“日本舞踊界の貴公子”花園直道と歌手の川上大輔が東京・渋谷で公演 演劇・歌・踊りを織り交ぜた盛りだくさんのステージを披露!

2022.1.11

“日本舞踊界の貴公子”と注目を集める舞踊家の花園直道が1月7日、東京・渋谷区の伝承ホールで『IT’S SHOW TIME!!〜直道&大輔のWorld Tour 歌踊劇オペレッタ!!〜』を開催した。ダブル主演の川上大輔が本格的な舞台デビューを飾った。

日本舞踊と洋楽ポップスなど融合させたユニークなパフォーマンスで話題を集める「スーパー日舞」が、現在人気急上昇中だ。その先駆者である日舞パフォーマーの花園は2021年、和のエンタメショー『花園城inTOKYO』を有観客で上演。その際、花園とともに今回主演を務める川上がゲスト出演を果たした。

今回上演する『IT’S SHOW TIME!!〜直道&大輔のWorld Tour 歌踊劇オペレッタ!!〜』は、花園がポール、川上がアランを演じ、“コロナ禍で海外に行けなくなった観客を、世界の音楽を歌って踊るワールドツアーにお連れする”というミュージカル仕立ての舞台で、日本放送作家協会理事長で劇作家のさらだたまこが脚本を手掛けた。

公演前、花園は「いよいよ今日から開幕です。2日間3公演ではありますが、再び川上さんと同じステージに立ちます。年末から年明けにかけて2週間びっちりで稽古をやりました。川上さんも1日6、7時間の稽古をしました。今回の公演が川上さんにとって初の舞台となります。2週間かけて作り上げたものをお見せできるということでワクワクしております」と意気込みを語った。

川上は「私にとって初めてのお芝居をまじえたステージになります。もともとミュージカル志望だったことを、花園さんは理解してくれていて『一緒にやろうよ』とお声かけいただきました。演歌・歌謡曲のジャンルでやってきましたが、新しいステージにこれから進んでいきたいと思います。花園さんには感謝しております。稽古のリハーサルはこんなに時間がかかるのかと思いました。集中力が大変でしたね」と語った。

花園が舞台初挑戦の川上について「“ここは簡単な振りにしよう”と話しても、全てを本気でやろうとする」と明かすと川上は「お芝居もダンスも初めてのことが多いので、できる限り良いものにできたらと思いました。下克上ですよ!この『IT’S SHOW TIME!!』を踏み台にして、ミュージカル界に殴り込みに行こうと思っています!花園直道vs.川上大輔です!(笑)」と気迫あふれる場面を見せた。

今後の目標を聞かれると、花園は「2022年こそはリモートではなく海外公演を実現したい」と語り、川上は「デビューから8年を迎えます。自分の居場所はどこなのか感じながらやってきました。この舞台をきっかけに歌手・エンターテイナーとして輝けるように開拓していきたい」と語った。

第1部は舞台『直道&大輔のWorld Tour 歌踊劇オペレッタ!!』が上演。そのストーリーは、ゲームが大好きなポール(花園)とアラン(川上)が、何者かに追われていることに気づき、逃げることに。アジアからヨーロッパ、ハワイの世界中を駆け巡り、実はゲームの世界に迷い込んでしまったことに気づく。

ゲームの世界から抜け出したい2人だったが、ミッションを達成しないと現実に戻れないことが明らかになり、アランはオペラ座の怪人に操られ、ポールとの友情を試されることになってしまう。2人は無事に現実世界の渋谷に戻ることができるのか!? という内容。

バーチャル世界を舞台にした新感覚ドタバタ珍道中で、観客を世界中の楽曲で魅了した。喜劇でありながら、哀愁あふれる舞台に仕上がった。

第2部では、花園と川上、そしてダンサーのJPN dance協会のそれぞれの個性が光るコンサートを上演。川上はピアノの弾き語りを披露し、マイケル・ブーブレの楽曲『Feeling Good』エルトン・ジョンの代表曲『Your song』を持ち前の透明感あふれる高音ハスキーボイスで歌唱。オリジナル曲『春夏秋冬』『Destiny』をしっとりと歌い上げた。

花園は西川貴教の『His/Story』に合わせて刀さばきを披露、暗闇で光る優美な衣装が注目を集めた。

 

花園は「どうもありがとうございます。やっと皆さんにお会いできましたね」、川上は「かれこれ2週間稽古をしてきて、明日で千秋楽です!(笑)」と挨拶。

続く『マイケル・ジャクソンメドレー』では、花園とJPN dance協会が力強い舞踊&ダンスを披露、華麗な扇子さばきに観客は釘付けとなった。

 

ザ・ベンチャーズ『パイプライン』では、花園は三味線を弾き、川上はピアノで共演。『タンゴ』では2人はJPN dance協会とともにタンゴに挑戦。花園が、角田信朗との異色のコラボで話題となった最新シングル『希望の詩〜立ち上がれニッポン〜』では、“ニッポンを元気に!”という明るい曲調に合わせて観客も大いに盛り上がっていた。

第1部の舞台でも披露されたミュージカル「オペラ座の怪人」『All I ask of you』では、川上と花園がデュエット。

そして、川上が2020年に発売した楽曲『永遠に覚めない夢』では、花園は和傘を使いながら華麗な日本舞踊を披露した。

 

舞台とコンサート合わせて2時間半の公演は、観客約200名の拍手喝采のなか幕を閉じた。

新境地に挑み続ける花園と川上の今後の活躍に期待したい!

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