【丘みどり第二章始動】復帰後もとどまることを知らない天才歌手の魅力とは
力強い歌声と美しいルックスで注目を集めている丘みどりは、幼いころから「民謡の天才少女」と呼ばれるほどの才能を発揮し、アイドル活動を経て演歌歌手デビューしたという経歴の持ち主です。2021年には産休のため半年ほど音楽活動を休止していましたが、2021年12月13日に開催されたコンサートでは休止前と変わらない力強い歌声で観客を沸かせました。
今回は、復帰後の活躍も期待されている丘について、歌手デビューするまでの道のりや魅力についてご紹介します。
歌手デビューまでの道のり
まずは、丘が演歌歌手としてデビューするまでをみていきましょう。
民謡の才能を発揮した幼少期
丘が音楽に触れたのは5歳のとき。人見知りが激しかった丘を心配した母が連れて行った民謡教室がきっかけでした。週に1回のレッスンに通って民謡を練習していた丘は、民謡教室の先生に才能を見出されます。小学校5年生の頃、先生に言われるがまま「兵庫県日本民謡祭名人戦」に出場したところ、なんと史上最年少で優勝。その後も「コロムビア民謡コンクール(少年少女の部)」「産経民謡コンクール(少年少女の部)」などでも優勝し、「民謡の天才少女」という異名が付けられるほどになりました。
実績と経験を積んでいった丘は、祖母の影響で様々な演歌歌手のコンサートを観に行くようになります。そこで出会った鳥羽一郎の歌に影響を受け、次第にプロの演歌歌手になるという夢を抱くようになったそうです。
アイドルグループ「HOP CLUB」に加入
演歌歌手になることを夢見た丘ですが、芸能界には演歌歌手としてではなくアイドルとしてデビューしました。18歳の時にオーディション雑誌を見てアイドルのオーディションを受け、グランプリを獲得したのです。ホリプロ大阪所属のローカルアイドルグループ「HOP CLUB」として活動することになった丘は、大阪を拠点にしてバラエティー番組のアシスタントや体を張ったロケなどを行いました。
演歌歌手を志し、専門学校で学び直す
アイドルとして芸能界デビューした丘ですが、活動していくうちに自身の人生や夢について考えたといいます。そして、演歌歌手になるという夢を叶えるためにアイドル活動を終了。大阪にあるアーティスト育成の専門学校に入校し、歌に関連するトレーニングを積みました。
丘みどりとして演歌歌手デビュー
そんな丘に転機が訪れたのは、20歳の時でした。カラオケ番組に出演している様子が演歌番組の関係者の目に留まり、スカウトされたのです。2005年にシングル『おけさ渡り鳥』で念願の演歌歌手デビューを果たしました。
デビュー時は幼いころから培った高い歌唱力に加えて、演歌歌手としては異例だったミニスカートにへそ出しルックの衣装で注目を集めました。
歌手デビューから現在に至るまで
アイドル活動を経て念願の演歌歌手としてデビューした丘ですが、最愛の人との別れが待っていました。
母の看病で活動休止
演歌歌手としてデビューした丘は、歌番組への出演に加えてCDセールスも好調だったことで、新人歌手として順調なスタートを切りました。ですが、そんな丘にある出来事が起こります。演歌歌手としての活動を応援してくれていた母が、大腸がんだったことが発覚したのです。入退院を繰り返す母の看病に専念するために、丘は歌手としての活動を一時休止。献身的に看病しましたが、母は2006年暮れに47歳という若さで他界しました。
悲しみを乗り越え、さまざまメディアで活躍
母が亡くなったことで、丘は歌手を辞めることも考えたそうです。ですが、家族を含めた周りの人々のエールを受け、歌手活動を再開。2007年に『日御碕灯台』、2008年に『風鈴恋歌』、2010年に『北国、海岸線』と次々に新曲をリリースしました。
また、2010年からは、テレビ番組「演歌百撰」のアシスタントやBSジャパン「徳光和夫の名曲にっぽん 昭和歌謡人」に出演するなど、バラエティー番組、ラジオ、CMで活躍するようになりました。
悲願の紅白歌合戦に出場
2016年には単身上京し、2017年2月にリリースされたシングル『佐渡の夕笛/雨の木屋町』が2017年7月10日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルチャートで1位を記録。この大ヒットがきっかけとなり、年末には第68回NHK紅白歌合戦に初出場を果たします。その後は3年連続で出場し、元新体操選手の畠山愛理との共演や、母が縫った振り袖を着用しKis-My-Ft2をバックに歌唱するといった演出が話題を呼びました。
一般男性と結婚し、新たな命を授かる
演歌歌手として活躍する一方で、2021年5月4日にブログにて一般男性と結婚したことを発表。結婚発表と同時に新しい命を授かったことを報告しています。同年、10月4日に自身のブログにて第1子の女の子を無事出産したことを報告しました。
丘みどりの魅力とは?
