真田ナオキがバースデー&クリスマスコンサート開催。初の単独ホールコンサートで涙の18曲熱唱!「ステージから見るペンライトは、街のどんなイルミネーションよりきれいで最高のプレゼントでした」

2021.12.27

2020年1月に『恵比寿』でメジャーデビューすると、さわやかなルックスと個性的な歌声で頭角を現し、同年暮れには第62回日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得。2021年は『本気(マジ)で惚れた』がロングヒットを記録するとともに、師匠である吉幾三が全曲、作詞・作曲を手がけたアルバムもリリースした真田ナオキが、12月24日、満を持して初の単独ホールコンサート『真田ナオキ バースデー&クリスマスコンサート』を決行。
おしゃべり好きの真田がMCを抑えて、“歌”を前面に押し出し、18曲を熱唱。観客を前に感涙のステージを魅せた。第一部(昼の部)の模様を実況中継――!


東京都北区にある北とぴあ さくらホールで行われたこの日のコンサートは、昼の第1部、夜の第2部の2ステージが行われた。14時30分にスタートした昼の部のオープニングは、「唄は世につれ 世は唄につれ…」の口上、ファンファーレと共に、「Ladies and gentlemen. This is the moment you’ve waited for Welcome to the show! NAOKI SANADA」の派手なアナウンスでスタート!

黒のタキシード姿で現れた真田が選んだオープニング曲は、インディーズ時代に師匠の吉が書き下ろしてくれたデビュー曲『れい子』。「コンサートが決まった時に、どうしても1曲目に歌いたいと思った」という真田の原点とも言える曲だ。

 

演奏が始まると、会場はいきなりヒートアップ、コロナ対策で掛け声は出せないが、その分、ペンライトと拍手の応援に加え、真田の振りに合わせて大きく手を振ったりと、1曲目からファンと真田が一体となって盛り上がった。歌唱後、

「吉幾三師匠が書いてくださったこの曲で、日本全国をキャンペーンで回った頃が、ほんと、昨日のことのようです」と挨拶をする真田の目には早くも涙。

 

「マネージャーが今日は2枚入れておいたから」と忍ばせてくれたハンカチを取り出して観客を笑わせて、グッとこらえて2曲目、アルバム収録曲の『Happy Hour』へ。その名のとおり聴いているだけで幸せな気持ちになる一曲だ。真田もステップを踏みながらノリノリのパフォーマンスを見せた。

続けて「アルバムを制作する際は、師匠が歌で世界を旅できるくらいたくさんの曲を書いてくださった」という曲の中から『草原越えて』と『MARIA』、そして『恵比寿(西口盤)』のカップリング曲でもあった『昔に…誘われて』の3曲を情感たっぷりに続けて歌い上げた。

 

好調な滑り出しでここまで5曲を披露した真田だが、コロナ禍の影響でステージに立てない2年間を過ごした後の初の単独コンサートに、「やっと少しずつテレビの収録などが動き出してはきましたが、単独のコンサートは歌手人生で初めてなんです。ちゃんとやれるか心配でした。毎曲、ドキドキドキドキしながら歌っています」と緊張感は半端ない様子。それでも「もし間違ったら、声には出さないで心の中だけで“間違えたよー”って教えてくださいね(笑)」と会場を笑わせる余裕もみせた。続いて披露したのはやはりインディーズ時代の曲で、「この2曲も『れい子』同様、僕の根本を作ってくれた曲」と紹介した、『別れの夜明け』とラテン調でアップテンポな『HAMAでダンスを』。『HAMAでダンスを』では軽快なステップも披露して、会場を大いに沸かせた。

ステージはここで一旦、区切り。袖に消えた真田に代わって降りてきたのは大きなスクリーン。そこにはハワイにいるという師匠の吉幾三からのビデオメッセージが映し出された。

「今日はたくさんの方においでいただいてありがとうございます。昨年ナオキはたくさんの方々に応援していただいて、新人賞もいただき、(2021年は)最高の年を迎えることができました。まだもう少し見ていこうと思ってはいますが、これからは私の曲ばかりではなく、他の先生方の曲も歌えるようになりなさいということは日ごろから話しています。もっともっと応援していただいて、若手の歌手なら真田ナオキといわれるようになってほしい。来年も引き続き、真田ナオキをよろしくお願いします」

真田のファンに向けて、師匠らしく心のこもったメッセージが流れると、会場からも大きな拍手が沸き起こっていた。

 

と、ここで「咲かぬ花にも夢ひとつ 咲かない花にも夢ひとつ 耐えて忍んで惚れぬいて あなたの花になりたいと 想って今日も泣いています 惚れてください あなたの真田ナオキが 心を込めて唄います 本気(マジ)で惚れた」と、粋な口上が流れ、衣装チェンジした真田が再登場。作曲家協会奨励賞にも輝いた最新曲『本気(マジ)で惚れた』を情感を込めて唄いあげた。

ここからは、シングルのカップリング曲が続き、『本気(マジ)で惚れた』殿版収録の『Good Bye,Don’t Cry』とマジ盤の『あなたしか』、惚れた盤の『雨よあいつは』、そして『恵比寿』東口盤収録の『我が身恨んで』を客席に届けた。

 

