東京力車が東京・浅草木馬亭にて浅草21世紀とのコラボで「四つ子のくろうばぁ〜」特別公演を開催!

2021.12.20

現役俥夫ユニットの東京力車が2021年12月15日(水)、17日(金)に、東京・浅草木馬亭にて浅草21世紀×東京力車「四つ子のくろうばぁ〜」特別公演を開催した。

東京・浅草を拠点に活動する劇団「浅草21世紀」は、社団法人日本喜劇人協会の9代目会長を務めたコメディアンの故・橋達也を初代座長に平成10年に結成。平成16年度に文化庁芸術祭大賞受賞、第37回松尾芸能賞 研修助成賞も受賞し、現在は、浅草・木馬亭で毎月新作喜劇を上演している。

東京力車は過去に「お笑い浅草21世紀」の歌謡ショーに出演したことをきっかけに、2019年に同喜劇への出演が決定していたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

今回ついに上演を迎えた浅草21世紀×東京力車の喜劇「四つ子のくろうばぁ〜」は、田舎で一人暮らししている母親が、東京に出ていった四つ子の息子たちを心配し、ある日突然東京・浅草へ向かい、そこで繰り広げられる物語を描く物語。

歌でもダンスでもなく、初の喜劇に挑戦することとなった東京力車は個性あふれる四つ子を演じ、警察官の長男をリーダーの石橋拓也、政治家秘書の次男を田井裕一、お水の仕事をしている三男を白上一成、サラリーマンをしている四男を渡邉善央がつとめた。

上演前のインタビューでは、「浅草21世紀」座長の大上こうじ「歌謡ショーに出演してくれた東京力車のノリにのっている勢いや若さが欲しいということで、喜劇の出演を打診しました。コロナでなかなかできませんでしたが、“熱いうちに火を打て”ということで……そんな言葉なかったですかね? “鉄は熱いうちに打て”ですね(笑)」と共演の経緯を語った。

リーダーの石橋は「普段は浅草で人力車を引っ張りながら歌手活動をしているので、浅草は僕たちにとってすごく大切な場所であり、僕たちを育ててくれている場所です。浅草21世紀さんの歌謡ショーに出演させていただくまでは、喜劇というものになじみがなく、出演したことをきっかけに、喜劇はここまで面白いものなのかと知ることができました。僕たちもより一層、伝統文化を伝えていきたいと思うようになり、今回ご一緒させていただくことになりました」と語った。

気になる4人の役どころについて、4人の中でも特に目を引く女装に挑戦した白上は「いろいろな事情がありましたが、望んでこの役をやらせていただきました!夢が叶いました!ありがとうございます(笑)!」と笑いを誘った。

座長の大上は演技未経験の東京力車とのタッグについて「本当のところ、お芝居は台本通りにやるものですが、生のお芝居では目の前にお客さんがいます。芸人根性で、もうちょっとやってみようかなと思ったりもしますが、演技未経験の素人が入ると、そこには新鮮味が出てきます。新鮮味というものはお金で買えないし、作れないものです。新鮮味のある彼らが入ってきてくれて、とてもやりがいがあって楽しいです。浅草を出発点にしてこの4人が世に出ていくのを僕は浅草で見守りたいですね」と明かした。

東京力車は初挑戦となる喜劇への意気込みを次のように語っていた。

「初日はせりふが飛んだりしましたが、逆にお客さんが笑ってくださったりしました。今日は今日で皆さんに助けられながら精一杯頑張ろうと思います」(白上)

「初日の反省を踏まえながら、本番を迎えようと思います。自分が楽しまないとお客さんは楽しめないという気持ちを忘れずに、全力で皆さんを笑顔にできるように頑張りたいと思います」(渡邉)

