藤井香愛が新曲『純情レボリューション』で大胆にイメチェン 「この曲で『香愛レボリューション』を起こします!」

藤井香愛
2024.4.24

令和歌謡の歌姫、藤井香愛(かわい)が6thシングル『純情レボリューション』を、ジャケットとカップリング曲が異なる2タイプで4月24日にリリース。『純情レボリューション』は、前2作『一夜桃色』『夢告鳥』を手がけた作詞・及川眠子(ねこ)、作曲・(みゆき)耕平に加え、編曲に萩田光雄を迎えたヒットメーカートリオによる作品だ。オリジナル作としては初のサビ始まりの楽曲で、これまでロングだったヘアスタイルを大胆にカット、衣装も背中が大きく開き、シースルーのスリットが深く入った純白のドレスを身にまとうなどビジュアルイメージも一新した。CDジャケットのアートワークも含めた作品トータルで、大人のシンガーとして生まれ変わった新生藤井香愛を強く印象づけるものになっている。この新曲に臨むためにダイエットも敢行、艶がさらに増した歌唱を生み出したレッスンの日々など本作にかける思いを聞いた。


いい子ちゃんの殻を打ち破りたい

藤井香愛

――新曲の『純情レボリューション』は、「純情」「レボリューション」と相反する言葉が並ぶタイトルから鮮烈です。曲を最初に受け取ったときはどのように感じましたか?

今回初めてサビ始まりで、しかも最初の歌詞が『ダメよ』や『イヤよ』など、これまたインパクト大なフレーズ。最初にデモテープを聴いたときは、この曲をどういう風に歌っていこうとワクワク感がわいてきました。

――そのワクワク感をどのように作品として仕上げていったのでしょう?

『純情レボリューション』は、原曲、アレンジはもちろん、それにプラスして私の歌い方、そして衣装をはじめとしたビジュアル面もすべて含めて完成される作品だとずっと考えていましたので、それぞれを満足いくものにするまでがすごく大変でした。曲は先生方が素晴らしいものを創り上げてくださっているので、私ができることはビジュアル面と歌の部分を極めること。いい意味でのプレッシャーを感じていました。

――作品に取り組むうえで、ご自身のクリエイティビティーもフル回転させたのですね。

昨年の夏過ぎには曲をいただき、これまでの新曲収録よりかなり早い段階から準備しました。ビジュアルのイメージも浮かんでいたので、衣装をイメージ通りに着こなすために、まずトレーニングをするところから始め、9月からパーソナルトレーニングで週に2回の筋トレを行い、食事制限をして身体を絞りました。歌はもちろん幸先生にレッスンを重ねていただきました。でも、この曲はただ単にうまく歌っているだけでは何も伝わってこないんです。私はカラオケのガイドヴォーカルの仕事をしていた経験があるので、わりと教科書通りというか譜面に忠実な歌い方をしがちです。そこから殻を破ったような歌い方をしないと成立しない曲だと頭では理解していたのですが、今までの自分の殻を破るのには結構苦戦しました。

――完全にガイドヴォーカルとは異なる歌い方ですね。歌詞のなかの主人公やご自身の秘めた熱情を歌に込めているように聴こえます。

それを最初はうまく表現できなかったんです。歌いだしの『ダメよ』『イヤよ』については、幸先生から『それじゃダメ!』と何回言われたのだろうというくらい厳しくご指導いただきました。実は今回レコーディングを2回やりました。1回目のレコーディングでどうしても作品がめざす雰囲気通りには歌えなかったんです。『自分にできる精一杯は出したつもりだけど、今の私の実力はここまでか……』というような気持ちでいたら、本当にありがたいことに後日、幸先生から『歌の録り直しをしようか』と提案をいただいたんです。そこから2回目の収録に向けてレッスンを何度もしていただきました。ちょうどその時期に衣装の形もほぼでき上がり、私自身も髪の毛を切ってビジュアルが変わってきていたので、イメージが固まってきたという感触が2回目のレコーディングのときにはありました。

――幸先生からはどのようなアドバイスを受けたのでしょう。

幸先生が普段から大切にされているのがリズムです。いかにリズムに乗るかを細かく教えていただきました。歌い方に関しては、女性らしさやセクシーさを大げさなくらい強めに出して歌うようにご指導いただいたのですが、最初のうちは私もちょっと気恥ずかしさがありました。衣装が完成し、菊地ヒロユキ先生の振り付けもつくことで気持ちが高まり、女性らしさを意識した歌い方が身についていったと思います。また、(及川)眠子先生から『あなたは歌うといい子ちゃんになっちゃうから、もっと上から目線で突き放したように歌ってみたら』とアドバイスをいただいたことも大きかったです。

――及川先生の書かれる詞の世界観をどのように捉えていますか?