バックバンドのメンバー紹介を挟んで、コンサートは後半に突入。ラテンギターの音色が心地よく響き、陽気なリオの街が思い浮かんでくるような、軽快な『COPACABANA』で盛り上がった後は、打って変わって姉との思い出をしっとりと歌う正統派演歌の『姉ちゃんへ』。ポップな曲からしみじみ聴かせる演歌まで、このふり幅の広さが真田の真骨頂だ。

今回のコンサートは“オリジナル”にこだわって、自らの楽曲を全面にフィーチャーした構成が特色だが、「この第一部も夜の第二部も1曲だけカバーを入れています。今日はクリスマスをということで『チキンライス』を」と、ダウンタウンの松本人志が作詞を担当、浜田雅功と槇原敬之が2004年に歌ってヒットしたクリスマスソングを披露した。「いつも暗い歌ばかり歌っているので、こういう明るい曲を歌うのは緊張します」と言いながらも真田のフランクなキャラと相まって、クリスマスイヴにふさわしく楽しいクリスマスプレゼントをファンに届けた。

そして終盤。残り2曲となったところで真田が持ち出したのはブルースハープ。以前のインタビューで、マネージャーからまだお客さんの前で演奏するのは早いとNGを出されていると語っていたブルースハープだが、練習を重ねてGOがかかったようだ。曲はアルバム『真田ナオキの世界』に収録され、11月に放映された『ベストヒット歌謡祭2021』(読売テレビ/日本テレビ系)でも歌われたブルース調の『ひとりぼっち』。真田の骨太な歌声とブルースハープが哀愁を漂わせた独り酒の世界を表現していた。

最後の曲を前に観客に感謝の言葉を述べる真田。「2020年の冒頭から、皆さんも一緒ですが、耐えて耐えて耐え抜いて今日まで……」と話したところで、涙が溢れて言葉にならない。ハンカチで涙を拭いながら「久々のコンサートで、本当にできるのかなと…(涙)…(客席から大拍手)、声は出るのかなとか、いろいろありましたけれど、皆様に…(涙)、(拍手)。やっぱり現場(が好きな)歌手なんです。生で歌を届けてこそ歌手で……、こうして皆さんと一緒に…歌を聴いていただいている時が本当に楽しくて(涙)、(大拍手)。でもこの2年間、無駄じゃなかった。2年間でもっともっと歌が好きになりました」。そして「今日は皆さん遠くから来ていただいている方もたくさんいらっしゃいます。次は必ず僕の方から皆さんに会いに行きます(涙)。最後はこの曲を皆さんに聴いていただきたいと思います」とファンの前で歌うことのできる喜びを吐露して、真田のメジャーデビュー曲『恵比寿』を熱く歌い上げた。

アンコールは『酔いのブルース』。全18曲を歌い切って初コンサートの幕は降ろされた。

終演後、歌い終わった心境を聞くと、「もっと曲数が欲しかったです。歌い足りないですね。このコンサートを実現するまで、打合せとかリハーサルとか、何カ月も前からやってきたので、いざ始まるとこんなにあっという間に終わっちゃうのかという感じです。もし次回という機会があるのなら30曲くらい歌いたい。僕、喉はタフなので大丈夫です」と元気いっぱい。コンサートをあくまで歌中心の構成にした理由を聞くと、「ぼくら演歌男子と呼ばれる世代は、テレビなどでバラエティ的な企画をやることもあります。それはそれで楽しいのですが、今日は歌手・真田ナオキを感じてほしかった。ひとりの歌手として歌を聴いていただきたいという気持ちが強かったんです。吉幾三師匠のように、この人の歌を聴きたいと思っていただけるような歌手になりたいと本気で思っていますので」と意気込みを見せた。

 

最後に、今日はお客様に歌のクリスマスプレゼントを存分に差し上げられたのでは、と話を向けると、こんな話で締めくくってくれた。

「今日は僕の方がプレゼントをいただいたと思います。ステージから見るペンライトのイルミネーションは、街のどんな光よりきれいで、僕にとって最高のプレゼントでした。この情景を目に焼き付けて、これからもずっと胸に刻んで、これからも変わらず、奢らずやっていきたいと思います。(コロナ禍が収束して)この上、声援までいただけるようになったら、きっと、もっと泣いちゃうと思います(笑)」

 

この日の夜に開催された第2部の模様は、3月にチャンネル銀河で予定されている『真田ナオキ月間』内で独占放送される。曲順や曲目が第1部とは異なるので必見だ。

真田ナオキ ニューシングル『渋谷で・・・どう?』2022年3月9日発売決定!

【渋谷盤】
TECA-22014 / 定価:¥1,350(税抜価格 ¥1,227) / シングルCD
1.渋谷で・・・どう? 作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.仔犬 作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
3.渋谷で・・・どう?(オリジナル・カラオケ)
4.仔犬(オリジナル・カラオケ)

【三宿盤】
TECA-22015 / 定価:¥1,350(税抜価格 ¥1,227) / シングルCD
1.渋谷で・・・どう? 作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.友達(ダチ)の彼女が 作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
3.渋谷で・・・どう?(オリジナル・カラオケ)
4.友達(ダチ)の彼女が(オリジナル・カラオケ)

【DVD付】
TECA-22016 / ¥1,350(税抜価格 ¥1,227) / シングルCD+DVD
1.渋谷で・・・どう? 作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.渋谷で・・・どう?(オリジナル・カラオケ)
DVD 渋谷で・・・どう? ミュージックビデオ

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