「僕の代表曲のような作品が完成しました!」 演歌第7世代の顔・辰巳ゆうとが2022年、新曲『雪月花』で勝負

2022.1.5

2022年にデビュー5周年を迎える辰巳ゆうとの新曲『雪月花』が堂々完成した。
3タイプでリリースされるシングルのカップリングには、それぞれ伝説の青年剣士・沖田総司の生涯を描写した長編歌謡浪曲、知る人ぞ知る昭和演歌の名曲カバー、そして大人なポップスと歌の幅をますます広げる3曲を収録。
1月からはCSチャンネル銀河で歌謡バラエティ番組「ゆうと王子の大冒険」の新エピソードもスタート。
演歌第7世代としてさらなる飛躍が期待される2022年の抱負を聞いた。


──新曲『雪月花』は壮大なメロディに重みと迫力ある歌唱。これぞ本格演歌! というものを堪能しました。

「5周年記念シングルということで、これまでにないスケールの大きな楽曲をいただきました。歌詞の1行1行がまさに一球入魂と言いますか、1回の歌唱に使う体力がハンパないんですよ。でも、力が入ってしまうのはおそらく23歳という僕の年齢だからかもしれなくて、10年後、20年後にはまた違う深みを持って歌えるのではないかとも思っています。だからこそずっと大切に歌い続けたいし、みなさんにはぜひこの曲とともに成長を見守っていただきたい、そんな僕の代表曲のような作品が完成したと自負しています」

──歌詞のモチーフである沖田総司にはどんな印象がありますか?

「もともと歴史、中でも幕末が大好きで、地元・大阪にいる頃から鳥羽伏見の戦跡や池田屋の跡地など、新撰組ゆかりの場所をよく訪れていました。沖田の生涯は25年と短かったけれど、新撰組の最若手でありながら、今の僕と同い年の頃に京都で大活躍をしている。そう思うと僕もこの演歌の世界でもっと頑張らなければいけないと、『雪月花』をいただいて改めて身が引き締まりました」

──シングルAタイプのカップリングには長編歌謡浪曲『沖田総司』を収録。辰巳さんのセリフもたっぷりの10分を超える大作です。

「長編歌謡浪曲の世界観が本当に大好きなので、オリジナル作品をいただけたことが夢のようです。これまでも三波春夫先生の『元禄桜吹雪 決斗高田の馬場』などいくつかの昭和の長編歌謡浪曲に挑戦してきましたが、令和の長編歌謡浪曲と言えば『沖田総司』! そう思っていただけるように、これまで長編歌謡浪曲を聴いたことがない方にも、その魅力をお届けしていきたいです」

──辰巳さんにはぜひ、新撰組の隊服をまとって披露していただきたいです。

「浅黄色のだんだら羽織、ぜひ着てみたいですね! 今年8月のコンサートでは殺陣にも挑戦しましたし、ビジュアルや芝居も含めて『沖田総司』の世界を楽しんでいただけるステージにもチャレンジしたいです」

──Bタイプには酒場演歌の『人生横丁』、Cタイプには大人なポップスの『さよなら櫻』とバラエティに富んだラインナップです。

「『人生横丁』の主人公は大阪のオッチャン。それこそ酒焼けしたような歌声が似合う楽曲なのかもしれません。だからこそ『20代の辰巳ゆうとが歌うからいいんだよね』と言っていただける歌唱を追求していきたいし、演歌歌手として一生歌っていける曲だとも思います。一方で『さよなら櫻』も大人の歌だけど、こちらはダンディ。しかも今まで歌ったことのないポップスですが、これからの演歌歌手は演歌だけ歌っていればいいわけじゃない。演歌歌手だからこそ出せる味わいを、ほかのジャンルでも表現していくことが、ひいては演歌の魅力を伝えることになると思っています。そういう意味では幅広い楽曲に挑戦してきたこの5年間の集大成、そして次の周年に向けて走り出す今にふさわしいシングルになりました」

──2022年1月には『ゆうと王子の大冒険』の新エピソードが始まります。前作ではボルダリングや消防士、パティシエ、バーテンダーなどさまざまな挑戦をしましたが、中でも印象に残っているのは?

「やはり初回の乗馬は忘れられないですね。今でも馬を見かけると『マリヤちゃん(番組に登場した馬)は元気かな』とふと思い出してしまいます。一番苦戦したのは茶道で、和のおもてなし文化の奥深さに自分の経験値が追いつかず……一人前の王子にはまだまだ程遠いなと実感しました(苦笑)」

──新エピソードではどんな挑戦をされるのでしょうか?

「マンガや和太鼓、ミュージカル、アニメ声優などなどに挑戦することが決まっているのですが、指導してくださる顔ぶれがとても豪華と言いますか、著名な方々にお越しいただいて、ますますパワーアップした番組になっています。再スタート1本目となる『マンガ家から発想力を学ぼう!』の回では、描くたびに周りをザワつかせる僕の絵心が炸裂しているんじゃないかと(笑)。そこもぜひお楽しみください」

次ページでは辰巳ゆうとが「演歌第7世代」としての思いを語る

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