レコード大賞 最優秀新人賞 田中あいみの『大阪ロンリネス』が絶好調! 「ロングネイルはトレードマーク。今の田中あいみの人生には絶対に必要なもの!」

2023.2.17

2022年末の「第64回輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞した田中あいみ。ソウルフルな歌声とスケール感あふれる佇まいで演歌・歌謡界に新風を巻き起こしている期待の超大型新人だ。普段は京都在住の現役女子大生。昨年8月にリリースした2ndシングル『大阪ロンリネス』はビートを効かせたメロディに関西言葉を載せて、彼女の世界観をより一層際立たせている。師匠・細川たかしや同世代歌手との交流、レコ大のステージでもド肝を抜いた超ロングネイルへのこだわり、3月に卒業を控えた大学生活など、“演歌界のギャル”の素顔を深掘りする。


──まずは「レコード大賞」最優秀新人賞おめでとうございます。デビュー時から宣言していた目標を有言実行されましたね。

ありがとうございます。どんな大きな目標も言うだけやったらタダですし、言うて、言うて、言いまくっていたら、周りが叶える道を開いてくださるもので。ホンマにスタッフのみなさん、ファンのみなさんのおかげやと思っています。

──2ndシングル『大阪ロンリネス』はパンチの効いたダイナミック歌謡。ビシッとキマッた指差しポーズも含めて、田中さんのキャラクターにぴったりです。

ファンのみなさんからも一度聞いたら忘れられないし、一緒に歌えて楽しいとおっしゃっていただいています。苦手なダンスにも挑戦しました。運動神経、めっちゃ悪いので不安もあったんですけど、指差しポーズのおかげでうまいことリズムに乗れています。カラオケでもぜひノリノリで、指差しポーズで楽しんでいただきたいですね。

──歌詞にはリアルな関西言葉が散りばめられていますが、やはり歌いやすかったですか?

やっぱり気持ちが乗りやすかったですし、『好きやねん』の4回繰り返しとかもスッと入ってきましたね。2番の『酔って潰れて』というパートも、関西のイントネーションに寄せて『酔うて潰れて』と歌っています。カップリングにはデビュー曲に続いて(安田)一葉さんの『涙のリバー』のカバーを収録しました。過去に関西言葉の名曲はたくさんありますが、『涙のリバー』とともに『大阪ロンリネス』も、関西はもちろん全国のみなさんに愛していただけたらうれしいですね。

──歌声はもちろん、普段の声もハスキーで深みがありますね。

昔はめっちゃコンプレックスやったんです。けど、この声が生きる歌があるんやって知ってから、受け入れられるようになりました。師匠(細川たかし)もこの声をいかに生かせるかを考えて導いてくださいます。昨年リリースしたアルバムに収録した『石狩挽歌』のカバーも、『あいみにはこういう歌が似合うと思う』と提案してくださいました。

──細川たかしさんとはどんな師匠・弟子の関係性ですか?

リスペクトはもちろんありますが、あんまり硬くなりたくないんですよね。それこそ年齢も50歳くらい違いますし、孫みたいな感覚で甘えるときは甘えさせてもらっています(笑)。また師匠も『弟子はこうせなあかん』みたいに押し付けることはないですし、3人の弟子、それぞれのカラーを潰さないことを何より大切に考えてくださるので、私みたいなキャラも受け入れていただけるのかなと思います。

──兄弟子の彩青は田中さんより2歳年下ですね。

年下ですけど、兄さんはホンマに面倒見がいいんです。私のスケジュールがハードそうやなと察したときには、必ず『体壊さないようにね』とLINEをくれますし、私が京都在住なので、誕生日にはLINEギフトを使ってスチーマー(蒸気で肌や髪に潤いを与える美容機器)を贈ってくれました。その細やかさたるや、デキる男やな~と思いましたね。

──デビューから1年が過ぎ、同世代の演歌・歌謡歌手のみなさんとの交流も増えましたか?

