市川由紀乃が東京・渋谷で「市川由紀乃リサイタル 2022 ソノサキノユキノ」を開催 1500人のファンの前で全19曲披露!

2022.9.9

歌手の市川由紀乃が7日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで「市川由紀乃リサイタル 2022 ソノサキノユキノ」を開催した。

デビュー30周年を迎え、新曲『石狩ルーラン十六番地』のセールスが好調の市川。自らが考案した「ソノサキノユキノ」というタイトルを引っ提げ、毎年恒例のリサイタルコンサートが有観客で行われ、コンサートの模様が生配信された。会場のロビーには、500人以上のファンからの気持ちが詰まった縦2メートル、横2.5メートルのフラワーモニュメント「ソノサキノユキノ」が飾られ、会場に駆けつけた1,500人のファンたちを出迎えた。

この日のステージは、裃姿の市川が「これからも“ソノサキノユキノ”を温かく見守っていただけますよう、隅から隅までずずずいーっと、御願い上げ奉りまする」と、初挑戦した口上で幕を開けた。『月の渡り鳥』を軽快に歌唱し、『流氷波止場』『はぐれ花』を続けてしっとりと歌い上げ、会場はすでに市川ワールドといえるような空気に包まれた。

市川は「市川由紀乃リサイタル2022 ソノサキノユキノに足をお運びいただきまして、本当にありがとうございます。デビュー30周年を迎えさせていただき、日頃から市川由紀乃を支えてくださっている皆さまの前で、こうして歌を届けられることを本当に幸せに思っています」と会場に挨拶し、ファンは盛大な拍手で応えた。

『命咲かせて』では「由紀乃!」とファンが掛け声を出す部分を、1,500人のファンが手拍子で応えて会場が一体に。黒いタイトなドレスに身をまとい再びステージに登場した市川は、ピーター『夜と朝のあいだに』山口淑子『夜来香』霧島昇『胸の振子』を伸びやかに歌唱した。シャンソン風に女心を歌い、演歌とは一味違う世界が垣間見え、会場は市川が織りなす歌の世界観に酔いしれた。

一度ステージの幕が下りると、ニュースキャスターに扮した三山ひろしが登場するビデオ映像が流れた。市川とは「ユッキーノ」「ヒロッシー」と呼び合っていることを明かした。その後、由紀さおりが市川のデビュー30周年を祝うビデオメッセージが流れ、由紀は「ソノサキノユキノはどんなことになるのかな?いい歌を歌い続けてください!頑張ってね!」と温かいメッセージを送った。

つづいては市川が“男の世界”を歌う演目に進み、市川は純白のパンツスーツにスカートがついたユニセックスな格好でステージに。梅沢富美男『夢芝居』内山田洋とクール・ファイブ『東京砂漠』井上陽水『心もよう』を力強く熱唱した。

そして市川は華やかな花魁風の赤いドレスに着替え再登場。「男と女の世界」をテーマに、女性の悲恋を歌った『秘桜』『横笛物語』を情感たっぷりと歌い上げた。つづく『雪恋華』では、ステージいっぱいに降り注ぐ雪の中で、雪に散る華のごとく激しく切ない恋模様をステージで熱演した。

ステージは終盤を迎え、市川の魅力があふれるオリジナルの持ち歌を披露。最新曲『石狩ルーラン十六番地』のモデルとなった、北海道出身の画家、三岸好太郎とその妻の節子を紹介する映像が流れ、『石狩ルーラン十六番地』を熱唱した。

つづくMCでは「人生には何ひとつ無駄なことはないと思います。いろいろな経験ができたからこそ、こうして嬉しく幸せだなという感情がより強くなりました。これから先どうか辛いこと苦しいことがあったとしても、笑顔で乗り越えて、乗り越えた先の、ソノサキノユキノを見ていただきたい」とファンに話し、活動復帰後初の楽曲『海峡出船』を披露した。

「ファンの皆さまはご存じだと思います。けっこう脆いんです、私(笑)。でも、皆さんのおかげで強くなりました。私はこう生きていくんだと強い信念を持って、これからも歌の道を歩みたい。そして、優しく健気な女心を歌っていけるような、そんな女性でありたいと強く思います」とファンに思いを打ち明け、『都わすれ』の曲紹介をしたところで、吉本新喜劇の座長を務める川畑泰史がスペシャルゲストとして登場。市川は突然のサプライズに「ありがとうございます!本当に幸せです」と大喜び。

川畑は「30周年おめでとうございます!」と花束を手渡し、市川に知られないように、水面下でサプライズ出演の計画を進めていたことを明かした。その後、2人は2月に発売したデュエット曲『運命と呼ばせて』で息の合ったパフォーマンスを披露した。

また市川は今後について「今日朝起きて、ソノサキノユキノというタイトルを見たときに競走馬のように見えたんですね(笑)。これからもとにかく走り続けて、みなさまの笑顔という名のゴールに向かって懸命に走って行きたい。私はサラブレッドではないし、どちらかというとじゃじゃ馬ですけども(笑)、これからももっともっと市川由紀乃を応援したいと思っていただけるような歌い手・人間になれるように、がむしゃらに走り続けていきたいと思います!」と決意を語り、万雷の拍手を浴びた。

