徳永ゆうきが待望の新曲『明日への翼』をリリース! 「演歌からポップスまで、なんでも歌える歌手が目標です」

18歳で大阪から単身上京し、『さよならは涙に』でデビューした徳永ゆうき。歌手活動と並行してドラマやバラエティ番組でも活躍し、大の“撮り鉄”としても知られる徳永ゆうきが、久々のシングル『明日への翼』を発売する。30歳を迎えて気力充実の徳永に、新曲にかける想いや1周年を迎えた新婚生活の話、演歌歌手としてのこれまでとこれからなどについて、赤裸々に語ってもらった。
――新曲『明日への翼』にかける意気込みをお願いします。
2023年にリリースしたアルバム『徳永がくる』に収録した『なんとかなるさ』など、僕は今まで皆さんの背中を後押しできるような応援歌を歌わせてもらってきました。今度の新曲『明日への翼』は、今までとはまたガラッと雰囲気の変わった応援歌ではないかと思っています。これまでに僕が歌ったことのないタイプの、ちょっと大人な雰囲気の曲ですが、ひとりでも多くの方がこの歌で活力を得て、明日へ大きく羽ばたくきっかけになってくれたらうれしいですね。
――これまでとは違うタイプの曲ということですが、『明日への翼』を初めて聞いた時の印象を教えてください。
いい意味で裏切られた感じがしました。先に歌詞をいただいて、岡千秋先生がどんな曲をつけてくれるのかワクワクしながら待っていたのですが、いただいた曲は今まで歌ったどの曲とも違う新しいタイプの曲で、ファンの皆さんの反応がとても楽しみだと思ったのを覚えています。なんといっても、歌っていて気持ちいい曲なんです。前半は語るような感じなのですが、サビからガッと歌い上げるメリハリのきいた曲で、僕がほしいなと思っていたタイプの曲でした。コンサートの最後に歌うのにピッタリな曲なのもうれしかったですね。
カップリングの『空を見上げて』も、前向きな気持ちになれる曲になっています。こちらは中高生の合唱曲としても歌っていただけそうな楽曲で、これも徳永らしさを味わっていただける曲に仕上がっています。みんなで手をつないで音楽にのって体を揺らしながら歌うイメージで、『明日への翼』とはまた違ったスタンスの応援歌になっていると思います。『明日への翼』は「気高い人生」といったちょっと大人な歌詞も入ったどっしりとした応援歌、『空を見上げて』は老若男女を問わずみんなで歌える応援歌という感じですね。
今年は僕にとって30歳になる節目の年でもあるのですが、原点に戻って自分の大好きな “演歌”“歌謡曲”をもう一度しっかり歌いたいと思っていたので、そういう意味でもうれしい2曲です。
――人生の節目といえば、3月で結婚して1年ですね。
妻には本当に助けてもらっています。仕事柄、朝早く家を出たり夜遅くに帰ったり、泊まりが多かったりもするのですが、僕が早朝に家を出る時は一緒に起きて朝ごはんを作ってくれますし、帰りが遅い時は食事をせずに待っていてくれたりするんです。家に帰った時に「お帰り」と言ってもらえるというのは、やっぱりホッとしますね。僕は18歳で親元を離れて上京し、それ以来ひとり暮らしを続けてきたので、誰もいない部屋に帰ってひとりでテレビを観ながらひとりでテレビに突っ込んで…という毎日でした。それが結婚後は会話のある生活に変わって、すごく安心感がある毎日を送れている。話を聞いてもらうことで精神的な支えにもなってくれていますし、奥さんには本当に感謝しています。
――結婚して生活が変わったと感じる点は、他にどんなことがありますか?
大きく変わったのは、毎日朝食を食べるようになったことですね。夜に「明日の朝、何を食べる?」って聞いてくれたりするんですよ。結婚前は朝昼兼用で中途半端な時間に食事したりしていたのですが、奥さんのおかげで今は三食きちんと食べるという人間らしい生活を送れています。そのせいか、結婚以降は風邪をひいたり体調を崩したりはしていないような気がします。まあ、もともとあまり風邪をひかない身体ではあるんですが(笑)。
――鉄道写真を撮影するのがご趣味の徳永さんですが、結婚して“撮り鉄”活動に変化はありましたか?