圧倒的な歌唱力やアイドルとして活動していたほどのルックスだけでなく、作品に対する強い思いや、何事にも真剣に取り組む姿もファンを虜にする魅力だといえます。
「民謡の天才少女」と称された歌声
幼少期から「天才少女」と呼ばれるほどの歌声を持っており、注目の的となった丘ですが、さらなるステップアップのために地元である姫路市から秋田県まで民謡のレッスンに通い、歌声を磨き続けました。
家族も献身的に丘を支えて来たということがうかがえます。
YouTubeチャンネルで見せる全力な一面
自身のYouTubeチャンネルである「丘みどり公式チャンネル」では、2020年5月から「全力!チャレンジ!!」と題してドミノやサイン書き、登山などさまざまな企画に挑戦しています。全力で企画に挑んだり、スタッフと楽しくやり取りしたりする姿が配信されており、丘のひたむきな性格がうかがえます。
細部にわたる作品へのこだわり
歌だけでなく、映像や演出についても積極的にアイディアで出していくという丘。2021年10月27日に自身初となるMVクリップ集を発売した際のインタビューでは、「最近はアイディアをたくさん言うようにしています。常に新しいことにチャレンジしたい!その思いは強いです。ご覧くださる方が最後まで飽きずに、そして何度でも観たくなる!そんなMVを目指しています」と語っており、作品に対しての細部にわたるこだわりがうかがえます。
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復帰後も衰えないエネルギッシュなパフォーマンス
第一子出産からほとんど間を置かずに、2021年12月13日には復帰コンサートを新宿文化センターで開催。この日のために作ったという楽曲『Rebirth』を皮切りに、俳優・三田村邦彦とのデュエット曲『あなたと、君と』を含めた全21曲を熱唱。休止前と変わらないエネルギッシュな歌声で、会場に詰め掛けた約1000人のファンを魅了しました。
丘ならではの表現手法「演魅」
また、復帰後初のコンサートでは「演魅」と題して、三田村邦彦の朗読「雪女郎」を交えて『花月夜』『白山雪舞い』『霧の川』『雪陽炎』の4曲を披露しました。演歌と演技を掛け合わせたもので、アイドルと演歌歌手というキャリアで培った表現力が存分に活かされた丘ならではの表現手法に、復帰を心待ちにしていたファンもその世界観に引き込まれていました。
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唯一無二の表現力を持った実力派演歌歌手
大切な人との別れや長い下積み生活など、さまざまな困難がありましたが、それを乗り越えたからこそ、圧倒的な歌声と「演魅」と呼ばれる唯一無二の表現手法を兼ね備えた実力派演歌歌手となったのかもしれません。新しい家族に支えられ母となった姿は、まさに「丘みどり 第二章」の始まりを感じさせます。復帰前よりも進化した丘は、今後も歌謡界をリードしてくれることでしょう。
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