眠子先生とは『一夜桃色』『夢告鳥』、そして今回の『純情レボリューション』で3作目となりますが、常にそのときの等身大な私を表現できるような詞を書いてくださいます。『一夜桃色』の純粋で一途な女性から、前作の『夢告鳥』では好きな相手と別れて一人でも生きていける強さを持った女性に、そして『純情レボリューション』では、自分の純情を今まで捧げてきたけれど、もうあなたの言いなりにはならないわという、さらに経験と強さを増した女性へと主人公が成長しています。眠子先生が書いてくださる詞の主人公とともに私自身も成長しているような感覚があります。

ジャケットデザインや衣装へのこだわり

藤井香愛

――キャンペーンでお客様に『純情レボリューション』を披露してみての手ごたえは?

髪の毛も短くカットし、ドレスも肌の露出が多い大胆なデザインなので、ビジュアルの変化にファンの皆さんも驚かれる方が多いみたいです(笑)。作品のコンセプトに上品さを残しつつセクシーさを出したいという狙いがあるのですが、女性の方や初めて私をご覧になったお客様にもちゃんと受け入れてもらえているのがうれしいです。振り付けにある手をクロスさせる『ダメよ』ポーズを早くも一緒にやってくださるファンの方もいらっしゃいます。ぜひ皆さんでやっていただきたいですね。

――カラオケで歌う際のポイントはありますか?

思い切り主人公になりきって歌ってもらうほうが雰囲気は出ると思います。幸先生も私に向かって『恥ずかしがって歌うと、聴いているほうも恥ずかしくなるから、思い切って歌いなさい』とおっしゃっていたくらいです。曲終盤に『覚悟を決めた女』というフレーズも出てきますが、ご自分の覚悟を込めて歌にぶつけてもらえたらいいと思います。

――大人の女性の趣が醸し出されたCDジャケットのアートワークもかっこいいですね。衣装も含め、藤井さんもアイデアを出されたのですか?

演歌・歌謡曲のCDジャケットって写真はバストアップで遠くを見て、曲名と名前が縦にドーンと入るようなイメージがどこかありますよね。今回はレボリューション=革命を起こしたいので、書体も思い切ったものをセレクトしてもらいました。衣装デザインもイメージできる写真を持ちこみ、生地の選択や背中をどこまで開けるかなど、スタッフの皆さんと何度も話し合いを重ねました。スリットが入るシースルーの生地にはかなりこだわりました。

――新生藤井香愛として、どのような姿をファンの方にご覧いただきたいですか?

昨年デビュー5周年を迎えて、もはや新人とはいえませんし、まだ中堅、ベテランでもない微妙なラインにいることを自分でもわかっています。今回ビジュアル面からガラッとイメージを変えたのは、中途半端な場所にいた自分の殻を破りたい気持ちも大きかったからです。この曲で殻を破った新生藤井香愛を見ていただきたいという思いがあります。

もう歌えないかもと思うほど苦労したレッスン

藤井香愛

――タイプAのカップリング『うらはら』(作詞:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:萩田光雄)は、偶然再会した男性に対する女性の微妙な心理が描かれますが、聴きどころは?

意識して歌ったところは、サビの最後にくる『ああ』です。そのあとにタイトルにもなった『愛は言葉とうらはら』というフレーズへつながっていくので、この『ああ』に言葉にできない感情を込めて歌っています。また、この曲は萩田先生のアレンジがおしゃれです。カフェで流れているジャズのような雰囲気を持ったかっこいい曲なので、私も軽さとノリを重視してグルーヴ感を出すように歌っています。

――タイプBのカップリング『最後のわがまま』(作詞:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:佐藤和豊)は、男性と決別しようとする女性の覚悟を歌っていますが、こちらはとてもメロウな曲調ですね。

曲の世界にどっぷり浸かって聴いていただきたいのが、この『最後のわがまま』です。アレンジもドラマチックですし、歌っていても情景が浮かんでくる曲だなと思います。

――さまざまな楽器の音色が聴こえてくるサウンドが楽しいですね。Aメロをささやくようにしっとりと歌われていますが、とても長いパートです。派手なメロディラインでない分、ヴォーカリストとしての力量が試される難しさがあるのではと想像したのですが。

そこは幸先生に徹底的にレッスンしていただきました。リズムのなかで速く歌うところ、少し遅れて歌うところなど緩急をつけて歌うことで、歌詞にある一つひとつの言葉が映えてきます。また、聴いている方が飽きないといったさまざまな効果があるので、そのテクニックを磨きました。

――中森明菜さんの『難破船』など、これまで多くの難曲のカバーに取り組んでこられた成果が出たのでしょうか?

勉強はしてきたのですが、『最後のわがまま』は本当に難しくて、もう歌えないかもと思うほどでした。レッスンのたびに自分でも納得がいかず、幸先生からも厳しいご指摘を受けました。先生にご指導を受けるようになって5年が経ちますが、『私、歌が下手になっちゃったのかな』と思って不安にもなりました。でも、先生からは歌えるようになってきたからこそ、もっと上のテクニックを教えたい、そのためにこのような難しい曲を渡しているというお考えをうかがいました。その期待にしっかりと応えたいと思いました。

ショップ店員だった経験が活きた!?

