った曲になっています。

――カラオケのポイントを教えてください。

この歌のポイントは全部です。世界観にスッと入っていけるような、包み込んでくれるようなイントロから曲は始まります。実は弦先生から注意された一番大事なポイントが、最初の1行目です。その1行目をしっかりと歌っていただければと思います。「♪お前を探して さすらえば」と始まるんですけど、ここは3連符です。「♪お前を」の1行目をしっかりと歌っていただければ、この歌は完璧に歌えます。

そして最後の「♪もう一度 もう一度 逢いたい もう一度」は演歌ファンにはたまらないフレーズです。この繰り返し、そしてどこかメロディーが一度聴くと頭から離れません。サビは別にありますが、ここもサビの一部だと思います。サビから最後までぜひ楽しんでいただけたらと思います。

――レコーディング時の裏話を教えてください。

今回も弦先生に、レコーディングに携わっていただきました。『さすらいの街』という歌は僕にぴったりだったんでしょうか、弦先生に「たけしいいよ、最高だよ」とお褒めの言葉を頂いて、ノリに乗って歌いました。北島三郎師匠の歌を頂くと、レコーディングは2〜3時間、下手すると次の日、3日間かかることがありますが、今回は2、30分で終わり、しっかりと歌ったのは4回だけでした。

弦先生はデビューから見てくださって、私の一番良い声質を分かってくださっている先生なので、歌っていて心地良く、今回は最高のレコーディングをさせていただきました。

――師匠・北島三郎さんとのレコーディングはどのような感じでしょうか?

師匠は歌に厳しいんですよ。私もそれなりに師匠の歌を頂いて、レコーディングを頑張りますが、師匠は「もっといけるだろう。たけし、こぶしをもう一つ多く回せよ」と仰います。それをやるとさらに「回せたな、じゃあもう1つ、2つ、回してみようか」と、ギリギリまで歌わせます。

師匠とのレコーディングが終わった後は、この部分は苦労したけれど師匠に言われた通り、1回多くこぶしを回して良かったなぁというのはよくあります。弦先生と師匠とのレコーディングは違いますが、本当に素晴らしい先生方に曲を頂いて幸せです。

――ミュージックビデオの撮影秘話を教えてください。

今回は茨城に行って、朝早く5時ぐらいからスタンバイしました。撮影は外を歩くシーンや街を見つめるシーンがありましたが、朝から強風でした。朝からバッチリ髪のセットを決めていたのに、10分で髪型がぐちゃぐちゃになって大変でした(笑)。強風にあおられたPV撮影から始まりましたが、穏やかに風も収まってきて、ロケが終わりました。

今回は『さすらいの街』ということで、ロケーションには雪は降っていなかったのですが、映像ではなんでもできるんですよね(笑)。雪が降っていないところで撮影をして、後からCGで雪の中を歩いているように仕上げたシーンもあります。北の街が舞台なので、馬も登場します。北海道には馬もいますので、牧場にいる馬と触れ合っているシーンなど、見応えたっぷりのPVとなっています。ぜひ映像でも楽しんでいただきたいと思います。

――近年はナレーションや役者にも挑戦されていますね。

『寺西一浩ドラマ 人生いろいろ』でナレーションをさせていただきました。寺西監督から「北山くんは声の響きが良いので、ぜひナレーションをやってほしい」とオファーを頂きました。僕もいい気になって「もちろんやらせてください!」と言いましたが、苦労しました。僕は福岡出身で、イントネーションがどうしても語尾が下がったり上がったりとするので、アナウンサーの皆さんはプロだなと改めて感じました。

また、劇場版『人生いろいろ』で銀幕デビューして、ちょい役ですが俳優として出演させていただきました。今後はいろんなことにチャレンジしていきたいです。オファーがあれば、どんな役でもやってみたいという気持ちでいますので、何か役があればぜひオファーをお待ちしております。

――北山さんが好きな言葉は何ですか?

