梅谷心愛が『磐越西線ひとり（青春盤）』を４月17日にNEWリリース 「同じ世代の若者にも演歌＆昭和歌謡の魅力を届けたい」
演歌・歌謡曲からJ-POPまで幅広い楽曲を歌いこなす令和の歌謡少女・梅谷心愛。テレビ朝日系で放送中の『サンドウィッチマン＆芦田愛菜の博士ちゃん』に「美空ひばり博士ちゃん」として出演していた彼女が、昨年7月に満を持して発売したデビュー曲に、新たなカップリング曲を収録した『磐越西線ひとり（青春盤）』をリリース！ 番組ゆかりの曲も収録した『（青春盤）』に込めた熱い想いを語ってもらった。
――まずは4月17日発売の『磐越西線ひとり（青春盤）』にかける意気込みを聞かせてください。
今回リリースさせていただくのは、昨年7月に発売させていただいたデビュー曲に新たなカップリング曲『青い約束』と、私にとって思い出深い『軌跡』という曲を収録した１枚です。どの曲も“青春”を歌った曲なので、三曲三様の“青春”を感じて楽しんでいただきたいと思っています。
――表題曲の『磐越西線ひとり』は、16歳の少女が悲恋の痛手を癒すために旅に出るという大失恋の歌ですが、大失恋の経験はお持ちですか？
私はずっと歌に夢中で生きてきたので、実は恋愛経験がないんです。ですからドラマで観たり小説で読んだり周囲の人から聞いた恋愛話を参考に、私ならどうするだろうと考えた気持ちを込めて歌っています。好奇心は強い方なので恋をしてみたい気持ちもありますが、失恋の傷を癒すために北への旅に出てしまうほどの“大恋愛”は、ちょっと怖い気もしますね（笑）。
――今回収録した新たなカップリング曲『青い約束』を初めて聴いた時の感想を教えてください。
『磐越西線ひとり』が王道の演歌調なのに対して、『青い約束』は曲の印象がガラッと変わって、昭和の香りが感じられるリズムだなと思いました。音域の広い歌なので、最初はメロディーを優先して歌っていたのですが、作曲の弦哲也先生から「アクセントをはっきりさせて歌った方がいい」とアドバイスをいただいたので、詞の言葉を意識して歌うようにしています。アクセントやリズムを意識して歌うことで、歌詞の言葉を皆さんに聴いていただける歌になったように感じています。私はこれまで、昭和の素晴らしい先輩方の歌をたくさん聴いて勉強させていただいてきたので、そこで学んだ感情の入れ方や歌の表情の作り方などのテクニックも私なりに活かしていけるように頑張っています。
――『磐越西線ひとり（青春盤）』に収録されている『軌跡』は、テレビ番組から生まれた歌ですよね？
『軌跡』は、私がデビュー前から「美空ひばり博士ちゃん」として出演させていただいていた『サンドウィッチマン＆芦田愛菜の博士ちゃん』（テレビ朝日）の企画で「昭和歌謡博士」の左合桂三君が作詞を、「エレクトーン博士ちゃん」の井上暖之君が作曲を担当して私にサプライズで作ってくれた曲なんです。番組でこの歌のことが発表されたときはビックリしましたが、本当にうれしかったですね。番組で知りあって好きな“歌”について話し合った仲間が、私のために歌を作ってくれたことに感動しました。番組収録の後に左合君と井上君に聞いたのですが、歌詞に私の大好きな美空ひばりさんのお名前を入れてくれたり、曲にひばりさんの歌のメロディーを入れ込んでくれたり、私のことを考えていろんな工夫をしてくれてできたのが『軌跡』という曲だったんです。だから『磐越西線ひとり（青春盤）』に同世代の子たちが私のために作ってくれた『軌跡』を収録させていただけると聞いた時は、本当にうれしかったですね。左合君と井上君とは、また曲を一緒に作れたらいいなと思っています。
――さて、昨年7月５日にデビューされたわけですが、プロの歌手としてこれまでに経験したことで印象に残っていることは？
NHKで放送中の『新・BS日本のうた』で美空ひばりさんの『リンゴ追分』を小林幸子さんと一緒に歌わせていただいたことがあるのですが、難しい曲の『リンゴ追分』を大先輩と一緒に歌わせていただくということで、ものすごく緊張していたんです。リハーサルの時に全然声が出なかったほどだったのですが、その時に小林幸子さんが、「心愛ちゃん、今日はよろしくね。一緒に頑張りましょう」と言ってくれたんです。その一言でものすごく安心したのと同時に、やさしく接してくださる先輩がいて歌の世界は本当に素晴らしいと改めて感じたことが、ものすごく印象に残っています。
――初めてデビュー曲をお客さんの前で披露した時はいかがでしたか？
当日は感動したのと同時に、ものすごくうれしかったのを覚えています。うれしすぎて、歌に感情を乗せきれなかったと後で反省しました。母や家族も聴いてくれていたのですが、2020年に上京してからコロナ禍を経てデビューするまでの３年間の成果を披露できるのがものすごくうれしくて、歌っている最中もつい笑顔が出てしまいました。『磐越西線ひとり』は失恋した悲しみの歌なのに（苦笑）。
