第63回レコード大賞新人賞受賞! 勢いが止まらない望月琉叶の2022年の目標は、「演歌で世界征服がしたい!」

2022.2.23

グラビアもできる演歌歌手として話題を集めてきた望月琉叶。昨年暮れに発表された第63回レコード大賞では新人賞を受賞した。その勢いに乗ってリリースした3枚目のシングル『ピンクのダイヤモンド』は、これまでの演歌路線から大転換を図ったロックテイストの歌謡曲。“妖艶な大人の愛の世界”に挑む望月に、新曲にかける思いや、歌手としての夢を語ってもらった。

 

――まずは、レコード大賞新人賞受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。皆さんのおかげで受賞できました。(12月)30日の新国立劇場のステージに立ったときは、「ありえないことが起こった、夢みたいという気持ちで一杯でした。同時に緊張感が襲ってきて、とにかく汗がとまらなかったことを覚えています。汗が全面的に隠れる着物でよかったです(笑)。

 

――毎年400組前後がデビューする(日本レコード協会調べ)歌謡界で、今回、新人賞に選ばれたのはたったの4組です。すごいことを達成しましたね。

ひとつの目標は達成できたので、すごく嬉しいのですが、責任も重大だと感じています。私はコロナ禍の2020年にデビューしたので、思うようにキャンペーン活動もできなくて、(自らも所属する)民族ハッピー組のメンバーに配信を通して曲を広める活動を手伝ってもらったお蔭、そしてずっと応援してくださっているファンの方々やスタッフの皆さんが支えてくださったお蔭で受賞できたと思っていますので、これからは皆さんに恥ずかしくない活動をしていかなくてはと思っています」

 

――新人賞の勢いを駆って、2月23日には3枚目のシングルをリリースしました。今回はロック歌謡と大きく路線を変えましたね。

180度変わったと言ってもいいほど変わりましたね(笑)。でもこれまでの演歌路線とのギャップを新鮮に思っていただけるのではないかと思っています。歌っていても演歌とはまた違った気持ちよさがあります。

――歌の世界観も、これまでの曲とはがらりと変わって、主人公はなかなか強気でしたたかな女性のように思いますが、望月さんはどんなイメージで歌っていますか。

一通りの恋愛を経験した女性が、また新たな恋を見つけて、男性に向かって真っすぐ突き進んでいる――そんなイメージです。男を手玉に取って手のひらでコロコロ転がすような人生を送ってきた女性が、ターゲットの男性を仕留めるために狙いを定めているような、ちょっと強めな女性を思い描いています。歌詞の最後は「惚れてもらいます あなたには」ですから。

 

――「行きずりみたいな 恋の予感」という歌詞もあります。

その日に会ったばかりの男性に一目ぼれしたという解釈もあっていいと思います。言い方は悪いかもしれませんが、主人公の女性は、かなりプレイガールなのかもしれません。「2丁目のキス」なんて歌詞もありますから。

 

――それにしても『ピンクのダイヤモンド』は、作詞・売野雅勇先生、作曲・浜圭介先生とビッグネームが揃いました。なにかアドバイスなどはいただいたのでしょうか。

売野先生は特に「切なし ヤらしい」「女々しし ヤらしい」の部分にこだわられたようです。最初は別の言葉だったのですが、レコーディングのときに急きょ、この言葉に変わりました。ちょっと古風な言葉遣いが逆におしゃれだなと思っています。浜先生にはサビの後にくる「惚れてもらいます あなたには」の部分の歌い方を指導していただきました。サビはけっこう高音で張って歌って、その後に「惚れて~」と低いキーで抑えて歌うのが難しくて、何度も録り直しました。カラオケで歌うときも、皆さんこの部分はピッチ(音程)をはずしやすく、難しいと思います。

 

――カップリングの『家族写真』は、ストリングスが印象的な往年のアイドル歌謡を彷彿させる切ない曲です。

昔、お付き合いしていた人が結婚して家族が写ったポストカードが送られてくる。哀愁漂う曲です。カードが届くのが雨の午後という設定も切なさを強調しています。私自身は男性とお付き合いしたことがないので、元カレからの家族写真を見たときどんな気持ちになるかわかりませんが、ファンの方から振られてしまった昔の彼女が、あるとき、大きなお腹で男性と一緒に歩いているのを見て、すごく悲しかったという話を聞いたことがあって、そういうことを思いながら、想像して歌いました。

 

――『ピンクのダイヤモンド』もですが、望月さんは頭の中で想像力をマックスにして歌っているんですね。

昔、漫画家になりたくてストーリーを作って絵に描いたりするのはよくしていたので、想像するのは大の得意です。もちろん『ピンクのダイヤモンド』も目いっぱい想像力を膨らませて歌っていますし、自分が体験していないことでも感情をこめて歌うことはできます。最近は絵に描くことまではしていませんが、毎回、新しい曲が出来上がってくると頭の中に映像を浮かべています。

 