僕の大好きな言葉が「我慢」です。子供の頃からプロの歌手を目指していました。もともとは父がプロの歌手を目指し果たせなかった夢を託されて、4歳から演歌を歌ってきました。父親は昨年旅立ってしまいましたが、「勉強せんでよか、演歌だけ歌えればよかけん」と言っていました。僕は毎日、歌を歌っていました。子どもだったので時には友達と遊びたい、ゲームもしたい、勉強もしたい、でもそういうことを一切させてくれませんでした。

そんな時に母親が「たけし、我慢しなさい。今は辛いだろうけども、我慢をすればきっといいことがあるから。友達と遊んだり、スポーツや勉強をするのは、幸せをつかんだ後にいくらでもできるから、今は我慢して歌を歌いなさい」と聞いて育ってきました。僕は今でも我慢強いですし、我慢強いから師匠の下で、付き人を8年やってこられたのかなと感じます。これも母の言葉のおかげだと思っています。

――義父でもある師匠・北島三郎さんとのエピソードを教えてください。

8歳の頃に、北島先生の『風雪ながれ旅』という曲を、父から教わりました。それから私は北島先生の大ファンで、ずっと憧れていました。奇跡が起こって約29年前にそんな大好きな憧れの人の弟子になって、そして今ではその憧れの人の娘さんと結婚させていただきました(笑)。結婚して15年になりますが、いまだにお父さんとか、親父と呼んだことはありません。師弟というのは変わらないんだなと、変わらないからこそ師弟なのかなというのを感じます。個人的にはもっと距離感が近くなりたいですが、これからもこの距離感がいいのかなとも感じています。

普段は師匠のことを先生と呼んでいます。山本譲二さん、小金沢昇司さん、鳥羽一郎さん、細川たかしさんなど、師匠の歌仲間で大御所の皆さんは「親父」と呼ぶんです。ですから、私ももう少し頑張ってヒット曲を出してもっと認めていただいた時には、師匠のことを親父と呼べるようになるのが一つの夢です。

――弟弟子・大江裕さんとのユニット「北島兄弟」の活動はいかがですか?

北島兄弟としてコンサートで全国を回らせていただいています。私は師匠の「北」と、「山」は山本譲二先輩の「山」で北山という名前を頂きました。初めて北島という名前を頂いたのが、北島兄弟です。4年前にデビューして、今年は5年目という節目を迎えます。北島という名前を頂いたので、コンサートでは北島三郎師匠の名曲を順番に歌い合っています。師匠の歌ですから気合いも入りますし、兄弟でありながらライバルでもありますので、「今日は裕、気合い入ってるなぁ」と思えば、私も負けないように、師匠の歌をお互い真剣に歌い合っています。機会があれば、北島兄弟のコンサートをぜひ見に来ていただきたいと思います。

裕は最近、ダイエットに成功したんですよ!コロナ禍前までは140kgありましたが、コロナ禍になって自分で料理をするようになりました。体調面もいろいろ考えるようになったんでしょう。この3年ちょっとダイエットをして、今90kgあるかないかですね。40kg以上のダイエットに成功した大江裕ですが、本当に可愛いんです。本当に良い奴で、思いやりもあって明るくて、癒しキャラですが、しっかりと男気はあります。北島兄弟でコンサートの進行を2人で考えますが、時には意見がぶつかって兄弟喧嘩もします。それぐらい熱い時は熱い、そして癒してくれる時は癒してくれる、そんなメリハリのついた良い弟です。ぜひ裕のことも応援していただきたいと思います。

――今後、挑戦してみたいことはありますか?

デビューから太鼓を始めて、太鼓を叩いて19年になります。プロ並みとは言えませんが、それなりに練習をしているので、ステージでも披露させていただいています。竹をくり抜いて作った尺八の音色も大好きで、自分で吹いたりしています。篠笛やギター、津軽三味線も弾きます。実はピアノも2、3年前から弾いていて、弾き語りもやります。そして師匠の家ではリアカーを引いています……あ、あんまりウケませんでしたね(笑)。“リアカーを引く”はステージネタです。夜は布団をひいています。年に一回、風邪も引いています。以上です(笑)。

今年は20周年ということもあって、チャレンジしたいことがいっぱいあります。タップダンスもチャレンジしました。私はダンスがまったくできないので、テンポを取りながら歌うと、歌がおかしくなりますし、歌に集中するとリズムがおかしくなってしまいます。ダンスを人並みぐらいにうまくなりたいと思うので、機会があればチャレンジしていきたいと思っています。

――おと千代さんとこぶしまる、どちらが可愛いでしょうか?