私の歌を聴いた母は、大号泣していました。上京後にコロナ禍で活動できなかった時もずっと私を支えてくれていたのですが、そうした想いがあふれてしまったみたいです。母は私の歌を聴いた後に、「心愛は幸せ者やね。頑張っていきよ」と言ってくれました。母が熱く私の背中を押してくれているのを感じて、私も「頑張ろう！」という想いを新たにしました。
――昨年12月には、会津若松の観光大使にも就任されましたよね。デビュー曲の舞台となった磐越西線には乗りましたか？
磐越西線にはこれまでに４～５回乗らせていただいているのですが、窓から見える景色が川だったり畑だったり住宅街だったりといろいろ変化するのが印象的でした。私が初めて乗らせていただいたのは夏だったのですが、天気が良かったこともあって、景色がすごくきれいだったんです。そうした景色を見ながら、歌の主人公は「磐越西線に乗ってすごく寂しい気持ちを味わったんじゃないか」と感じました。人影の少ない車内で美しい自然を目にしながら「自分があんなことをしたから別れることになったんじゃないか」といったことを考えさせられるのは、すごく苦痛だったんだろうなというのを改めて感じたんです。おかげで、16歳の歌の主人公の気持ちにまた一歩近づけたような気がしました。
その後にデビュー曲を歌わせていただく機会もいただいたのですが、福岡出身の私が福島を舞台にした歌を歌うことを、地元の方々はどう思うのか不安を感じる部分もありました。でも歌を聴いてくれた皆さんが喜んでくれて「いつも乗っている線の歌を歌ってくれてありがとう」「これからも頑張ってね」と声をかけていただけたので、すごく安心しました。「この歌をずっと大切に歌っていこう」という気持ちをかみしめた瞬間でしたね。
――まだ高校生で、学業とお仕事の両立でお忙しいと思いますが、気分転換や息抜きになる趣味はありますか？
実は私、最近サウナにハマっているんです。サウナで“整う”というお話は聞いたことがあったのですが、「そんなことが本当にあるの？」と以前は思っていました。ところが初めてサウナに入ったときに「整った！」と思ったんです。私は運動が好きでよくウォーキングをするのですが、疲れで重くなった体がリセットされるんです。中学2年生の時に6時間ウォーキングした後に行った銭湯にサウナがついていて、そこに入ってみたのがきっかけなんですが、もう本当に最高でした。それ以来サウナにハマっています。整った後に飲むコーヒー牛乳に勝るものはないと思います。でも10代でサウナに行く女子は少ないみたいで、一緒に行く仲間がいないのが残念なポイントですね（笑）。
――４月からはラジオ大阪で初のレギュラー番組『梅谷心愛の「こころの歌」』も始まりますね。
ラジオ番組のお話をうかがった時は、めちゃくちゃうれしかったです。自分が成長できる機会がいただけて、すごく幸せだと感じました。ですが、私は対面でお話をするのは大好きなのですが相手がいないところで一人喋りをした経験はないので、うまくできるかどうか……。番組開始が近づくにつれて緊張が増してきていて、震えています。どんなことを話したらいいのかもわからないので、最近は身の周りで起こった面白いと思った出来事をメモしておくようにしています。でもそうしたメモを後から見直すと、「なんでこんなしょうもないことがメモしてあるんだろう？」と思うことも多くて……（苦笑）。
――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
昨年７月にデビューさせていただいたので、今の目標は新人賞をとることです。そしてその先の目標としては、『NHK紅白歌合戦』に出られるような歌手になりたいですね。最終的には、聴いてくださる皆さんに“嘘のない歌”を届けられるような歌手になるのが目標です。今の私は皆さんの前で歌わせていただく時に、メロディー優先で歌ってしまって感情を乗せきれなかったと反省することも少なくありません。そうした点も、周りの皆様からのアドバイスに耳を傾けて成長の糧とできるように頑張っていこうと思っています。演歌は若い世代には届きにくいジャンルですが、私は同世代の人たちにもぜひ聴いてほしいと思っているので、私の歌が10代にも届くようにこれからますます頑張っていきます。応援よろしくお願いします！
梅谷心愛『磐越西線ひとり（青春盤）』
2024年4月17日（水）発売
品番：TKCA-91565
価格：￥1,500（税込）
【収録曲】
1.磐越西線ひとり（作詞：石原信一／作曲：弦哲也／編曲：猪股義周）
2.青い約束（作詞：石原信一／作曲：弦哲也／編曲：猪股義周）
3.軌跡（作詞：左合桂三／作・編曲：井上暖之）
4.磐越西線ひとり（オリジナル・カラオケ）
5.青い約束（オリジナル・カラオケ）
6.軌跡（オリジナル・カラオケ）
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