新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~木村竜蔵『風の祈り』※本人&木村徹二コメント動画

木村竜蔵
2025.8.15

木村竜蔵さんの『風の祈り』について、ご本人と弟の木村徹二さんにお話を伺いました。

チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!

現在、作詞家・作曲家として活躍する木村竜蔵さん。2012年に日本クラウンからミニアルバム『6本の弦の隙間から』でメジャーデビュー。今回は、同アルバムに収録されている代表曲『風の祈り』を深堀り! 当時の制作秘話や今後の夢などを、ポップスデュオ「竜徹日記」で共に活動する弟の木村徹二さんとたっぷりと語ってもらいました。木村兄弟のわちゃわちゃトークをお楽しみください!

ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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——『風の祈り』はどのような歌なのか教えてください。

竜蔵「目の前にいない人にも届けるのが歌い手や作り手の役割というふうに思いますから、シンプルに声を届けるということですね。声というのは振動なので、この振動が風になって必要な人のところに届けばいいなと。それはもはや祈りなんじゃないかという思いを込めました」

徹二「なるほどね。音が風に乗って自分の歌が祈りとしていろんな人に伝わればいいという思いを込めているんですね」

竜蔵「そうですね。最初は何をするかと言ったらイメージですから、何かチャレンジするときはまずそれを頭の中で想像する、それが最初です。祈りというのはそのスタートですので、それをやらないと届く人にも届かないということです」

——『風の祈り』に込めた思いを聞かせてください。

竜蔵「2012年は東日本大震災から少し経った時期だったので、そのことをテーマにして書きました。震災当時は歌手の方々が一斉に活動を自粛していました。活動を休止するのも分かりますが、僕はそれに違和感を感じて、こういう時だからこそやるべきなんじゃないかなという思いがありました。僕はできる範囲で活動していて、こういうことが起こった時に聴くべき歌、歌うべき歌がある方がいいんじゃないかなという思いで書いたのがこの歌でした」

徹二「なるほど。その当時は寝ずに曲作りしてピアノやギターを弾いて歌ってましたよね。2人とも実家に住んでいて隣の部屋だったので、毎日聞こえていました。完成品を聴いた時も、デモから聞いていましたので、消化しきれない思いや、それをやることで救われる人がいたらという思いをすごく感じました」

竜蔵「曲を作る時に徹二さんの意見を参考にしていましたね。まずは徹二さんに聞かせてから『どう思う?』と聞いて曲作りをしていました」

徹二「すごくその印象は残っていますね。自分の歌で救える人が少しでもいるならという思いで時間をかけていたというのが、今思い返してみてもすごい努力だなと思います」

——ミュージックビデオ撮影時の裏話を教えてください。

竜蔵「この『風の祈り』はですね……ちょっと本当に何もないっていうか、何もないですね。監督さんに任せていたので」

徹二「監督さんに完全任せ?」

竜蔵「完全にそうです。夜中に山に行きましょうって言われて、夜中に汗かきながら山に登りました」

徹二「じゃあ、その山から音がこだましていろんな人に届けばという思いで、ということでは?」

竜蔵「ないです。ない。別に関係ない」

徹二「じゃあ、山の高いところから歌うことで、下の町に住んでいる人たちに届けばという思いも?」

竜蔵「それはね、ないです。歌詞にも「♪吹き荒れる山瀬に身を乗せて」というのが出てくるんですけども」

徹二「ということは? 山から吹く風に乗って、自分の祈りが今目の前にない人たちにも届けばという思いで、山で歌ってるっていう思いも?」

竜蔵「ないです」

徹二「ないです(笑)」

竜蔵「本気で山登りをしたので、終盤に向けて僕は汗だくになっています。メイクさんもいなかったので、汗をかきながら、最後は早朝の山頂からの景色になりました」

——竜蔵さんは最近、断食を始めたそうですね!

徹二「いろんなところで『竜蔵さん太ったね』とすごく言われるんですけども、それを気にしているのか、プチ断食を始めたというのはなぜなんですか?」

竜蔵「体型は関係なくて、集中力に関わるからです。ご飯を食べちゃうと、今は竜徹日記としての活動もやっていますけども、徹二さんは演歌歌手で、私は作家というのが活動の比重としては多いですよね。そうすると、家で作業することが多いわけですよ。家で作業していて、お腹が空いた時に食べちゃうと集中できないんですよね」

徹二「寝ちゃう?」

竜蔵「寝ちゃうし、YouTubeを観ちゃう」

徹二「寝ちゃうし、YouTubeを観ちゃう。やらなきゃいけない曲作りあるのに」

竜蔵「そう、だからやめてます」

徹二「食べちゃうと集中できないし曲も出てこないと」

竜蔵「もう出てこない!」

徹二「出てこない!って言わない方がいいですよ(笑)。仕事無くなるぞ。もう出てこない!ってなんだよ(笑)」

竜蔵「出てくるんだけど、より良いものにするにはもう少し集中力を高めたいというタイミングがあるわけです。でも食べないとエネルギーも出ないし体調も崩すので、1日食べないとかそれぐらいのプチ断食をしています」