おと千代ちゃんも可愛いですし、私の『かたくりの花』で作ったのが、こぶしまるです。難しいですね。皆さん、どちらが可愛いですか?タイプが違いますよね。おと千代ちゃんは目がクリクリして可愛いですし、こぶしまるは癒し顔というか、眠たそうな目をしてるんですよ(笑)。この目がこぶしまるの特徴じゃないかと思っています。ですから、どっちも大好きですね。決められません(笑)!

当時はゆるキャラブームに乗って、北山たけしを応援するゆるキャラを作ろうという話になって、最初はスタッフの皆さんと会議をしました。制作費は3、40万円ぐらいだと見込んでいましたが、予算をオーバーして、100何十万かかりました。実物は設計ミスか分かりませんが、とてもでかいんです。でかすぎて、普通の扉をくぐり抜けられないぐらいの大型なゆるキャラになってしまいました。ですから、どこにも連れて行けません。そんなところも可愛いなと思っています。

――最近ハマっていることを教えてください。

今ハマっていることは結構あります。ゴルフもハマっていて、細川たかし先輩によく連れて行っていただいています。あと半身浴は私のルーティンです。毎朝起きてお風呂に入って、2時間入りっぱなしではないですが、20分入って、10分休憩をして、15分入って、5分休んでと、その時の自分の体調によって無理をしないように5、6セットやります。だいたい体重を1.5kgから2kg落として出かけています。

あとハマっているのはお酒です。最近も一升瓶を抱いて寝ています(笑)。私はお酒を覚えたのが、40歳の時でした。師匠は、お酒をまったく飲みません。大酒飲みのように見えますが、まったく飲まないので、私もお酒を飲まなかったですが、今から9年前にハイボールに出会って、それからお酒が大好きになりました。今では夜おうちに帰った後、もしくは仕事でホテルに戻ってから、ウイスキーや氷、炭酸水で割ってお酒を作るのが、すごくハマっていてこだわっています。

最初はハイボールから始まりましたが、今では焼酎、ワイン、なんでも飲めるようになりました(笑)。

――今年でデビュー20周年を迎えました。今後の展望について教えてください。

皆さんにご支援いただいて、デビュー20周年を迎えました。北山たけしの20周年コンサートで全国を回ってまいります。ぜひお近くに来た時には見に来ていただきたいです。そして先ほども言いましたが、北島兄弟としてもデビュー5年目という節目を迎えています。北島兄弟でも全国を回ってまいりますので、ぜひ見に来ていただきたいと思います。

大きな節目の年ですから、いろんなことにチャレンジしていきたいと思います。ダンスもそうですが、オファーがあれば俳優でもなんでもやらせていただきたいと思います。どんなことにもチャレンジをしていく、そんな年にしていきたいと思っています。

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

北山たけしをデビューから支え、そして応援してくださるファンの皆さん、いつも本当にありがとうございます。皆さんのおかげで20年を迎えることができました。感謝をしております。コロナ禍ということで、ファンの皆さんとはなかなかお会いできず、触れ合うこともできない日々が続きました。

今年は日常の生活がいち早く戻ってくることを願い、そして皆さんともう少し距離感を縮められる、そんな年になるんじゃないかと思っています。私も全国隅々まで、去年より近く寄り添っていけるような年にしてまいりますので、ファンクラブの皆さん、そして応援してくださる皆さん、変わらずに北山たけしを、今後もよろしくお願いいたします。

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時などの詳細は⇒https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=22501

北山たけし『さすらいの街』

発売中

北山たけし『さすらいの街』

CD

品番:TECA-23016
価格:¥1,400(税抜価格 ¥1,273)

北山たけし『さすらいの街』(DVD付)

CD+DVD
品番:TECA-23017
価格:¥1,650(税抜価格 ¥1,500)

【収録曲】

1.さすらいの街(作詞:伊藤美和/作曲:弦 哲也/編曲:猪股義周)
2.春は来るだろう(作詞:伊藤美和/作曲:弦 哲也/編曲:猪股義周)
3.さすらいの街(オリジナル・カラオケ)
4.さすらいの街(メロ入り・カラオケ)
5.さすらいの街(女声用・カラオケ)
6.春は来るだろう(オリジナル・カラオケ)

※DVDには「さすらいの街」ミュージックビデオ収録

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