同世代とは言っても先輩がほとんどですし、いつも可愛がっていただいていますね。真田ナオキさんにはいつも『ヤバいギャルが演歌界に来た』みたいな感じでイジられています(笑)。五木ひろしさんに初めてお会いしたときに、五木さんが私のネイルを見て『それ、自爪?』とおっしゃったんですね。なので『自爪で~す』と答えたら、そこに一緒にいた真田さんがめっちゃ焦ったらしく。『五木さんにその口調はヤバいだろう!』と。

──田中さんのキャラが垣間見えるエピソードですが、演歌・歌謡界は上下関係を重んじるイメージがありますよね。五木さんはどんなリアクションを?

びっくりしつつ、笑ってくださっていました。けれど、真田さんにはずっとこの件を言われ続けています(笑)

──たしかにその超ロングネイルはレコ大の受賞シーンでも目を引きました。施術にもかなり時間がかかりそうですね。

いつも4時間半くらいかけています。レコ大のときはネイルサロンが一丸となって、ギラッギラに気合を入れてくださいました。でもネットニュースでは、プチ炎上していましたね。そのネイルで涙は拭けんだろうって。そんなの、わかってんねん(笑)!

──SNSでもたびたびネイルを発信。すっかり田中さんのトレードマークになっていますが、維持するご苦労もあるのでは?

全然、慣れました。茶道のお稽古もこの爪でやっています。先生も京都の方なので最初は『きれいなお爪さんやねえ』と遠回しにチクリと言われましたが(笑)、お許しもいただけて。器を傷つけないように気を付けながらやっています。

──3月には大学を卒業予定。歌手との二足のワラジ生活も終わりに近づきましたが、大学ではどんな日々でしたか?

大学2年からコロナ禍になり、授業もオンラインになって。それと同時期にデビューの準備も始まったので、東京での番組収録の合間に授業に出席することもありました。対面授業が再開してからは出席のために京都に帰ることもあって、スケジュール調整が一番大変でしたね。(大学在学中から歌手活動をされていた)辰巳ゆうとさんや二見颯一さんにも、よく『どうやって両立してました?』って相談させてもらいました。たいてい『先生にゴマすっとけば大丈夫』みたいな答えでしたけど(笑)

──忙しい中でも大学生活の思い出はできましたか?

そうですね。友だちもできましたし、あと大学側も歌手活動を応援してくださって。今も大学の至る所に『大阪ロンリネス』のポスターが貼ってあります。食堂にいると『あの子やで』『おるおる』みたいにザワザワすることもあって、すっぴんの日は焦りますね(笑)

──卒業後はいよいよ歌手1本となります。目標として掲げている「スーパースター」とはどんなイメージですか?

世界が注目するような場に日本代表として立つにふさわしい、それが私の中のスーパースターのイメージです。それこそ東京オリンピックの開会式でMISIAさんが国歌斉唱を務められて、誰もが納得したと思います。次に日本でオリンピックが開催されるときには、私もそんな存在になっていたいというのが歌手人生の目標ですね。

──レコ大最優秀新人賞を有言実行した田中さんなら実現してしまうかも。では最後に『大阪ロンリネス』を聞くみなさんにメッセージをお願いします。

夢を追う“あんた”をひたすら待ち続ける、いじらしくもカッコいい浪花の女性の歌です。通天閣や道頓堀など大阪の風景が歌詞にもPVにもたくさん登場しますが、そろそろ旅行もしやすくなりましたし、本場で聞いていただけたらうれしいですね。私もデビューのときはあまり関西でキャンペーンができなかったので、この曲をきっかけに、関西のみなさんにも生でお届けする場をたくさん作りたいです。

田中あいみ『大阪ロンリネス』

発売中
品番:CRCN-8497
価格:¥1,350(税込)
【収録曲】
01. 大阪ロンリネス
02. 涙のリバー
03. 大阪ロンリネス [オリジナル・カラオケ]
04. 涙のリバー [オリジナル・カラオケ]
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