徹二「じゃあ、集中したい日を決めて、その前日の夜ぐらいからちょっと食事を抜いてってことですか?」

竜蔵「1日食事を抜いて、次の日バカ食いする」

徹二「なるほどね。じゃあ健康には全然良くないんだ(笑)。本当難しいと思います。俺は歌いに行くので、行っちゃえばやるしかない。ステージに時間になったら立つしかないです。でも竜蔵さんの場合はいつ曲作りしてもいいですよね」

竜蔵「そうなんですよ」

徹二「今でも1時間後でも10時間後でもいいわけですよね、期限さえ守れば。それは自分との戦いですし、難しいですよね。だからこそ集中力を持って意志を持ってやらないといけないから、プチ断食ということですね」

竜蔵「なかなか難しいんですよね」

——竜蔵さんの今後の夢について教えてください。

徹二「曲作りの依頼がすごいらしく、聞いたところによると、10曲近くかかえているそうですね。すごいと思いますよ。いろんな歌手さんから僕も言われるんです。『竜蔵さんに曲を書いてほしいんだよね』って。それだけ注目が集まっていますけど、今後どういうふうに木村竜蔵をもっていきたいのかというのが気になるところです。今後の展望や夢みたいなものがあるんですか?」

竜蔵「やっぱり徹二さんに活躍してもらいたいというのが一番ですよ。演歌歌手として木村徹二が僕の作った作品でグラミー賞を取るというのが一番」

徹二「ちょっと…(笑)、笑っちゃいけないな。グラミー賞、徹二グラミーね」

竜蔵「アカデミー賞でもいいけど」

徹二「アカデミー賞はちょっとむずいね。うん」

竜蔵「それか、沢村賞(注:日本プロ野球で最も活躍した完投型先発投手を対象として贈られる特別賞の一つ)」

徹二「沢村賞は多分一生無理だね(笑)。ピッチャーになってからだったらいけるかもしれないけど、ピッチャーになるまでが長いからね。今後、作家として売れていくためにも、まずは木村徹二でドンと跳ねないといけない、私の活躍を祈ってくれているということですね」

竜蔵「そういうことです」

徹二「僕は東京にあまりいないですけど、いろんなところを旅しています。その思いというのが僕に風に乗ってね、その祈りが伝わっていますよ。『風の祈り』だけにね」

竜蔵「上手いこと言わんでええで」

——竜蔵さんが作詞作曲を手がけた『二代目』で、徹二さんが輝く!日本レコード大賞で新人賞を受賞しましたね。

徹二「ありがたいことに、竜蔵さんの作品で受賞しました。『二代目』が何よりもインパクトがあって、いろんな方から応援してくれる人が増えるきっかけになりましたね。親父からは『自分でそういうのを言うな』と言われていますけども、輝く!日本レコード大賞さまで新人賞を頂いたわけですよ。僕が受賞したときはどういう気持ちでしたか?」

竜蔵「いや、もう本当にね、天にも昇る気持ちでした」

徹二「(笑)」

竜蔵「なんでやねん。天にも昇る気持ちだろ!」

徹二「何でちょっとかっこよく言ったの?(笑)」

竜蔵「天にも昇る気持ちでしたね」

徹二「竜のごとく?」

竜蔵「いやいや、天にも昇る気持ちでした」

徹二「いや、いいだろ。竜蔵にかかってんだから。竜のごとくでいいだろ、別に」

竜蔵「シンプルにうれしかったです。この木村徹二プロジェクトを始める前から、2人での話になりますけど、目指していたところではありましたね。声高に賞を取りたいと言っていたわけじゃないけども、なんとなく意識はしていました。僕たちが相談しながら作った、歌手としての立ち位置や楽曲もそうですけど、僕たちがイメージしていた以上に評価していただいたというのはうれしいです。天にも昇る思いでしたね」

徹二「超面白いな、それ。“天にも昇る思い”ってあまり聞かないんでね。本で読むやつだから」

竜蔵「活字でしか見ないね」

徹二「天にも昇る思いで、ありがたかったですね」

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=25196

木村竜蔵 1stミニアルバム『6本の弦の隙間から』

木村竜蔵「6本の弦の隙間から」CRCP40328

発売中

品番:CRCP-40328
価格:¥1,676(税込)

【収録曲】

1.風の祈り
2.四季
3.雨薫ル
4.入道雲
5.セレナーデ

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