全然ないですね。奥さんは鉄道には興味がないのですが、鉄道写真を撮りに行きたいと言うと、「帰ってくる時間は連絡してね」と言って送り出してくれます。ふたりとも旅行自体は好きなので、一緒に旅行に行く時は旅行先を奥さんが決めて、そこまでの道筋を僕が決めたりしています。行きと帰りで違う電車に乗ることもありますし、どこで食事をするかといったことも含めて僕が予定を組みます。もちろん途中の駅で奥さんにはベンチで座っていてもらって、その間に電車を撮影することも予定に組み込んでいます。心の中でどう思っているかはわかりませんが(笑)、いまのところ文句を言われたことはないですね。
――旅行や撮り鉄に出かけないオフの過ごし方で、最近ハマっていることは?
ラジオで「あまみFM」を聴くことですね。僕の両親が奄美大島の出身なのですが、昨年その両親を連れて家族で奄美にお墓参りに行ったんです。両親は大阪に住んで長いのでなかなか奄美に行けていなかったのですが、僕も結婚したので、兄の家族も一緒にご先祖に挨拶に行ってきました。1週間くらい行っていたのですが、それで夫婦ですっかり奄美にハマってしまったんですよ。東京に戻ってからも、時間があると「あまみFM」を聴くようになりました。今までは自分の出演した番組を聴くことはありましたが、のんびりラジオを聴くことってなかったんですよ。それが今は、気がつくとラジオをつけていますね。
――それもいい時間の過ごし方ですね。ラジオはもちろんですが、テレビのバラエティ番組にもよく出演していますね。
ありがたいことですね。バラエティ番組や歌番組は、家族の会話を増やしたり、お茶の間を明るくする力があると思います。YouTubeやネット番組もいいのですが、老若男女を問わず楽しめるという点では、テレビの方が今も適しているような気がします。最近キャンペーンで地方に行くと、中高生から年配の方まで幅広い世代の方々が「『千鳥の鬼レンチャン』観ました!」と言ってくれて、やっぱりうれしいですよね。番組では千鳥のノブさんによくイジられているので、中には心配してくれる方もいらしゃるのですが、僕は大阪育ちで「どんどんイジっておもしろくしてほしい!」と思う方なので、イジられた方がうれしいんですよ。
――バラエティからドラマまでさまざまな番組で活躍していますが、次にやってみたいことはありますか?
やっぱり「喜劇」ですね。僕はデビューして12年になりますが、まだやったことがないんですよ。小さい時から身近に吉本新喜劇があった大阪人としては、やっぱり皆さんに笑って楽しんでもらえるコメディ作品やコント番組に出てみたい。駅員さんとか、鉄道関係の役をやらせてもらえたら最高ですね(笑)。
――2013年に高校を卒業してすぐに上京し、デビューを果たして12年。今年2月には30歳という節目の年を迎えましたが、これまでの歌手人生を振り返って感じることは?
ありきたりな言葉になってしまうのですが、「あっという間の12年」でしたね。昔は周りの大人の方々から「5年、10年なんてあっという間」と言われても、「そんなわけないやろ!」と思っていましたが、本当に「あっという間」でした(苦笑)。
しかも当時は、自分がお芝居をするなんてまったく考えていませんでした。自分は歌1本でいくんだと強く思っていましたから、舞台や映画、朝ドラにまで出させていただくことになるなんて夢にも思わなかったですね。デビューしたての頃の僕だったら、コントに出たいなんて絶対に言わなかったと思います。でもお芝居をやらせていただくうちに、ひとつの作品をみんなで作り上げていく楽しさを知り、お芝居を「楽しい」と感じることができるようになりました。こうして得た経験は歌に活かせる部分があると思いますし、いろんな出会いやご縁があっての、本当にあっという間の12年でしたね。
――お芝居が楽しいと最初に感じたのは、どんな瞬間ですか?
2020年に出演させていただいた『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』というマンガの舞台化作品ですね。それ以前の舞台では劇団☆新感線の『Vamp Bamboo Burn 〜ヴァン・バン・バーン〜』という作品に参加させていただいたことがあって、その舞台も楽しかったのですが、ベテラン俳優さんとご一緒するとやっぱり緊張する部分もありました。でも『両国花錦闘士』は出演者が若手中心で、僕と年の近い方が多かったせいかノリや雰囲気がまた違って、「今まで芝居は苦手や言うとったけど、楽しいな」とふと思ったんです。
――デビュー12年を迎えて、歌はもちろんお芝居も楽しいと思えるようになったわけですが、歌手・俳優・表現者として見えてきた「課題」はありますか?
