クミコが伝説的シャンソン歌手の名曲をカバー 『時は過ぎてゆく』と『ヨイトマケの唄』を収録したCDを7月12日(水)にリリース決定!

クミコ
2023.6.8

シャンソン歌手のクミコが、金子由香利の名曲『時は過ぎてゆく』銀巴里の大先輩としてリスペクトする美輪明宏『ヨイトマケの唄』を収録したニューシングルを、7月12日(水)にリリースする。

美輪明宏金子由香利戸川昌子などを輩出した「銀巴里」は、西洋に憧れていた日本人が、「銀座」「巴里」をマリアージュさせて1951に銀座に生まれたシャンソン喫茶で、惜しまれながら1990年末に閉店した。

フランスの歌であるシャンソン、その美しいメロディに心惹かれた作詞家たち。なかにし礼美輪明宏岩谷時子矢田部道一古賀力などが日本語詞をつけたことで“日本の歌”として広く知られるようになり、現在まで歌い継がれている。

現在再評価されている昭和歌謡曲、シティポップなど、若者を含めた幅広い層に人気のジャンルは「昭和」に生まれた名曲のリバイバルであり、「令和」に紡がれる「昭和文化」とされている。また海外から多くの楽曲が日本に入ってきたのもこの時代で、さまざまな音楽ジャンルの中でも、シャンソンは美しい日本語の訳詞がついたことで、令和まで歌い継がれる歌として定着している。

今回クミコがカバーしたのは、フランスのシャンソン歌手ジョルジュ・ムスタキが作詞・作曲をし、銀巴里出身の故・古賀力が日本語詞をつけ、金子由香利が歌った『時は過ぎてゆく』。この曲は1986年に公開された倉本聰初監督作品の映画「時計」の主題歌として起用された。その当時、シャンソンの楽曲が映画の主題歌に起用されたのは異例であり、大きな話題となった。

翌1987年、金子由香利は第38回NHK紅白歌合戦への初出場を果たし、銀巴里出身の歌手が紅白出場することで一躍時の人に。クミコも2010年に、広島平和記念公園にある原爆の子の像・佐々木禎子の生涯を綴った歌『INORI〜祈り〜』がヒット、 銀巴里出身の歌手として、金子由香利以来23年ぶりのNHK紅白歌合戦出場を果たし、注目を集めた。

またクミコは本作で、美輪明宏が作詞作曲・歌唱し、昭和を代表する名曲となった『ヨイトマケの唄』をカバー。クミコ『ヨイトマケの唄』 について「最高の日本産のシャンソン。昭和から今にいたる日本のドキュメンタリー。母子ものの体裁ではあるけれど、それだけではない、これは生きとし生ける人間の歌」とコメント。銀巴里で歌われていた昭和のドキュメンタリーソングといえる『ヨイトマケの唄』を、どうしても自分で歌い継ぎたいという決意から、レコーディングすることになった。

今回のシングルのプロデューサーには、山口百恵の自叙伝「蒼い時」をプロデュースしたことで知られる残間里江子を迎えた。銀巴里で歌っていた金子由香利のライブに足を運んでいた残間は、ある日「銀巴里も素敵ですが、ホールコンサートはご興味ないですか」と金子に尋ねた。その際金子が「そうねぇ、渋谷の西武劇場で歌ってみたいわ」と答えたことがきっかけで西武劇場にアプローチ。しかしコンサート開催につなげることは困難で、時間だけが過ぎていった。

残間里江子

残間里江子

そんな中、国民的歌手であった山口百恵が雑誌のインタビューの「好きな歌手は?」との問いに「金子由香利さんです」と答えた記事があった。この記事を読んだ残間は、金子のコンサートを実現させたい気持ちを山口に伝えるため、雑誌編集をしていた経験を生かして山口に取材を申し込んだ。残間の熱意に押された山口は、西武劇場で金子のコンサート開催を希望する想いを直筆で綴った。これが後押しとなり「金子由香利コンサートat西武劇場」が現実のものとなった。金子を通じて知り合った残間と山口だったが、この出会いが縁となり、山口の引退時、山口百恵自叙伝「蒼い時」を残間がプロデュースすることに繋がっていく。

2000年、「高橋久美子」から「クミコ」に改名をして再デビューをした時から、トークイベント開催やメディア対談などで交流を深め、クミコの歌声を聴いてきた残間。クミコ「銀巴里から生まれたうた」をテーマにした楽曲を収めたいという願いがあり、そして金子由香利が世に出るきっかけを作った一人である残間に「プロデュースをお願いしたい」と希望したのだった。

クミコ 残間里江子

クミコは、シャンソン喫茶・銀巴里があった街に昨年オープンした劇場「I’M A SHOW」で、11月24日(金)・25日(土)に2Daysコンサートを開催することが決定している。「銀巴里から生まれたうた」をテーマに、銀巴里出身の先輩をゲストに招き、24日(金)は長谷川きよし、25日(土)は瀬間千恵が出演する。(※ゲストは変更になる場合あり)

クミコ『時は過ぎてゆく/ヨイトマケの唄』

クミコ「時は過ぎてゆく」COCA18131

2023年7月12日(水)発売

品番:COCA-18131
価格:¥2,200(税込)

【収録曲】

1.時は過ぎてゆく IL EST TROP TARD
(作詞・作曲:Georges Moustaki/日本語詞:古賀 力/編曲:大貫祐一郎)
2.ヨイトマケの唄
(作詞・作曲:美輪明宏/編曲:大貫祐一郎)
3.わが麗しき恋物語 Ma Plus Belle Histoire d’Amour(Live Recording)
(作詞・作曲:Barbara/日本語詞:覚和歌子/編曲:大貫祐一郎)
4.幽霊 Le Revenant(Live Recording)
(作詞・作曲:Charles Trenet /日本語詞:高野圭吾/編曲:大貫祐一郎)
5.時は過ぎてゆく IL EST TROP TARD(instrumental)
6.ヨイトマケの唄(instrumental)

クミココンサート2023 わが麗しき歌物語Vol.6
~銀巴里で生まれた歌たち…時は過ぎてゆく~

日程: 2023年11月24日(金)・25日(土)14:15 開場/15:00 開演
会場:I’M A SHOW(千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン別館7F)
出演:クミコ
ゲスト:24日(金)ゲスト:長谷川きよし、25日(土)ゲスト:瀬間千恵
料金:¥8,500 ※全席指定・税込
主催:サンライズプロモーション東京/ミュージック・リーグ
企画・制作:プエルタ・デル・ソル
チケット一般発売日:2023年8月19日(土)AM10:00
問合せ:サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(平日12:00〜15:00)
https://sunrisetokyo.com/

クミコ コンサート 2023 わが麗しき歌物語

大阪公演 2023年10月7日(土)神戸朝日ホール
札幌公演 2023年10月22日(日)道新ホール(ゲスト:ドリアン・ロロブリジータ)
名古屋公演 2023年11月18日(土)ウインクあいち

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