――絵といえば望月さんのイラストでCDジャケットになったものもありましたね。

イラストを描くのは好きで、今もファンの方からの注文を受けて描いています。例えば(スマホを見せて)、この方はロック好きなのでロックテイストなもの、この方はロマンチストなのでロマンチックな絵にしたりとか、いろいろ考えて描いています。「うたびと」さんオリジナルのイラストですか、描けますよ。(以下参照)

 

タイトル「面影未練橋」

私のセカンドシングルである『面影・未練橋』。この曲は、第63回 輝く!日本レコード大賞のステージで歌わせていただいた大切な一曲です。この絵は、私の中で思い描いている「面影・未練橋」をそのまま表現したものになります。ちなみにこの女性は、私です。

 

――以前、お休みがとれたらお墓参りにいきたいと取材で答えていましたね。お正月はゆっくりお墓参りできましたか。

それが大晦日は、目黒のライブハウスで民族ハッピー組のメンバーの生誕祭(誕生会)をやって、そのままカウントダウンライブに突入、元旦は早朝6時くらいに目の下に隈を作りながら(笑)初詣に行って、午後からまたライブ。2日はファンの皆さんにお雑煮をふるまう、お雑煮会。3日は事務所のある代田橋から東京駅まで、これもファンと一緒に歩くイベントと、感染対策を厳重にしながら三が日はずっとイベントしていました。なので、お墓参りには12月12、13日に行ってきました。五体満足で生まれてきたことに感謝の気持ちを込めてご先祖様をお参りする時間は、私にとって大事なことですから。

 

――お休みの日は、お墓参りの他にはどんなことをして過ごすことが多いですか。

あまりお休みもとれないので、1年に1回くらいですが、身代わり不動尊に行きます。主に健康祈願に。「ここまで健康でこれて、ありがとうございます」という気持ちでお参りして、帰りにお札を買って、お休みはそれで終わりです(笑)。

 

――さて新人賞も受賞しました。2022年はどんなことを目標にしていきますか。

紅白出場は変わらない目標ですが、同時に思っているのは「演歌で世界征服」です!具体的には例えば熱帯雨林のジャングルでも、寒い北極や南極でも、どんな環境でも歌で人を喜ばすことができる歌手になること。世界中からオファーがくるような存在になりたいです。残念ながらコロナで行けないのですが、今、インドネシアからライブの依頼が来ています。東南アジアで土台を築いて、そこから欧米にも活動の場を広げていくのが目標です。

 

――そういえば民族ハッピー組で歌った『チョメリズム』の演歌バージョンのミュージックビデオが65万回も再生されていて、特にインドで人気だとか。

そうなんです。65万回の大半がインド。画像の派手さや色遣いがインド映画と共通するものがあるのかも。あと、私、インドの方に顔の系統が近いようで、海外に行くと「Are You  Indian?」って言われますし、だから親近感を感じていただいているのかもしれません。なので、コロナ禍が収束したら一刻も早くインドに行ってライブしなきゃっていう使命感に駆られています。

――ニューデリー公演、期待しています(笑)。日本では、こんな場所に行って歌いたいという希望はありますか。

私、大学の卒論のテーマが「無縁墓」だったんです。今日本では地方がどんどん過疎化していて、墓参りをする人が減って森の中に捨てられているお墓がたくさんあります。それくらい過疎化は深刻な問題なので、少しでも盛り上げるために地方に行って歌いたいです。

 

――社会問題にも興味があるんですね。

大学が社会学部だったこともあって、興味はあります。今、調布FMで『ハッピー組のハッピーのおすそ分け』という番組を持たせていただいているのですが、その中で社会問題に触れたり、さまざまなことの歴史を紐解いていったり、リスナーのお悩みを心理学的な方面から解決したりするようなコーナーをやっています。いつかテレビで、社会問題を取り上げながら、その問題の原因を過去にまでさかのぼって理解して視聴者にお届けするような番組を持ちたいですね。で、その番組の最後に私が気持ちよく歌うという(笑)。

 

近い将来、「グラビア」「アイドル」「演歌歌手」に加えてもう一つ、望月琉叶に「歌う社会学者」の肩書が増えそうだ。

望月琉叶『ピンクのダイヤモンド』

これまでの演歌寄りの路線から、よりポップス色の強い歌謡曲路線へ……デビュー3年目を迎える望月琉叶が、大人で妖艶な歌詞世界をロック調のアレンジでパワフルに歌い上げる!

発売中
品番:COCA-17963
価格:税込¥1,350

【収録曲】

1.ピンクのダイヤモンド
2.家族写真
3.ピンクのダイヤモンド(オリジナル・カラオケ)
4.家族写真(オリジナル・カラオケ)
5.ピンクのダイヤモンド(半音下げカラオケ)
6.家族写真(半音下げカラオケ)
7.ピンクのダイヤモンド(2コーラスカラオケ)
8.家族写真(2コーラスカラオケ)

 

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