僕はお芝居を勉強してきたわけではないので、監督や演出家からの指示に従って演技をしているのですが、自分から動いたり意見が言ったりできるようになりたいですね。お芝居については、まだ偉そうなことを言えるようなレベルではないのですが、自分なりに役作りを考えて動けるようになりたい。いきなり変わるのは厳しいと思うのですが、少しずつ変わっていけたらなと思っています。
――本業の歌についてはどうですか。テレビ番組などでポップスに挑戦することもありましたが、そうした経験から「歌手・徳永ゆうき」はどんな影響を受けましたか?
僕は子どもの頃から聞いて育って演歌が染みついているのか、ポップスを歌っても演歌の節回しが入ってしまうんですよ。だから、2018年に『演歌の乱』でテレビで初めて米津玄師さんの『Lemon』を歌った時は、放送されるまでものすごく怖かったんです。米津さんのファンが僕の『Lemon』を聴いてどう思うのか、イメージが全然違うと叩かれるのではないかと思って、すごく不安だったのを覚えています。
実際にオンエアを観たら、めっちゃ“こぶし”が入っていて笑ってしまいました。収録の時にディレクターから「“こぶし”はできるだけ入れないでほしいのですが、抜けますか?」と聞かれて、思わず「抜けます!」と言ってしまって……(苦笑)。でも “こぶし”とポップスの相性が良かったのか、放送後に「この“こぶし”が好き」「演歌の節回しが意外と合っていていい」というコメントをよく目にしました。先ほど「なんでも歌える歌手」を目指したいという話をしましたが、ポップスを歌う時にも“こぶし”や“節回し”といった演歌の武器をうまく取り入れて、僕ならではの歌の世界を広げていけたらいいなと思っています。
――それが30歳を迎えたご自身の新たな目標でしょうか。
ひとつの目標であり、課題であるのは間違いないと思います。正直に言うと、まだポップスに苦手意識がある部分もあるんですよ。キーは高いし、譜割りやどこでブレスを入れていいかもわからないし、やっぱり「ポップスは難しい」というイメージがまだ残っている気がします。だから番組でポップスを歌わせていただくときは、本番で失敗するわけにはいかないいので、事前にしっかり練習して仕上げていきます。ところがそうすると、収録後に「徳永さんはなんでも歌えるんですね」と言われるんです。たくさん練習したから歌えるだけで、僕は本当はそんなに器用な歌手じゃないんですよ。だから、自信もって「はい、なんでも歌います」と言えるようなカッコいい歌い手になるのが目標です。主軸はもちろん演歌ですが、いろんなジャンルの曲に挑戦することで、これまで僕の歌を聴いたことのない人にも僕の歌声や歌い方、キャラを知っていただく機会につながるとも思っているので、やっぱりがんばっていきたい部分ですね。
――最後に「うたびと」の読者にメッセージをお願いします。
最近はバラエティ番組でイジられているイメージが強いかもしれませんが、本業は歌い手です(笑)。そんな僕の新曲『明日への翼』は、「明日もがんばろう」と思ってもらえるような、翼を大きく広げて羽ばたく活力をお届けする応援歌に仕上がっていると思います。皆さんのお住まいの地域にお邪魔した際は、ぜひ僕の生の歌声を聴きに来てください!
徳永ゆうき『明日への翼』
2025年3月12日(水)発売
品番:UPCY-5125
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.明日への翼(作詞:原文彦/作曲:岡千秋/編曲:若草恵)
2.空を見上げて(作詞:原文彦/作曲:岡千秋/編曲:若草恵)
3.明日への翼(オリジナル・カラオケ)
4.空を見上げて(オリジナル・カラオケ)
商品ページはこちら:
https://store.universal-music.co.jp/product/upcy5125
徳永ゆうき出演! SHOW×MUSICAL「ドリームハイ」
日程:
2025年4月11日(金)~27日(日)
※全10公演出演
会場:
シアターH
東京都品川区勝島1丁目6-29
SHOW×MUSICAL「ドリームハイ」公式サイトはこちら:
https://dreamhigh-stage.com/
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