「初日は楽しく、良い緊張感がありました。生のアドリブで脱線しながらもひとつのストーリーにまとまっていくところをお客さんが生で感じてくれると思います。それをゾクゾクしながらも楽しむことが、今日で終わってしまうと思うと寂しいです。浅草21世紀の皆さんと共演する機会はなかなかないので、楽しんで頑張りたいと思います」(田井)

「座長はじめ浅草21世紀の皆さんと一緒に、このような貴重でかけがいのない時間を、思い出や歴史に残る1日になればいいなと思います。精一杯楽しみたいと思います」(石橋)

S席のチケットは完売で、多くの若い世代が集う中、1部の喜劇「四つ子のくろうばぁ〜」が開演。なかなか連絡をしてこない上京した四つ子たちを心配した母親が、東京・浅草に遊びにいくと、刑事になりたい長男の仕事が上手くいっておらず、叱られている場面を目撃してしまう。なんとしてでも刑事にさせるべく、入れ知恵を受け入れ、人質事件の偽装をしようと母親と兄弟たちが立ち上がる。

しかし、母親が本物の事件に巻き込まれて人質にされてしまい、四つ子たちは無事に母親を救うことができるのか!? ……というドタバタコメディーが繰り広げられた。劇団員が客席を巻き込みながら笑いを誘う中でも、4人はそれぞれ物まねやアドリブを披露しながら、終始リラックスした様子で約60分間の演技を楽しんでいた。

2部は東京力車の歌唱ショーと東家一太郎(曲師:東家美)の浪曲を上演。歌謡ショーでは、東京力車に扮した座長と劇団員が登場し、東京力車のようなポーズを決めて笑いを誘った。

その後、本物の東京力車が登場すると『男道』『天下御免の伊達男』などアクロバティックな人気曲を歌唱。東京力車の特徴である体力みなぎる現役俥夫らしく、疲れを感じさせないパフォーマンスを披露した。

その後、浪曲師・東家一太郎が登場し、曲師の東家美が弾く三味線が響く中、情緒あふれる浅草にまつわる浪曲を披露した。

最新シングルに合わせた衣装に着替えた東京力車が再び登場すると『ヤイロチョウタマシイ』『ニビイロトーキョー 〜チャンチキおけさ〜』『東京』『ARIGATOU』を情熱たっぷりに歌唱した。

リーダーの石橋は「浅草は最高の町です。昔から受け継がれてきた歴史やプライドが、日本の伝統文化としてずっと引き継がれています。この浅草を僕たちで盛り上げて、浅草公会堂にいつか立ちたいと思います」と挨拶し、大きな拍手喝采の中、約2時間半に及ぶ公演は幕を閉じた。

個々の持ち味をそのままに、浅草愛を存分に感じられる喜劇を見事にやりきった東京力車。挑戦を続ける彼らのさらなる活躍に期待したい。

セットリスト

M1 男道
M2 祭り太鼓〜男の旅路〜
M3 前略、道の上より
M4 天下御免の伊達男
M5 雨のち晴れ

【浪曲】浪曲師:東家一太郎、曲師:東家美

M6 ヤイロチョウタマシイ
M7 ニビイロトーキョー 〜チャンチキおけさ〜
M8 東京
M9 ARIGATOU

東京力車『ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~』

発売中

<通常盤A>マキシシングル

品番:TECA-21037
価格:¥1,350

【収録曲】

1.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~
2.東京
3.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~(オリジナルカラオケ)
4.東京(オリジナルカラオケ)

<通常盤B>マキシシングル

品番:TECA-21038
価格:¥1,350

【収録曲】

1.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~
2.ヤイロチョウタマシイ
3.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~(オリジナルカラオケ)
4.ヤイロチョウタマシイ(オリジナルカラオケ)

 

品番:TECA-21039
価格:¥1,350

【収録曲】

1.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~
2.ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~(オリジナルカラオケ)

表題曲+エムカード(MV)封入 ※エムカードは絵柄10種+シークレット1種の計11種のうち1枚がランダム封入

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