――ブログからはご家族の仲の良さが伝わってきますが、ご両親とお兄様、全員濃いキャラだと書かれていましたが、どのようなご家族なのでしょう?

全員B型なので、かなり我が強いです(笑)。父はユーモアがあって、母は天然。実は兄もガイドヴォーカルをやっていたことがあって、昔は歌手になりたいと言っていたんです。すごくおもしろい家族です。みんなで私の音楽活動を応援してくれていて、家族がいなかったら歌手活動を諦めていたかもしれないことが何度もあります。兄もかつて歌手を志した思いがあるからかもしれませんが、私が歌手になったことを誇りに思ってくれていることが伝わってきます。

――藤井さんは、パソコンなどの資格をお持ちで、料理など特技も多彩ですが、最近ハマっていることはありますか?

ダイエットを始めてから、食べられるものが限られてきているので、手のこんだ料理はあまりしなくなったんです。普段は質素な食生活ですが、たまには外食もしたいので、美味しいお店探しは常にしています。今、自分の中で焼肉熱がちょっと再燃していて、いろいろな焼肉屋さんをリサーチしています。先日も母と行った焼肉の写真をいっぱいブログに載せてしまいました(笑)。

――ファッションブランド「LIVERTINE AGE」とのコラボ商品を出されましたね。ティーンエイジャーのころ、ファッション誌の読者モデルもされていたそうですが、今回発表されたアイテムのこだわりポイントは?

ショップ店員もやっていたことがあります(笑)。今回は通常のオフィシャルグッズとは違うものにしたくて、色の組み合わせや生地と刺繡の文字の組み合わせなどは相当こだわりました。商品紹介のインスタライブを配信したのですが、なんだかショップ店員時代の気持ちがよみがえりました(笑)。コメントに応えて、お店で接客していたように『こちらのキャップの色とこちらのパーカーの色の組み合わせはいかがですか?』といった調子で提案するのが楽しかったです。

演歌男子ならぬ歌謡曲女子を流行らせたい

――昨年はデビュー5周年コンサートを開催されましたが、今年やってみたいことは?

大規模なコンサートとは異なる、お客様との距離がより近いライブハウスツアーのようなイベントができればと考えています。楽しみにしてください。

――デビュー7年目、歌い手として抱いている夢や目標を聞かせてください。

今、若い世代の間でも昭和歌謡が流行り始めているので、私も昭和歌謡の伝統を歌い継いでいく一方で、令和の時代の新しい歌謡曲をもっと広めていきたいです。“演歌男子”が人気を集めていますが、“歌謡曲女子”も頑張っていきたいとずっと思ってきました。その筆頭に立てるようになりたいと思っています。当然、歌手ならば誰もが抱く年末への目標も心の内には秘めていますが、個人的なところでいうと、地元・中野が大好きなので、2028年に完成する新しい中野サンプラザでコンサートをしたいです。

――「うたびと」読者にメッセージをお願いします。

いつも全国から応援していただき、ありがとうございます。『純愛レボリューション』は、歌詞にもあるように“覚悟”を持って挑んでいる曲なので、多くの方に聴いていただけるようにキャンペーンなどを頑張っていきます。この曲で『香愛レボリューション』を起こしたいと思います!

藤井香愛『純情レボリューション』

2024年4月24日(水)発売
価格:¥1,500(税込)

<タイプA>

品番:TKCA-91561

【収録曲】

1.純情レボリューション(作詞:及川眠子/作曲:幸 耕平/編曲:萩田光雄)
2.うらはら(作詞:及川眠子/作曲:幸 耕平/編曲:萩田光雄)
3.純情レボリューション(オリジナル・カラオケ)
4.うらはら(オリジナル・カラオケ)
5.純情レボリューション(半音下げ・カラオケ)
6.うらはら(半音下げ・カラオケ)

藤井香愛『純情レボリューション』タイプB

<タイプB>

品番:TKCA-91562

【収録曲】

1.純情レボリューション
2.最後のわがまま(作詞:及川眠子/作曲:幸 耕平/編曲:佐藤和豊)
3.純情レボリューション(オリジナル・カラオケ)
4.最後のわがまま(オリジナル・カラオケ)
5.純情レボリューション(半音下げ・カラオケ)
6.最後のわがまま(半音下げ・カラオケ)

藤井香愛『純情レボリューション』発売記念キャンペーン

<予約キャンペーン>

4月26日(金)[埼玉]
13:30~
イオンモール上尾

<発売キャンペーン>

4月26日(金)[埼玉]
13:30~
イオンモール上尾

4月27日(土)[千葉]
14:00~
イオンタウンユーカリが丘

4月29日(月・祝)[茨城]
13:00~
イオンモール守谷

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