田中あいみが3rdシングル『愛の懺悔じゃないけれど』をリリース 「一人暮らしを始め、超ロングネイルでなんとか野菜を切っています!」

2023.5.31

昨年末、日本レコード大賞最優秀新人賞に輝いた歌手・田中あいみが5月31日に3rdシングル『愛の懺悔じゃないけれど』をリリース。薄情な男を愛してしまったことへの懺悔と未練をキレの良いロッカバラードに乗せて歌う。プライベートでは今春大学を卒業し、生まれ育った京都から上京。トレードマークの超ロングネイルで、初めての一人暮らしに奮闘中だ。6月からは師匠・細川たかし率いる「細川一門ビッグコンサート」の全国ツアーがスタート。明るくパワフルなギャルマインドで演歌・歌謡曲シーンに新風を巻き起こしている彼女の近況を聞いた。


──新曲『愛の懺悔じゃないけれど』は、持ち前のハスキーボイスを存分に生かしたバラードナンバー。初めて聞いた時の感想はいかがでしたか?

最初に聞かせていただいたのが、作曲の杉本眞人先生によるギター1本の弾き語り。歌い出しのサビからめちゃカッコよくて鳥肌が立ちましたね。『え、すぎもとまさとさんのシングルじゃないですか?』ってくらい世界観が完成されていて、一瞬で楽曲に心を掴まれました。この曲の魅力を伝えられるかどうかは、田中あいみの歌声にかかってる……と考えたら、レコーディングはめちゃくちゃ苦戦しました。

──カラオケの難易度も高そうでしょうか?

むしろカラオケのほうが気持ちよく歌えるかもしれないです。出だしのサビをビシッと決めたら、そのあとはひたすら歌の世界に酔いしれちゃってください(笑)。ただレコーディングとなると、1つの“正解”みたいなものを作らないといけない。パッションを溢れさせすぎても曲が持っている物語が伝わりづらくなるし、レコーディングでは気持ちの緩急の調整が難しかったです。

──カップリングでは世良公則&ツイストの『あんたのバラード』をダイナミックにカバー。『愛の懺悔じゃないけれど』と対をなす楽曲で、田中あいみの新たな路線を確立しています。

『あんたのバラード』は、いろいろな方に『あいみちゃんの声に合うから歌ってよ』と言われていて、“かっこいい女路線”を目指してきた私としても、この曲をカバーできたのはとてもうれしかったです。ただ、バラードって歌う分には気持ちいいけれど、聞いていただくことを意識するとこんなに難しいジャンルはないと、今回のレコーディングを通して実感しました。

──歌い手の独りよがりになってはいけない、ということでしょうか?

はい。昔からあらゆる音楽ジャンルの中でもバラードが一番好きで、カラオケでもけっこう好評でした。ただ、プロの歌手としては自分が上手に歌うよりも、聞いてくださる方に届けることが大切。デビューから1年半、いろいろなステージを経験させていただきながら、まだまだ勉強中です!

──ミュージックビデオのロケ地は、ステンドグラスが印象的なクラシカルな教会。真っ白なミニスカとニーハイブーツの衣装もステキです。

ウェディングで使われるような教会というよりも、いかにも懺悔をしたくなるような雰囲気で(笑)。切なさをにじませた大人っぽい表情も頑張ったところなので、注目していただけたらうれしいですね。

──映像の幕開けとなる“超ロングネイルで顔を覆うポーズ”もインパクトがあります。すっかりトレードマークとなったネイルはジャケットでも生かされていますね。

衣装に合わせて白を基調としたネイルにしました。パールを効かせた大人っぽい雰囲気のネイルに仕上げましたが、実はよ〜く見るとクマちゃんがいるんです。ジャケットでは、口元に置いた指のネイルにクマちゃんが寝ているのでぜひ探してみてください(笑)。

──今年3月には大学を卒業。4月には上京されて一人暮らしも始められました。ロングネイルへのこだわりと家事は両立できていますか?

