【東京力車の魅力】人力車を引く現役俥夫グループが注目を浴びる理由

2022.7.20

東京・浅草を拠点とする演歌・歌謡曲グループ「東京力車(とうきょうりきしゃ)」。彼らは人力車を引っ張る「俥夫(しゃふ)」として働きながら国内外で活動しており、『和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスが話題となっています。そこで今回は、注目度急上昇中の東京力車の魅力を、メンバーそれぞれにも触れながらご紹介します。

東京力車とは

東京力車は、2015年から活動をスタートしたグループです。2017年に石橋拓也と渡邉善央が加入、2018年3月に白上一成と田井裕一が加入し、現在の体制となりました。メンバーは普段、人力車を引く「俥夫」として働いており、グループ名である「東京力車」はメンバーが所属する人力車観光案内業者の屋号からとっています。

2018年7月にはフランス・パリで開催されたヨーロッパ最大の日本文化イベント“Japan Expo”に出演し、ライブステージにて約1万5千人 を動員。海外ライブで高い評価を得て、海外メディアから多くの取材依頼を受けました。さらに、2019年にはタイ・バンコクで開催された日本文化イベント“Japan Expo THAILAND 2019”に出演。同年には西日本最大級の野外音楽イベント「イナズマロックフェス2019」に出演。国内外問わず活動しています。

両A面シングル『天下御免の伊達男 / 絆~仲間へ~』がオリコン初登場1位を獲得!

2020年11月に、両A面シングル『天下御免の伊達男 / 絆~仲間へ~』をリリース。2020年11月30日付のオリコン演歌歌謡ランキングで初登場1位を獲得しました。その後、同楽曲が日本テレビ系情報番組「バゲット」の2021年1月のエンディングテーマに決定し、お天気お兄さんとして各メンバーが日替わりで出演しました。

最新曲はヒャダインが手掛ける

2021年8月にはシングル『ニビイロトーキョー 〜チャンチキおけさ〜』をリリースしました。本楽曲は三波春夫×東京力車×前山田健一(ヒャダイン)による新歌謡ポップス。没後20年にあたる三波春夫が1957年に発表した『チャンチキおけさ』の一部を使用しながら、ヒャダインが新たなメロディーと詞を付けて原作の世界観を現代風に膨らませています。

『ニビイロトーキョー 〜チャンチキおけさ〜』は、2021年8月30日付のオリコン演歌歌謡ランキング1位、演歌歌謡曲リクエストランキング1位(8月25日付)、LINE MUSIC歌謡曲・演歌ジャンルTOP100ランキングでも1位となり、オリコン、有線、LINE MUSICで計3冠を達成しました。

さらに、2022年7月20日には三波春夫×東京力車×ヒャダインによる新歌謡ポップス第2弾『Sole!~おまんた囃子~』がリリースされます。今後の活躍がますます注目される演歌・歌謡曲グループです。

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メンバー紹介

石橋拓也

東京力車のリーダーで、ライブでの呼び名は「ばっしー」。イメージカラーは青。情に厚い、まじめな人柄が特徴ですが、良く忘れ物をしてしまうおっちょこちょいな一面もあるそうです。

歌唱力に定評があり、東京力車の公式YouTubeチャンネルでは、様々なアーティストの楽曲をカバー。特に、桑田佳祐の『明日晴れるかな』は2022年7月現在で再生回数130万回 を超えるほどの注目を集めています。

渡邉善央

東京力車の笑顔担当で、ライブでの呼び名は「ぜお」。イメージカラーは赤。メンバーの中では一番大人しく、思ったこともはっきり言えない性格のため、メンバーからは「もっと自信持ちなさい」と言われることがあるそうです。

端正な顔立ちが特徴で、AbemaTVにて3週連続で放送された秋元康プロデュースのスペシャル番組「エカチェリーナの野望」に出演した際は、男性を見た目だけで審査する男性評価バラエティにて番組最高得点を獲得したことがあるほどの美貌を持っています。また、雑誌「JUNON」の”今月の推し”や、女性向けファッション動画サイト「C CHANNEL」公式アンバサターを務めています。

白上一成

東京力車の癒し担当で、ライブでの呼び名は「かず」。イメージカラーは緑。色黒のため、「浅草のかりんとう」と呼ばれています。

もともとはアーティストの夢を目指して滋賀県から上京しており、メンバー内でNo.1の歌唱力を持っています。上京後、東京力車で俥夫として働いていた際にオーディションに参加し、メンバーに選ばれました。

田井裕一

東京力車のしっかり者担当で、ライブでの呼び名は「たいちゃん」。イメージカラーはピンク。自称気まぐれな性格ですが、リーダーからの頼みごとを引き受けるしっかり者の一面もあります。

東京力車に加入する前は、ウエディングプランナーとして働いていました。この時にフジテレビ系列で放送されていた「あいのりAsian Journey」に、”ウエディング”というニックネームで旅に参加していたことがあります。

東京力車の魅力

ここからは、東京力車の魅力をご紹介します。

会いに行ける&仕事している演歌・歌謡曲グループ

東京力車の魅力としてまず挙げられるのが、「メンバーが引く人力車に乗れる」という点です。メンバー全員が人力車の俥夫として働いているため、浅草に行くと実際にメンバーが引く人力車に乗ることができます。

歴史を感じる神社仏閣や四季折々の景色など、メンバーそれぞれがオススメする浅草スポットがあり、人力車に乗ることで説明を聞くことができます。日々「最高のおもてなし」を追求しており、夢に向かって迷うことなく走り続ける彼らの姿を見に行ってはいかがでしょうか。

アクロバティックなステージング

ライブやMVで披露するアクロバティックなパフォーマンスも、東京力車の大きな魅力です。2020年11月にリリースされた『天下御免の伊達男』のMVでは、鍛え上げられた肉体を生かしたド派手なアクロバットを披露しており、4人のカッコよさが十分に発揮されています。

地元・浅草を愛する好青年たち

メンバー全員が俥夫として浅草で働いているため、それぞれが浅草に対する深い愛情を持っています。リーダーの石橋は、2020年8月10日に配信された無観客ライブの際に「僕らが大好きな町・浅草も状況は変わりましたが僕らは活動していく中で『大切な人達を想う』ことを皆さんから教えていただきました。僕らは浅草の人情溢れる町で育てていただきました。そんな浅草、そして日本に心から感謝しています」とコメントしています。

そんな彼らは浅草公会堂でのライブ開催を目標としており、浅草への恩返しができるようにと活動しています。

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新しいスタイルで常に進化を続ける演歌・歌謡曲グループ

「人力車を引っ張る現役俥夫が結成したグループ」という新しいスタイルと確かなパフォーマンスが評価され、日本作曲家協会音楽祭2022・ベストパフォーマンス賞を受賞した東京力車。これからも地元・浅草を拠点に、演歌・歌謡曲業界に旋風を巻き起こすでしょう。

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