島津亜矢 71曲目のニューシングルを発売「『歌怪獣』は最高の誉め言葉。怪獣と言われることに抵抗はまったくありません!」

2022.3.16

J-POPから洋楽までを網羅したカバーアルバム『SINGER』シリーズや、俳優で芸人、ミュージシャンでもあるマキタスポーツとの異色のコラボレーションも話題の島津亜矢。自身の71曲目となるニューシングルとカップリング曲への想いを聞いた。


――新曲『花として 人として』は、久しぶりにたかたかし先生の作詞ですね。最初に歌詞を目にした印象はいかがでした?

たか先生からシングルで歌をいただくのは2000年の『相生』以来です。歌詞を読んで、まず「“大きな詞”だなあ」と思いました。

――おっしゃるとおり「地球(ほし)、緑、花、未来」と大きな愛を歌っていますね。

先生は男女の恋の歌から大きな愛の歌まで幅広くお書きになっていますが、今回の曲は今の時代にぴったりな、今の時代だからこそ人の心に響く力のある詞だと思いました。作曲は杉本眞人先生で、杉本先生がお作りになるのはパンチのある歌が多いんですが、今回は壮大なイメージの曲をつけてくださいました。詞も曲もシンプルで身体にスーッと入ってくる感じがして、歌っていて本当に心地いいです。気持ちよく心を乗せられる歌だと思います。

――ファンはこの曲をカラオケで歌いたいと思いますが、どんなことに気をつけるといいでしょう?

私はいつも思うんですが、人によって歌詞の解釈が違うし、そこに重ねる人生の想いもそれぞれなので、ご自分の解釈で、心のままに楽しんで歌っていただくのが一番ではないでしょうか。ゆっくりしたテンポの曲なので、しっかりと気持ちを込めて歌っていただければ、きっと聴く人の心に届くのではないかと思います。

――普遍的な言葉が多いので、歌う人がそれぞれに自分の想いをのせられそうです。10年後、20年後に歌っても古くならない、ずっと残る曲ですよね。

そういっていただけるとうれしいです。テレビ番組などで大先輩の歌を歌わせていただくと、昔の曲でも古さを感じないんです。この曲もそんな1曲になって、時代が変わってもずっと歌い継がれていってほしいですね。

――カップリング『錦秋譜』はガラリと変わって母と娘の歌です。こちらはどんな経緯で誕生したのでしょうか。

昨年の7月にリリースした『夏つばき』のカップリング曲『白木蓮』がファンの方にすごく人気があって、「生で聴いてみたい」という声を多くいただきました。そのこともあり、今回も同じフォーク調の流れで杉本先生に書いていただいたとスタッフさんから聞いています。作詞の森坂先生は、2017年に『いのちのバトン』を書いていただいてからのご縁です。

――母と娘というと、厳しいことでファンの間で有名な、島津さんのお母様を思い出します。お母様を思い浮かべながら歌われたりするのですか?

あはは(笑)。私、母の歌だから、父の歌だからといって、自分の親を思い浮かべることはないんです(笑)。どの歌もその時々で思い浮かぶ景色や人が違うんですよね。でも、歌詞の中に「愛ゆえにわが子に手をあげると、親の手のひらも痛い」という意味のくだりがあって、すごく自分に刺さりました。母が厳しい人なので、私も子どもの頃、本当によく叱られました。やっぱり親って、子どもを叱ったその心が痛いんだなって、自分自身が年を重ねるとわかってきますね。母も心の中は相当痛かったと思います。

――この曲をカラオケで歌うには?

この曲は、お母さんの愛を知らずに育った娘さんが母になって、本当はお母さんにいろいろ教わりながら子育てをしたいけど……と、亡くなったお母さんに思いを馳せるという内容です。もちろん子育てをした方は、そこにご自分の気持ちが重なると思いますが、私みたいに子育てをしたことがなくても、ひとつ一つの言葉がすごく心にしみるんです。それぞれの方がご自分の体験をかみしめながら、言葉を大切に歌っていただきたいですね。

――先生たちが書かれた曲を、島津さんが語り部のようにみなさんに伝えていくんですね。

だから歌い手は本当に責任重大です。こんなご時世でなければ全国を回って、皆さんに先生方の思いをお届けして、少しでも多くの方に歌っていただけるようにするのが私たちの役目なんです。前作の『夏つばき/白木蓮』はなかなかキャンペーンにうかがえなくて、コンサートも延期や中止ばかりでした。去年の後半くらいからやっとコンサートを再開できるようになりました。

――やっぱり観客の前で歌うのが一番ですよね。

はい! 生のステージはやっぱりいいです。もちろんテレビのお仕事も楽しいですが、歌手にとって生のステージは、生きていることを実感できる場所です。コロナ禍でいろいろな思いを抱いて、久しぶりにステージに立ったときは本当にそう感じました。しかもこんな状況の中で、お客様も相当な想いを胸に足を運んでいただいていると思います。本当に、お客様にはいくら感謝してもしきれません。

――最近はマキタスポーツさんとのコラボで、また違った顔の“歌怪獣・島津亜矢”を拝見しています。

あはは(笑)。マキタさんのおかげで今まで知らなかった世界を体験させていただいています。よく「怪獣」と言われることに抵抗がないかと聞かれますが、まったくありません! 最高の誉め言葉をいただいたと思っています。ちょくちょくご一緒する機会もいただいて、すごく楽しんでいます。

――最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

新しい歌を先生方から受け取るたびに、自分の子どもを授かったような思いです。感染状況がゆるやかになって、一日も早く以前のように全国をキャンペーンで回れるといいなと思っています。『花として 人として』は本当に大きな愛を歌った曲で、いろいろな方の心に寄り添ってくれる歌だと思います。絶対に気持ちよく歌っていただけると思いますので、ぜひお聴きになって、歌っていただけるとうれしいです。

島津亜矢『花として 人として』

2022年3月16日(水)発売

品番:TECA-22018
価格:¥1,350

【収録曲】

1.花として 人として(作詞:たかたかし/作曲:杉本眞人/編曲:川村栄二)
2.錦秋譜(作詞:たかたかし/作曲:杉本眞人/編曲:川村栄二)
3.花として 人として(オリジナル・カラオケ)
4.花として 人として(メロ入りカラオケ)
5.錦秋譜(オリジナル・カラオケ)

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