ご想像通り、人生で初めてロングネイルの壁というものにぶつかっています(苦笑)。これまでずっと実家暮らしで、料理をまったくしたことがなかったんです。ただ、栄養を考えると外食ばかりじゃいけないので、まずは温野菜を食べることから始めました。野菜をなんとか切ってレンジでチンして、まだそれくらいしかできていないですが。

──ほかにロングネイルで苦戦している家事は?

お洗濯ですね。これまたいつも親にやってもらっていたので、洗濯機のどのボタンを押せばいいのか、どの洗剤を使えばいいのかということもわからず、マネージャーさんに泣きつきました(笑)。『あいみさん、安心してください。全自動だからボタンは1個ですよ』と教わりながら、どうにかこうにか……。これを毎日こなしているお母さん方、本当に尊敬します。

──マネージャーさんの存在は心強いですね。

生活に何が必要かもわかっていないので、買い物にも付き合っていただいて。『家は落ち着く場所だから、カーペットやカーテンはこういう色がいいですよ』とアドバイスを受けながら、グレーに統一された部屋が完成しました。ただ、布団カバーだけは自分でゼブラ柄のものを選びました。マネージャーさんには『目がチカチカする!』とドン引きされました(笑)。

──シンプルにまとめた部屋では、ギャルマインドは満たされないということでしょうか?

実家でも、ピンクの豹柄の布団カバーに包まれて寝ているときが一番落ち着く時間だったので、そこは譲れなかったですね。“あるある”ですが、一人暮らしの特権は、なんといっても何時まで寝ていても怒られないこと(笑)。休みの日はひたすらベッドでゴロゴロして、一人暮らしを満喫しています。

──6月からは「細川一門ビッグコンサート」の全国ツアーが始まります。田中さんにどんなパフォーマンスを見せていただけるのでしょう?

昨年7月、師匠(細川たかし)の新歌舞伎座公演に出演させていただいて、アンコールでは出演者全員で『浪花節だよ人生は』を披露する場面があったんです。お客さんもめっちゃ盛り上がってくれて、師匠の『あいみ、行けー!』という掛け声で私もテンションがマックスに。12センチのピンヒールで、ステージの端から端まで歌いながら駆け抜けました。師匠も自分で『行けー!』と言っておきながら、まさか私が走るとは思っていなかったようで、『危ない、危ない』とヒヤヒヤしていました(笑)。

──さすがギャルです! 『愛の懺悔じゃないけれど』の衣装もピンヒールのニーハイブーツ。師匠もパワフルなパフォーマンスに期待されているのではないでしょうか。

師匠はああしろ、こうしろと言うことは一切なく、弟子たちの『らしさ』を大切にしてくれます。細川一門のコンサートを設けてくださったのも、私は『俺の背中を見ろ』という意味合いだと受け取っていて。歌の世界にはゴールも正解もないだけに、どこに向かって頑張ればいいのか悩むときもあるけれど、追うべき背中を見せてくれる存在はやっぱり偉大ですね。

──では最後に『愛の懺悔じゃないけれど』を聞いてくれる方に、メッセージをお願いします。

“ギャル演歌”のキャッチフレーズで頑張っていますが、この楽曲は演歌というよりは大人の歌謡バラード。演歌はハードルが高いと感じている方にも馴染みやすく、さらに多くの方に聞いていただけるチャンスだと感じています。田中あいみという歌手をご存知ない方もまだまだたくさんいると思うので、ジャケットはバーンと、どアップで露出しました。まずはインパクトで興味を持っていただき、ギャルと演歌の意外に絶妙なマッチングを楽しんでいただく方が、1人でも増えたらうれしいです。

田中あいみ『愛の懺悔じゃないけれど』ミュージックビデオ

田中あいみ『愛の懺悔じゃないけれど』

2023年5月31日発売

品番:CRCN-8570
価格:¥1,400(税抜価格¥1,273)

【収録曲】

1. 愛の懺悔じゃないけれど (作詩:朝倉翔/作曲:杉本眞人/編曲:佐藤和豊)
2. あんたのバラード (作詩:世良公則/作曲:世良公則/編曲:佐藤和豊)
3. 愛の懺悔じゃないけれど (オリジナル・カラオケ)
4. あんたのバラード (オリジナル・カラオケ)

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