ラストに市川は「たくさんのスタッフの皆さま、素敵な音色を奏でてくれているバンドの皆さまありがとうございます!そしてファンの皆さまありがとうございます!そして私を生んでくれたお母さん、ありがとうございます!」と感謝を込め『あなたがそばに』を熱唱。市川の30周年の集大成を感じられた2時間にわたるリサイタルは、盛大な拍手の中幕を閉じた。

公演前に取材に応えた市川は「今年もリサイタルができること幸せに思います。そして、今年は30周年目という節目の年なので、いろいろな思いもあるので、今日はお越しくださる皆さま、配信をご覧になる皆さまにたくさんの笑顔・元気を届けられるように全身全霊で努めたいと思います」とこの日の意気込みを語った。

この日の歌唱曲は「今まで発売したシングルの歴史を聞いていただくというのがコンサートでは多いと思いますが、私はずっと歩き続けてきたわけではなくて、途中お休みもあったので、今回のタイトルのように、自分がこれから先、その先の市川由紀乃が表現していきたい世界であったり、これから挑戦したい曲を今回は選曲しました」と語り、、市川自ら選曲したことを明かした。

“ソノサキノユキノ”という名前の由来については「この先というよりも、その先の方が、先が長いような意味合いがあるので、まだまだこれから自分は新たな一歩を踏み出すということで、その先の市川由紀乃も皆さま一緒に歩んでってくださいという願いと思いを込めてこのタイトルをつけました。カタカナにしたのは、すごく和の世界が好きなので、ソメイヨシノのイメージを考えた時に、カタカナで縦にしたらどうなるんだろう?と縦にしてみたら、自分が描いているタイトルになりました」と語る。

ロビーに飾られたフラワーモニュメントについては「市川由紀乃を支えてくださっているファンクラブの皆さまが、今日来てくださる皆さまや会場に来られないみなさまが、たくさんのお花でエールを送っていただき、このような素晴らしいソノサキノユキノのフラワーモニュメントを作っていただきました」と話した。

そして、市川の代表曲『雪恋華』で披露した芝居の演出について「演歌・歌謡曲が特に好きなので、その世界を歌だけではなくて、皆さまの目で、男女の言葉にならない思いや感情を歌の世界の中で皆さまに感じていただく中で、聴いていただきたいなという思いがありました。相手の方が一緒にいらっしゃるだけで、一人で歌っているときよりも感情が生まれる気がして、普段CDで聴いていただいている『雪恋華』とは違う部分を聴いていただけるのでは」と思いを語った。

また、リサイタル冒頭に初挑戦した口上については「この曲から始まるだろう、という想像を膨らませながら、皆さま会場にお越しいただいていると思うので、“えぇ!?”とびっくりしていただきたいという思いがありました。また、最初にきちんと皆さまにご挨拶をさせていただいてから、リサイタルをスタートしたいなという思いが強くて挑戦させていただきました。緊張して何度か足をつりました(笑)」と演出の意図を語った。

市川は30年目の節目を迎え、「胸を張って30年目ですというのはまったくなくて、今こうして舞台に立っていることが自分の人生で奇跡だと思っているので、本当に皆さんと同じ時代に生きて、30年目に歌が歌えるということは感謝しかないです。実感が本当になくて、振り返るというよりも、とにかく前を向いて新たな一歩を踏み出して、ソノサキノユキノという名のゴールに向かって走り続けたい」と熱意を込めた。

最後に市川は「演歌・歌謡曲を軸とした中で、いつの日かそういう世界を極めてみたいと思いつつ、シャンソンやジャズ、アニソンなど、幅広いジャンルにチャレンジしていける歌い手になりたい」と明かしていた。

デビュー30周年を迎え、歌手としてより深みを増す市川由紀乃の、“ソノサキノユキノ”に期待したい。

セットリスト

M1 月の渡り鳥
M2 流氷波止場
M3 はぐれ花
M4 命咲かせて
M5 夜と朝のあいだに(オリジナル歌唱:ピーター)
M6 夜来香(オリジナル歌唱:山口淑子)
M7 胸の振子(オリジナル歌唱:霧島昇)
M8 夜と朝のあいだに(オリジナル歌唱:ピーター)
M9 夢芝居(オリジナル歌唱:梅沢富美男)
M10 東京砂漠(オリジナル歌唱:内山田洋とクール・ファイブ)
M11 心もよう(オリジナル歌唱:井上陽水)
M12 秘桜
M13 横笛物語
M14 雪恋華
M15 石狩ルーラン十六番地
M16 海峡出船
M17 運命と呼ばせて
M18 都わすれ
M19 あなたがそばに

市川由紀乃『石狩ルーラン十六番地』

発売中

品番:KICM-31076
価格:¥1,400

【収録曲】

1.石狩ルーラン十六番地(作詞:吉田 旺/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
2.泣き虫ワルツ(作詞:石原信一/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
3.石狩ルーラン十六番地(オリジナル・カラオケ)
4.石狩ルーラン十六番地(一般用カラオケ・半音下げ)
5.泣き虫ワルツ(オリジナル・カラオケ)
6.泣き虫ワルツ(一般用カラオケ・半音下げ)

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